はい。


真夜中に失礼しますよ。


InBanですよ。




お部屋番号三○五も中盤に差し掛かり、春姫の秘密が少しだけ明らかになってきましたね。




気になる続きをどうぞ。










『18.     生まれてきたわけ』     ⑤






京子はやりたかった花火ができて満足そうだった。


しかし、時刻はとっくに日にちをまたいでおり、みんな急いで帰りの支度を始めた。




俺がうちに着いたのはそれから三時間後だった。



行きと違い、道路はすごく空いていてナビが示す時間より早く帰ることができた。



部屋も戻ると春姫に出迎えられた。


春姫に迎えたれた瞬間、俺は春姫を抱きしめたい衝動に駆られた。



あの時、炎の中にいた時のことを思い出す。



逃げ惑う人の中で俺の横を通り過ぎて行ったのは春姫だったかもしれない。


あの女の人の中にいた赤ちゃんは春姫だったのかもしれない。



そう思うと、とても悲しい気持ちになる。



もちろん俺が生きているわけでも、あの時俺がどうかしてあげられるわけでもない。



でも、もしかしたら助けてあげられたのではないかという、後悔に似た気持ちになった。



しかし、あまり強く思っているとまた、春姫に気付かれてしまうので、俺はなるべく春姫と目を合わさないように、用もないのにベランダに出た。



周りはすっかり真夜中。


昼間に比べると夜は涼しい。


寝やすい気温なのに俺は目を閉じるのが怖かった。



夜風に当たりながら考えていた。



目の前にはすっかり嘘のように平和が広がっている。



俺たちは守られている。


当時の人たちは何を思っただろう。



行きたいと願う以外に何を願っていたのだろう。



みんなのように夢があったのだろうか。



「熱かっただろうな。苦しかっただろうな」と、部屋の中の春姫を見ながら思った。



部屋の中の春姫が心配そうに俺を見ているので、俺は部屋に戻った。



『海は楽しくなかったのか?』


春姫が聞く。



「いや、楽しかったよ。楽しかったに決まってんじゃねーか」


春姫は俺がずっと元気がないのを心配してくれる。



俺はその気持ちを紛らわすために美保ちゃんにメールを打った。


“今日、友達が遅刻して海に入らなかったんだよ。でも、穴場を見つけてそこから海を見たんだけど、すごくきれいだった。今度連れて行くね”と、そして、海の写真も添付した。



『アツヤ。わしも見てみたかったな』


「やっぱ春姫も連れて行けばよかったな。迷ったんだよ。でもお前断ると思って。ごめんな」


すると、春姫は黙ってしまった。


俺のことを見たまま黙っている。



「は…春姫?」


怒っているのかな?


俺は不安になって春姫を呼ぶが、春姫は応えない。



しばらくその状態が続いたが、春姫の様子は同じだった。



「なんか飲むもの取りに行って来る」


『うん。いいぞ』


たまらず俺が言うと、春姫はあっさりと言った。



「春姫。なんだったんだ?さっきの」


さっきのことを春姫に問い詰めた。



すると、春姫はすまなかったと謝った。そして、



『きれいな海だったのだな』


と言った。


「なんだよ。それはさっき言っただろ?」


『そうなんじゃが、さっきお主の記憶を少しだけ見せてもらった』



「は?!お前…そんなこともできんの?プライバシーだろうが」



俺はあの映像も見られたのではないかと心配になった。



『それはわしも力を使うゆえ本当に使うことまずはない。約束してやる。だが、わしも海を見てみたくてな』


「…見たことないのか?」


『テレビとかではあるが、実際にはないのじゃ』


「そっか」


やっぱり俺は後悔した。



そんな余裕があの時代のどこにあったのだというんだ。



『…お主がなぜ元気がないか分かったぞ。お主はわしにあてられたな』


「え?」


『少し、霊感が強くなったのではないか?』


「見たのかよ…」



『せっかくの海水浴なのに、帰ったお主は元気がないので心配になったのじゃ』


「ああ。ごめんな」



春姫はやっぱあの映像も見たらしい。


「なあ、春姫は羨ましく思ったことはあるのか?」


俺が春姫だったら絶対に今、幸せそうに生きている人が羨ましくて仕方ないと思う。



なんで、自分はあんな残酷な死に方をしたのかって。



しかし、俺の予想に反して春姫は首を横に振った。


「思わないのか?」



『ああ。わしは人を羨ましく思ったことはない。もしそんなヤツがいたとしたら霊になる前に消えておるだろうな。この世に害を及ぼすヤツは神様によって消されるんじゃ』



最後は冗談みたいに春姫は言ったが、人を羨ましく思っていないというのは本当なのだろう。



「春姫はやっぱすごいな」


俺は触れないけど、春姫の頭に手を置いて撫でる仕草をしながら言った。







はい。



送れてすいませんね。



なんかサーバーのメンテでアメブロできなっかたもので。



今日も飲みだからきっとブログはできないでしょう。



ごめんなさい。



この章はここで終わりです。



次回の章はアツヤ君の実家のお話を書きます。



それでは次の章で会いましょう。



バイバInBan。

















どうも!!!InBanです。



ちょっと私情を挟ませて頂きますね。



yottochinさんよ!


私が夢に出てこないってどういうことでしょうか!!!!!!!!!



今日の夢からレギュラーに下さい。




すいません。



取り乱しました。












『18.   生まれきたわけ』    ④




いくら夏とはいえ、夜も更けると辺りは真っ暗になった。



崖の下になにがあるのか波の音が聞こえなかったら分からないくらいだ。


「落っこちちゃうな」



冗談に聞こえない冗談を浩志が言ったところで、俺たちの日帰り海水浴は終わった。



「海入ってないけどね」


「海水浴じゃねえし」


浩志が助手席に座って言った。


行きは浩志が運転したので帰りは俺が運転することにした。


せっかく俺が運転しているのだから、浩志は京子の隣に座ればいいのにと思ったが、余計なお世話だと思い黙っていた。



「ねえ、なんか花火やりたくない?」


京子が後部座席から言った。


「確か、コンビにあったよね」


「じゃあ、そこで花火やるか」



車を京子がコンビニを見たと言うところまで戻し、コンビニを探した。



しかし、見つからなかったので、仕方なくもう一回パーキングまで戻ることにした。



すっかり夜も更けた。




何種類かの花火を買って俺たちはもう一回あの場所へ向かった。



「京子、遊びたい放題だぞ。ここなら邪魔は入らねえな」


「やったー」



京子は早速花火に火を点けた。


色とりどりの色できれいだ。



あまり大きいものはなく、手持ち花火だけだったが結構楽しんでいる。



そんな中、俺はというと、あのお地蔵様が気になって仕方なかった。


「アツヤ。この花火おもしろいぞ」



浩志は俺の気をよそに楽しそうに花火を振り回している。



「ちょっと二人は遊んでて」


花火に夢中の二人を置いて、俺は一人森の中へ向かった。


さっきの映像といい、きっと何か俺に伝えたいのだろうと勝手に思っていた。




そのお地蔵様のところに行っても、特別何も変わったことは起こらない。



供えてあるお花や、ぬいぐるみを見ると随分昔からあったようだ。



きっと、これらのお供え物は春姫のようにこの世に生まれることのできなかった子達のために置かれているのだろう。



俺はその中のひとつの前に座ると、静かに手を合わせた。




その瞬間。



また周りの様子が変わった。


さっきと同じ、周りは炎に囲まれている。



いつの間にか回りは逃げ惑う人でいっぱいだった。



大人もいれば子供もいる。


無意識に俺はその中で春姫に似ている子を探していた。


もちろんこの時代に春姫はいない。



いや、春姫は生まれていないのだ。


いるわけはないのに。



そう改めて思うと、俺はたまらなく悲しかった。



「助けてあげられれば良かったのに」


ボソッとそんなことを言っていた。



そういえば、さっきから逃げる人がみんな同じ場所を目指している気がした。



俺も一緒になってその方向に向かった。


その先には防空壕があった。


春姫は言っていた。



『わしは防空壕で生まれた』と。


俺はその中を覗いた。



中に何があるのか気になった。


中にはたくさんの人がいて、おしくらまんじゅう状態だった。



きっとここが春姫の生まれるきっかけとなった場所だろう。



周りを見るが、子供の姿がないのに気がついた。



どこにいるのだろうか。



俺は中に入って探した。



と、そのとき、聞き覚えのある言葉が耳に入った。


『ごめんね。』



この言葉…



『産んであげられなくてごめんね』



その声は俺のすぐ傍に座っている女の人からした。


お腹の大きさを見ると、妊娠しているのが分かる。



そのあと、なんとその女の人は防空壕から出て行ってしまった。


「どこ行くんだよ!!!」



出てしまったら危険なのは分かっているはずなのに。



その女の人は防空壕からだいぶ離れたところで自分の首にナイフを立てた。



俺が叫ぶのも虚しくその人は地面に倒れた。



でも、その人だけではなかった。



周りには数人の人が倒れていた。



もちろん空襲や火事などによって亡くなっている者もいるが、その中には明らかに自ら亡くなった者もいた。



小さな子供を抱えて亡くなっている人。


その女の人と同様に子供と自分にナイフを刺して亡くなった人。



そして、お腹が大きいまま亡くなっている人。



俺は直視することができなかった。



残酷な光景だった。



涙が止まらない。



そうだ。



春姫はこうして生まれた。



こうやって生まれることのできなかった子や、幼くして亡くなってしまった子たちが春姫となったのだ。



失われた命と引き換えに、お節介で、世話好きで、少しおマセな女の子が生まれたのだ。



今の俺には当然何もできない。



こんなところを見せられても黙って見ているしかない。



無力なのだ。


哀れむことしかできないのだから。



なんで、春姫はこんな無力な俺を助けてくれるのだろう。



俺は春姫に何もしてあげれていない。



俺だったら春姫のように振舞えない。




次の瞬間、周りが明るくなったかと思うと、また元の森に戻った。



「アツヤ。こんなところにいたのか」


浩志がやって来て言った。



そして、持っていた花火をひとつ俺にくれた。



「浩志。今の時代に生まれてよかったな」



俺は心底言ったが、浩志は不思議そうな顔をしていた。









はい。



お疲れ様でした。



今日はここまでです。



春姫がどうやって生まれたのか分かって頂けたでしょうか。



いずれ、なんのために生まれたのか明確になりますのでお楽しみに♪




それでは次の章で会いましょう。




バイバInBan。








こんばんは。



InBanです。



この小説も長いこと続いております。



飽き性の私としては結構なものです。





私は少しだけ夢診断したことあるのですが、今日の私の夢は不可解極まりない。



早い話が私がサメに後ろからカブリつかれる夢でした。



夢とは、所詮夢で、痛くもかゆくもないじゃないですか。



普通はそうですよね。



私はきちんと感じましたよ。


サメの歯で少しずつ皮膚が●○ていく感覚。



海の色がだん②●く●○っていく様。



ぶっとい針のようなもので同じところを何回も●○れるような感覚でした。



※ 本文意少し残酷な表現が含まれていたため、一部変えさせて頂きました






教えてください。



私にどうしろという夢なんでしょうか…











『18.    生まれてきたわけ』   ③




「怖え~」



それは道というよりは木と木の間を通るような感覚だった。



「本当にこの先に道があるのかよ」


確かに不安だった。



一本しかない道なのに、当たっているのか。



高速に戻ってみんなと同じように行ったほうが良かったのではないかと思ってしまう。



しかし、そうこう思っていると、目の前の道が開けた。



そして、眼下に海が見えた。しかし、


「これは確かに海だけどさ、入れねーな」


浩志が言った。



そう、海な事には変わりない。



そして、早く着けたことも事実だ。



だが、今俺たちのいるところは断崖絶壁。



海に入るにはこの崖を下りなければならない。



「でもきれいだよ」


京子はそれでも満足そうだった。



京子が満足しているので、俺たちもそれでいいかという事になり、パーキングで買ったサンドイッチを食べた。



上から見る海はキラキラしていてきれいだった。


海をこんな高いところから見ることなんて滅多にない。




「ねえ、ここら辺散策してみない?」



サンドイッチも食べ終わり、せっかくなので、俺たちは京子の提案に賛成し、散策を開始した。



でも、本当に何もない。


木ばかりだ。



「何もねえな」



俺は一足先に休憩しようと近くにあった木の株に腰掛けた。


と、その時、俺は誰かに呼ばれた気がして振り返った。



それは林の奥からした。


「浩志?」



返事はなかった。



俺はそのまま吸い寄せられるように、本当にそんな感じで声のするほうへ歩いた。



不思議とそのときはその奥に何かがあるだろう事への恐怖はなかった。



むしろ、その声に応えなければいけない気がした。



しばらく歩くと、周りが少し熱いことに気がついた。



夏という熱さではない。



なんか、火に包まれえているような感覚。



『火事だ!』


『逃げろ!!』



また、近くで誰かの声がする。



その時俺に目に何かが入った気がして、俺は思わず目を閉じた。



そして、目を開けるとなんと俺は火に囲まれていた。



こんな状況になっていたことになぜ気付かなかったのだろう。



一体いつから起こっていたんだ?



俺はパニックだった。



京子は、浩志は無事だろうか…



二人はどこにいるのだろうか。



必死に周りを見るが誰もいない。



だが、不思議と俺は火傷すらしていない。



むしろ、無傷だ。




二人を探そうと歩き出したとき、近くを誰かが横切った。


気がつくと周りはいつの間にかたくさんの人で溢れ返っていた。



みんなこの炎から逃げている。



こんなに人がいる中で二人を探すのは大変だった。



楽しい海水浴が一転して火事に巻き込まれた。



「京子!浩志!」



名前を呼ぶが、返事がない。




怖くなった。



今は無傷でも、もたもたしていたら自分も危ないと感じたからだ。


逃げようと思い、走り出した途端、俺は何かにつまずいてしまった。



顔を上げると、さっきまで炎に包まれていた森は元の静かな森に戻っていた。



遠くから波の音がし、俺がそんなに遠くまで来ていないことが分かった。



夢だったのだと、俺は安心した。



「アツヤ。何もないねここ」


俺の心配をよそに平然と京子が言った。



「アツヤ。何それ?」



京子が俺の後ろを見ながら言ったので、俺も後ろを見た。



そこには数体のお地蔵様が並んでいた。


「お地蔵様だね」



京子に言われ、俺はこのお地蔵様が何の目的でここに並んでいるのか察知した。



さっきの映像が頭をよぎる。



春姫の言葉が蘇る。




そう。



これは水子地蔵だ。



戦時中に亡くなってしまった、または生まれることのできなかった子達を供養するためにここに並んでいるのだ。



「アツヤ?泣いてるの?」


京子に言われ、俺は今、自分が泣いているのを知った。



自然と涙が流れたのだ。



「いや、目に虫が入っただけ」



「大丈夫?」


「平気」



不思議なことだった。



ここは昔、空襲の被害を受けたんだ。



だが、なぜ俺にその映像が見えたのかは分からない。



でも、俺は手を合わせて彼らの冥福を祈った。



俺にはそのくらいしかできなかった。











はい。



ここまで読んでくださった方。



お疲れ様でした。



アツヤ君の不思議な体験でした。



どうしてこういう体験をしたのかはあえて載せていませんので想像しながら呼んで下さい。



次回も気になる体験が…




それでは次の章で会いましょう。



バイバInBan。





HELLO→InBanです。



チェキッ!



なんか、我がブログ永遠のコメンテーターyottochinさんから小説っぽいね。


というお言葉を頂きました。



……………


…………




複雑な気持ちです。。。。。。。。











『18.    生まれてきたわけ』   ②



「アタシ、酔った」


「俺も酔った」



「…俺も」



「浩志は酔う資格なし!!!」



今、俺たちは渋滞にはまっていた。



それというのも、浩志が約束の時間よりも二時間も遅刻したからだ。



本当なら順調に行ってもうすぐ着くはずなのに、俺たちはまだ高速に入ったばかりだった。



行っては止まり、また行っては止まりの繰り返しで俺たちは車酔いをしてしまった。


もちろん京子はプンプンで、浩志に怒りをぶつけていた。




そんな京子とは裏腹にこの日は絶好の海水浴日和。



きっと、俺たちの周りを走っている車の行き先も同じに決まっている。



この炎天下の中、目的地まではまだまだかかりそうだ。



車内は夏らしい音楽がかかり、本当ならテンションは最高潮に達しているはずだ。



「ちょっとアタシ歩く。吐きそう」


新鮮な空気が吸いたいと、京子は車を降り歩き出した。


実際今の状況だと、車より歩いているほうが早い。



京子の姿はどんどん遠ざかって行く。


「こうして見ると、やっぱ京子ってスタイルいいよな」


運転に飽きた浩志がボソッと言った。


浩志の言葉に俺も京子を見た。



確かに、京子は足は細いし、背もスラリと高い。



「なあ、浩志はまだ京子のこと好きなのか?」


あの出来事以来、俺は今まで避けてきた京子とのことを浩志に聞いた。


まだ、浩志が京子のことが好きならば、応援してあげたいと思っている。



「うん。まだ好きだな。男ってヤツは未練がましいな」


浩志が困ったように言った。



しかし、京子のことが好きという気持ちを隠したくない想いはかっこよかった。



「浩志がんばれよ。俺が言ったらムカつくかもしれないけど、浩志ならやれそうな気がするんだ」


「アツヤ…ムカつく」


そう言って、浩志はタバコを俺に渡し、二人でタバコを吸った。


浩志が俺に自分のタバコを渡す仕草は浩志なりのお礼の仕方なのだと俺は知っている。



「アツヤ。俺たちの出会いってどんなだっけ?」


少しだけ動いた渋滞の中で、浩志が言った。


そんなこと改めて考えたこともなかったが、俺は記憶の糸を手繰った。



思えば、この大学生活の中で一番の親友で、一緒にいて楽しいのが浩志だった。



だが、俺たちは昔からの知り合いではない。



大学で出会うまでは知らなかった。



「気が付いたら仲良くなってたっけ?」


浩志は前を見ながらトントン動かして、真剣に考えていた。



「あっ!」


俺は思い出した。



「サークルの時だよ」



「あぁ」


浩志も思い出したような声を出した。





俺たちはテニスサークルに入っていた。


その時はまだ、浩志と俺は親友でもなく、話す間柄でもなかった。



それが話をする関係になったのは、練習のとき俺が誤って学校の窓ガラスを割ってしまったことがきっかけだった。



テニスが上手いほうではなかったとはいえ、大学生にもなって窓ガラスを割るなんて恥ずかしかった。



しかし、その時、浩志のタイミングよく窓ガラスを割った。



しかも、俺よりも派手にやった。



そのときの浩志の一言が今でも忘れられない。


「俺たちテニス向いてないな」


そう言って笑った浩志を見て、俺はこいつと友達になれる。と思った。



落ち込んでいた俺とは正反対の考え方を持っている浩志の言葉に励まされた。



その出来事以来、俺たちはサークルに参加しなくなったが、その代わり、よく二人で話すようになった。


浩志は俺とは違う性格なので、参考になることも、逆に反面教師になることもあった。


だから一緒にいて飽きないのだろう。




しかし、思い返してみると腑に落ちない点が。



「なあ、お前さあの時本当に間違えて窓ガラス割ったのか?」



俺はあまりにもタイミングよく浩志が窓ガラスを割ったのが気になった。



「あれ?わざとだよ」


「は?」


「だってアツヤ、超ヘコんでたじゃん。だから」


「同情したわけ?ふざけんなよ」


「アハハ。ゴメンゴメン。俺お前と話がしたくてさ。でも、タイミングって大事じゃん?」


「はぁ~」



浩志があまりにも悪気なく言うものだから拍子抜けしてしまった。


「ちなみに俺、高校までテニス部だったからね。しかも、部長でした♪」


「いらねえよ!そういう自慢!俺なんでお前と友達なんだよ…」


「そう言うなって。俺の事好きなクセに」



浩志は悪びれた感じもなく言う。


「それにしても進まねえな」


「確かに。もう午後だし」



運転している浩志も時間を気にしていた。


「誰かさんが遅刻なんかしてくれたからね」


「アツヤ。冷たい」


「京子の気持ちを代返したの」



コンコン。


見ると、京子がいた。


「どうした?」



窓を開けて京子に聞くと、京子は「裏道がある」と言った。


「裏道?」


どうやら京子は少し行った所にあるパーキングで売店の人に渋滞して困っていると話したところ、裏道を教えてもらったようだった。



早速、俺たちもそのパーキングに入り、詳しく裏道とやらを教えてもらった。



しかし、話を聞くと、そこは本当に地元の人しか知らない道らしい。



なんといっても森の中を走っていく道らしいのだ。








はい。



今日はここまでにします。


読んで下さいましたみなさま、お疲れ様でした。



次回はとう②


“サバイバルの末にアツヤ達が出会ったものとは!!!”


をお送り致します。



お楽しみに♪♪



それでは次の章で会いましょう。。・。・。。・。・。。・・・・




バイバInBan。














こんばんは。


InBanです。



今回も早速本題に入りたいと思います。


そういえば本日、私とても怖いDVDを見ました。



内容は終電を逃してしまった少し(←謙虚)ブサイクな女性が主人公で、研究のし過ぎでおかしくなってしまったお医者さんの殺人鬼から逃げる話です。



つぎ②と殺されてしまうなか逃げて行くが、この…殺されていく様がまた、リアル。



気持ち悪い…ダウン(((( ;°Д°))))んだよ。



首を…これ以上は公開できないので気になる人は是非見てみてください。



0:34っていう話です。



ちなみにあの…死体たちはどうなったのでしょうか?










『18.   生まれてきたわけ』   ①




その場所を見つけたのは、偶然本屋で立ち読みをしているときだった。




「ヤだよー。アタシそんなとこ」


「だってもうそこしかねえし、金ないって言ったの京子じゃん」


偶然見つけたパンフレットには、日帰りで二千円のコースのバスツアーが載っていた。


だが、行き先は当日にならないと分からない、いわゆるミステリーツアーというものだった。


「それ以外だと…日帰りっていったって結構掛かるんだぜ」


「だったら最初から車で行った方が良くねえか?早起きしてさ」


俺たちは今、夏休みに入ったということで、毎年恒例の海水浴の話をしていた。


とはいえ、今年はなかなか予定が合わず日帰りの旅ということになった。


最初浩志が車で行こうという話しになったのだが、車だと交代で運転しなければならないのが嫌と京子が言うのでバスか電車となった。



しかし、ここでも電車だと疲れているので面倒だと京子が言って却下となった。


なので、こうして旅行会社のパンフレットを見て話し合っているところなのだ。



ここでもしかし、低価格でバスとなるとあるのはこういうコースとかしかなく、そこでたった今当初の提案どおりに車で行くことになった。



「やっぱアツヤじゃん?」



「待って。マジ本当に無理」


車で行くことが決まった今、次の問題点は誰の車で行くかだ。


二人は当たり前のように俺を見るが、ハルカの車も健一の車もセダンだし、もちろん高級車だし、とても気軽に海に行く車ではない。



もちろん砂なんて車内に持ち込んだ日にはハルカに怒られる。


「浩志は?浩志は実家近くだし、確かワゴン車だよな」


「ドキッ!言うなよアツヤ~」


「あんた…ドキッとかあんま口に出す人いないよ」


「じゃあ、浩志に決定な」


「トホホ~…」



「だからトホホとかも言わないし」



今日はとても暑く、俺たちが計画を立てるために入ったカフェは人で溢れ返っており、仕方なく俺たちはテラス席に座るしかなかった。



この暑さの中テラス席に座るのは俺たち以外には外国人くらいだった。



京子は当然念入りに日焼け止めをしている。



「しかし、テラスと外国人は絵になるよな。ハリウッド映画みたいじゃね?」



のん気に浩志が言うので京子はキッと睨んだ。




時間を決め、浩志が俺たちを拾うかたちで出発することになり、俺たちはもう暑さの限界なのでお開きにした。




海に行くといっても日帰りなのでそんなに荷物はない。


荷造りは早く終わった。



『やはり夏は海じゃな』


缶ビールを飲みながら夜風に当たっていた俺に春姫が話しかけた。


「海はいいよな。春姫は?」



『わしは山派じゃ』


「あ~春姫山っぽいな」



俺は窓から離れ、春姫の座っているソファーに座り、一緒にテレビを見た。


しばらくテレビを見ていると春姫が言った。



『不思議な光景じゃな。こうしてお主と共にテレビを見ているなんて』



テレビは何かのバラエティー番組で、司会者の進行にゲストが冗談を言っていた。


テレビに夢中だったが、隣に座っている春姫にそう言われ、俺は春姫を見た。


そして、この光景を客観的に考えてみた。



確かに不思議な光景だ。



「ああ、確かに。こうしていると本当に一緒に居るみたいだな」


そう言ってから、俺は言ってはいけないことを春姫に言ってしまったと後悔した。



もはやこの世にいない人に向かって、こんなことを言うのは無神経だ。



『まったくそうじゃな』


春姫は少し間を置いて言った。





少し、沈黙が続いた。



『アツヤは本当に優しいな』


春姫が俺をジッと見て言った。


「なんだよ。急に」



『わしは、人の為に何かをすることは好きじゃが、お主でなかったらきっと恋愛の手伝いなんて面倒なことはしなかった』



「あはは。そりゃそうだよ。春姫。みんなに同じことしたら逃げちゃうって」



俺がそう返すと、春姫がテレビに目線を移して言った。



『バカじゃな。おぬしは特別だと言っておるのだ』



春姫は深いため息を付いた。







はい。



ここまでご覧くださいました皆様。



お疲れ様でございました。



次回は浩志とアツヤの出会いを少し書いてみたいと思います。



それではまた次の章で会いましょう。




バイバInBan.