HELLO→InBanです。



チェキッ!



なんか、我がブログ永遠のコメンテーターyottochinさんから小説っぽいね。


というお言葉を頂きました。



……………


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複雑な気持ちです。。。。。。。。











『18.    生まれてきたわけ』   ②



「アタシ、酔った」


「俺も酔った」



「…俺も」



「浩志は酔う資格なし!!!」



今、俺たちは渋滞にはまっていた。



それというのも、浩志が約束の時間よりも二時間も遅刻したからだ。



本当なら順調に行ってもうすぐ着くはずなのに、俺たちはまだ高速に入ったばかりだった。



行っては止まり、また行っては止まりの繰り返しで俺たちは車酔いをしてしまった。


もちろん京子はプンプンで、浩志に怒りをぶつけていた。




そんな京子とは裏腹にこの日は絶好の海水浴日和。



きっと、俺たちの周りを走っている車の行き先も同じに決まっている。



この炎天下の中、目的地まではまだまだかかりそうだ。



車内は夏らしい音楽がかかり、本当ならテンションは最高潮に達しているはずだ。



「ちょっとアタシ歩く。吐きそう」


新鮮な空気が吸いたいと、京子は車を降り歩き出した。


実際今の状況だと、車より歩いているほうが早い。



京子の姿はどんどん遠ざかって行く。


「こうして見ると、やっぱ京子ってスタイルいいよな」


運転に飽きた浩志がボソッと言った。


浩志の言葉に俺も京子を見た。



確かに、京子は足は細いし、背もスラリと高い。



「なあ、浩志はまだ京子のこと好きなのか?」


あの出来事以来、俺は今まで避けてきた京子とのことを浩志に聞いた。


まだ、浩志が京子のことが好きならば、応援してあげたいと思っている。



「うん。まだ好きだな。男ってヤツは未練がましいな」


浩志が困ったように言った。



しかし、京子のことが好きという気持ちを隠したくない想いはかっこよかった。



「浩志がんばれよ。俺が言ったらムカつくかもしれないけど、浩志ならやれそうな気がするんだ」


「アツヤ…ムカつく」


そう言って、浩志はタバコを俺に渡し、二人でタバコを吸った。


浩志が俺に自分のタバコを渡す仕草は浩志なりのお礼の仕方なのだと俺は知っている。



「アツヤ。俺たちの出会いってどんなだっけ?」


少しだけ動いた渋滞の中で、浩志が言った。


そんなこと改めて考えたこともなかったが、俺は記憶の糸を手繰った。



思えば、この大学生活の中で一番の親友で、一緒にいて楽しいのが浩志だった。



だが、俺たちは昔からの知り合いではない。



大学で出会うまでは知らなかった。



「気が付いたら仲良くなってたっけ?」


浩志は前を見ながらトントン動かして、真剣に考えていた。



「あっ!」


俺は思い出した。



「サークルの時だよ」



「あぁ」


浩志も思い出したような声を出した。





俺たちはテニスサークルに入っていた。


その時はまだ、浩志と俺は親友でもなく、話す間柄でもなかった。



それが話をする関係になったのは、練習のとき俺が誤って学校の窓ガラスを割ってしまったことがきっかけだった。



テニスが上手いほうではなかったとはいえ、大学生にもなって窓ガラスを割るなんて恥ずかしかった。



しかし、その時、浩志のタイミングよく窓ガラスを割った。



しかも、俺よりも派手にやった。



そのときの浩志の一言が今でも忘れられない。


「俺たちテニス向いてないな」


そう言って笑った浩志を見て、俺はこいつと友達になれる。と思った。



落ち込んでいた俺とは正反対の考え方を持っている浩志の言葉に励まされた。



その出来事以来、俺たちはサークルに参加しなくなったが、その代わり、よく二人で話すようになった。


浩志は俺とは違う性格なので、参考になることも、逆に反面教師になることもあった。


だから一緒にいて飽きないのだろう。




しかし、思い返してみると腑に落ちない点が。



「なあ、お前さあの時本当に間違えて窓ガラス割ったのか?」



俺はあまりにもタイミングよく浩志が窓ガラスを割ったのが気になった。



「あれ?わざとだよ」


「は?」


「だってアツヤ、超ヘコんでたじゃん。だから」


「同情したわけ?ふざけんなよ」


「アハハ。ゴメンゴメン。俺お前と話がしたくてさ。でも、タイミングって大事じゃん?」


「はぁ~」



浩志があまりにも悪気なく言うものだから拍子抜けしてしまった。


「ちなみに俺、高校までテニス部だったからね。しかも、部長でした♪」


「いらねえよ!そういう自慢!俺なんでお前と友達なんだよ…」


「そう言うなって。俺の事好きなクセに」



浩志は悪びれた感じもなく言う。


「それにしても進まねえな」


「確かに。もう午後だし」



運転している浩志も時間を気にしていた。


「誰かさんが遅刻なんかしてくれたからね」


「アツヤ。冷たい」


「京子の気持ちを代返したの」



コンコン。


見ると、京子がいた。


「どうした?」



窓を開けて京子に聞くと、京子は「裏道がある」と言った。


「裏道?」


どうやら京子は少し行った所にあるパーキングで売店の人に渋滞して困っていると話したところ、裏道を教えてもらったようだった。



早速、俺たちもそのパーキングに入り、詳しく裏道とやらを教えてもらった。



しかし、話を聞くと、そこは本当に地元の人しか知らない道らしい。



なんといっても森の中を走っていく道らしいのだ。








はい。



今日はここまでにします。


読んで下さいましたみなさま、お疲れ様でした。



次回はとう②


“サバイバルの末にアツヤ達が出会ったものとは!!!”


をお送り致します。



お楽しみに♪♪



それでは次の章で会いましょう。。・。・。。・。・。。・・・・




バイバInBan。