20081220 日経プラスワン

 もうすぐクリスマス。全国の既婚男女に配偶者へのクリスマスプレゼントの予算を聞いたところ「贈らない」との回答が全体の四割強に達した。プレゼントを考えている人でも「五千円以上一万円未満」が全体の二三%、「千円以上五千円未満」が二一%と「一万円未満」が多数を占めた。景気が急速に悪化する中で、少しでも出費を抑えようという気分を反映しているとみられ、今年は「金額よりも気持ち」(神奈川県の専業主婦、50)と割り切る人も多そうだ。
 プレゼントの中身は「洋服」が最も多く、二八%。次いで「食事」(二四%)、「指輪、時計など装飾品・アクセサリー」(一二%)の順だった。「夫の好きなマウンテンバイク」(埼玉県の専業主婦、29)など、相手の趣味に合わせた贈り物を考えている人も少なくなかった。
 クリスマスプレゼントを巡っては「お互い同じ物を選んでいた」(佐賀県の会社員、33)、「相手に内緒でアルバイトをして、高級ブランド品をあげた」(石川県のパート・アルバイト、35)など、ほほ笑ましい話が多い。「いつも相手が決めてきて、事後承認するだけ」(東京都の会社員、50)との声もあった。
 調査の方法 調査会社のマクロミルに依頼し、インターネットで実施。対象は全国の成人既婚男女で、有効回答は六百十八人(男女半々)。


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20081220 日経プラスワン

 物価上昇、景気悪化、株安、収入減――。家計が厳しさを増した二〇〇八年。日経生活モニターに登録する読者を対象に、生活防衛術のランキング調査と並行して「一年間の買い物」を振り返ってもらったところ、必要な物を吟味して買い、家電などを買い控える姿が浮かび上がった。(1面参照)
 モニター調査では「一年間の買い物」の満足度を自己採点してもらった。六十点を合格ラインとして、結果は平均で七十六点。まずまずの数字だが、よく見ると、厳しい経済情勢を背景に買い物に慎重になっていたことが分かる。
 予定していた買い物を実際にしたかどうか聞いたところ、過半数(五三%)が延期・中止したと回答し、買い控えの傾向が目立った。最も多かった理由は「お金がもったいない」(二七%)。「買うと家計が厳しくなりそうで不安」(二三%)、「金融資産の目減り」(一五%)と続き、景気の急速な悪化とそれに伴う将来不安が買い物の意欲をそいだ格好だ(グラフA)。
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 長野県の専業主婦、森芳恵さん(仮名、49)は「手持ちの株が値下がりし、エステの利用券を買い足す気になれない」と言い、買い物の時は「同じ品質で安い物はないか、どうしても欲しい物か慎重に考える」と話す。当初五万円の予算を組んでいたダウンコートは、探しに探して半額の物を百貨店のバーゲンで購入。予算三万円のバッグは見送った。
 買い控えの品目で最も多かったのは「家電」(五三%)(グラフB)。中でも北京五輪での需要増期待にもかかわらず、テレビを買い控える人が目立った。埼玉県の専業主婦(48)は、約三十万円の地上デジタル放送対応の薄型テレビの購入をやめた。「今のテレビが修理でき、無理に買う必要を感じない」という。パソコンの購入も「待てば、値下がりが見込める」(京都府の男性、56)などの理由から、慎重な人が多かった。
 半面、満足した買い物で最も多かったのも「家電」。大阪府の女性会社員(40)は「共働きで手が回らず、掃除ロボットを購入。掃除のストレスから解放された」、東京都のパート・アルバイトの女性(31)は「空気清浄機を買って、ハウスダストが原因のくしゃみやぜんそくが出なくなった」という。具体的な便利さにつながる物の満足度が高いようだ。
 後悔した買い物は「衣類」(三五%)がトップ。「よく考えたら無駄だった」(三二%)との理由が多く、衝動買いが失敗の元になった。神奈川県の男性(76)は「通常六万円の背広が二万五千円に値下げされ、つい買ってしまったが、リタイアしていて全く着なかった」と悔やみ、茨城県のパートで働く主婦の石崎綾子さん(27)は「買ってもあまり着ない服が何枚もある。ゆっくり商品を選べる通販の方が、つい買ってしまうお店より賢く買い物できそうと思うようになった」。
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 こうした失敗をどう生かすか。体験をもとに読者の〇九年の買い物への「心得と決意」をまとめたのが表I。埼玉県の専業主婦(49)は「衝動買いした物は結局、不用。必要な物は時間をかけて選び、高くても納得できるものを買う」、茨城県の専業主婦(50)は「必要になってから買いに行く。余計な物は買わないようメモを作る。迷ったら、買わないか一晩考える」と言い聞かせる。
 節約アドバイザーの和田由貴さんは「ネットの価格比較サイトなどで徹底的に調べ、買う前に時間を置くのが良い」と助言する。「あったら便利なものはなくてもいいもの」と指摘し、とことん調べるうちに欲しくなくなることもあるという。同じく節約アドバイザーの丸山晴美さんは「買い物は予算を守るのが基本。禁欲的になり過ぎず、無駄を省くことを目指すべきだ」と強調する。例えば、外食する代わりに同じ金額で上等な肉を買えば、結構豪華な食事を楽しめる。「使えるお金で最大限満足する工夫」を提案する。(大賀智子)


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20081220 日経プラスワン

 日常の生活防衛術の一位は「クレジットカード払いを増やし、ポイントを活用」だった。利用金額に応じてポイントがたまり、商品券などに交換できるため「いくら得をしたのか、具体額がわかる」(五十代男性)ことが大きな利点だ。
 「コンビニエンスストアの買い物や公共料金をカード払いにしたら、それまでたまらなかったポイントが半年で一万円分になった」(三十代男性)。節約系の防衛術と違い、購入商品を減らさず、実質的な出費を抑えることができる点も受けているようだ。
 ただ、ファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子さんは、ポイントを上手にためるには「生活行動のパターンをまず洗い出して、それに合うカードを選ぶことが大切」と話す。
 車によく乗る人ならガソリンスタンドの提携カード、電車の利用が多い人は鉄道会社のカードといった具合だ。年会費の有無や還元率の高さも選択のポイントだが「使う頻度が低ければそのメリットを十分に受けられないこともある」(八ツ井さん)。ポイント交換の有効期限なども含め、損得の見極めが大切だ。
 二位は「電源をこまめに切り、電気代を節約」。五位の「風呂の残り湯を洗濯や植物の水やりに使う」、八位の「室内でも厚着をして暖房費を抑える」と合わせ、水道光熱費の節約を挙げる人が多かった。
 節電の目安になりそうなのは財団法人省エネルギーセンターの「家庭の省エネ大事典 2008年版」。例えばエアコンの暖房を一日一時間減らす(設定温度は二〇度)と年間約九百円の節約効果がある。カーディガンを着ると体感温度が二・二度、ひざかけなら二・五度、靴下をはくと〇・六度上昇するといい、その分、暖房の設定温度を低くすると節電になる。
 風呂水の節約効果は意外と大きく、東京都水道局によると、毎日九十リットルの残り湯を再利用すると月約六百五十円が節約できる。一年間で約七千八百円になり「毎日のことなので続けやすく、積み重ねの効果が出やすい」(三十代女性)。
 三位は「図書館を使い、書籍代を抑える」。節約志向に加え「ネット予約ができるようになり、借りやすくなった」(四十代女性)といった図書館の利便性の向上も背景にあるようだ。
 四位「外食を控え、自炊の割合を増やす」、七位「水筒を持ち歩き、飲料代を節約」、十四位「ビールを控え、発泡酒や第三のビールを飲む」など飲食費の見直しも多い。
 「外食中心だった以前の食費は月十五万円。すべて自炊にしたら十万円も減った」(三十代女性)など効果も大きい。手軽なペットボトル入りや缶入りの飲料も、毎日となればそれなりの金額になる。一本百五十円の飲料を仕事がある月二十日飲めば三千円。年間なら三万六千円だ。「家でいれたコーヒーを水筒に入れていくので、節約とおいしさの一石二鳥」(四十代男性)という人もいた。
 ガソリン価格高騰を受け九位「エコドライブを心がける」、十二位「車の利用を控え、できるだけ歩く」など、カーライフの見直しも広がった。エコドライブを実践した人の中には「一リットルあたりの走行距離が約九キロから約十一キロにまで延びた」(四十代男性)と、効果を実測した人もいた。
 十五位の「ETC割引」は年末年始の帰省で利用する人も多そうだ。東日本、中日本、西日本の各高速道路会社が管理する高速道路の深夜割引率は現在、平日は午後十時から午前零時までが三〇%、午前零時から四時までが五〇%。休日も午前零時から四時までは五〇%引き。年末年始の「平日」「休日」の区別はカレンダー通りで、十二月二十九日(月)―三十一日(水)と一月二日(金)は平日扱いとなる。
 調査では一年間の家計のやりくりがその前の一年と比べてどう変わったかも尋ねた。「とても難しくなった」と「やや難しくなった」の合計は六三・八%と半数を大きく上回った。理由として「物価高」などと並び「投資環境の悪化による資産の減少、目減り」を挙げる人も多かった。
 節電はどのくらい効果があるのか。家庭で手軽に計測できるグッズも市販されている。関西電力グループのエネゲート(大阪市)が販売する「エコワット」=写真=もそのひとつ。家庭用コンセントに差し込み、測定したい電化製品のプラグを接続して使う。
 使用電力量と電気料金、CO2排出量を表示する。「エアコンの暖房なら、設定温度を変えて計測すると、どれだけ電気料金の節約になるか目安がわかる」(同社)。
 節約グッズを販売する東急ハンズ(東京都渋谷区)では「節電では電球型蛍光灯、水道関連では節水シャワーヘッドが売れている」という。


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20081220 日本経済新聞 地方経済面

 クリスマス、お正月など年末年始向け食品の商戦がピークを迎えている。消費者の財布のひもは固めで、マグロ、ブリ、カズノコ、和牛肉といった値の張る商品の販売は苦戦。一方で前年より割安なイチゴやリンゴなど果物類は底堅い動きになっている。秋以降の急速な景気の悪化が家庭の食卓にも影を落としてきた。
 関西の台所、大阪市中央卸売市場本場(福島区)では、脂身ののった高級トロが取れる冷凍本マグロ、南マグロの卸値が安く、平均的な卸値は一キロ三千円台。歳末の需要期は年間で最も高値が付くが、今年は「荷動きが鈍く高値は例年に比べ一割程度安くなりそう」(大手卸)という。
 一方、スーパーの店頭価格は高めで、売れ行きは鈍い。オークワでは冷凍本マグロの価格が一キロ七千円程度で前年より約一五%高く、売り上げは一割減。関西スーパーマーケットでも価格は一割ほど高めで、売り上げは半減している。
 マグロは今夏に休漁の影響などで卸値が上昇、小売価格もつれ高となっていた。
 最近になって急速に販売が鈍って卸値は先行して下がっているが、小売価格は依然として高値が続いている。
 出世魚という縁起の良さもあり、年末年始の食卓に欠かせないブリ。供給過剰気味だった昨年末の反動で養殖物の卸値は二割近く高い。小売価格も平和堂で一キロ八百五十円、オークワで千四百五十円とそれぞれ一五%、五%ほど高い。カズノコも関西で人気が高いカナダ産の入荷が減っており、店頭価格は一割ほど高め。どちらも売れ行きは前年を下回っている店舗が多い。
 牛肉の売れ行きもいまひとつだ。特に年末は最高級の和牛肉に需要が集まるが、大手スーパーでは「今年の販売量は前年を下回りそう」と口をそろえる。スーパーに食肉を納入する流通業者によると「不景気で高級な和牛が敬遠されている」。
 果物ではイチゴの売れ行きがいい。卸売市場への入荷量が多く、卸値は二割弱、店頭価格も一―二割それぞれ安い。オークワでの売り上げは二割増という。リンゴも卸値、店頭価格ともに安い。一方、ミカンは入荷量が約一割少なく、卸値は三割弱高め。関西スーパーでは価格は三割高く、売り上げは二割減だという。
 家電量販店ではホットプレートやグリル鍋などの調理器具が好調だ。ビックカメラなんば店(大阪市)では鍋付きで一万円前後のホットプレートが人気。家計のやり繰りに厳しさが増すなかで「外食を減らし、手軽に家族で楽しめるところが受けている」(同店)ようだ。


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20081220 日本経済新聞 朝刊

 政府・与党は十九日、消費税増税を含む税制抜本改革の道筋を示す「中期プログラム」をめぐる調整を続けた。与党のプロジェクトチーム(額賀福志郎座長)は「増税の前提となる景気回復への道筋を政府がより明確に示すべきだ」との意見で一致。公明党は消費税率引き上げ時期に直結しないことを条件に「二〇一一年度」の明記を容認する方針を示した。
 公明党幹部は終了後、記者団に「『三年以内に景気回復を目指す』という書き方もある」と述べた。
 一一年度までに景気回復を目指す方針を明記することは認める一方、同年度に消費税率を上げると受け取られる表現には反対する意向を示したものだ。
 中期プログラムをめぐっては、政府の経済財政諮問会議が税制抜本改革について「経済状況の好転後に一一年度より実施し、一五年度までに段階的に行う」との文言を提示。公明党は消費税率引き上げ時期の明記に反対している。政府は二十四日の閣議決定を目指して与党との調整を続ける方針。


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