「阿修羅ちゃん」と「いのちの名前」/ひな祭り | 羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

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羽生結弦選手を敬愛しています。羽生さんを応援する素敵ブログ様方を日々の心の糧にしている、ソチ落ち主婦のブログです。(横浜在住)

羽生結弦くん関連のテレビ放送情報です。


●3/4(土)1:59〜2:44

日テレ「夜バゲット」


●3/8(水)22:00〜22:52

NHK Eテレ

「羽生結弦 フィギュアスケートと音楽 完全版」

▽初回放送は1月5日


●3/8(水)22:52〜22:57

NHK Eテレ

「花は咲く〜羽生結弦Ver.〜」

▽歌は指田郁也さん。初回放送2014年6月。





まだまだ語りたい『GIFT』。


​【第一部】

1.火の鳥

2.ホープ&レガシー

3.あの夏へ(新プログラム)

4.バラード第一番

5.序奏とロンド・カプリチオーソ


【第二部】

《演奏「♪Let's Go Crazy」》

6.Let Me Entertain You 

7.阿修羅ちゃん(by Ado新プログラム)

8.オペラ座の怪人

9.いつか終わる夢

10.ノッテ・ステラータ

《演技VTR「僕のこと」》

【アンコール】

11.春よ、こい

12.SEIMEI


【フィナーレ】「♪水平線」


羽生くんは公演後のインタビューで、『GIFT』で演じた過去演目について、こんな風に語っていました。

 「それぞれのプログラムたちって、やっぱりそれぞれ違う意味を持っていて。
で、本来は『
GIFT』っていう物語とはまったく関係のないプログラムたちなんです。
ただ、今回『
GIFT』という物語の中にこのプログラムたちが入ることによって、もしくはその演出たちとともにこのプログラムがあることによって、また新しい意味を付けられるんじゃないかなということを考えて滑りました。」

逆説的に考えれば、『GIFT』の為に新しく作られたプログラムは、『GIFT』に大きな意味をもたらす必須のプログラムだということになりますね。


今回の新プログラムは2つ。


一つ目は、前半の『あの夏へ』

二つ目は、後半の『阿修羅ちゃん』



この舞姿!

一見、この二つは対極のプログラムのように思えます。



『あの夏へ』のメロディは、『千と千尋の神隠し』の「いのちの名前」として広く知られています。



歌手&舞台俳優の加藤玲子さまのツイートをご紹介させていただきます。


実際の演技では歌詞は流れなかったけれど、私もすぐにこの曲が「いのちの名前」だと気づき、いつしか白い衣装の羽生くんの姿に「ハク」(真白き龍神の化身)をイメージしていました。

秘密も嘘も喜びも

宇宙を生んだ神さまの 子供たち


未来の前にすくむ心が

いつか名前を思い出す

叫びたいほど いとおしいのは

ひとつのいのち

帰りつく場所

わたしの指に 消えない夏の日

(「いのちの名前」歌詞は歌ネットより)

羽生くんの言葉は歌詞とリンクしているかのよう。

​「少しでもみなさんの『ひとり』という心に贈り物をというか、ひとりになったときに帰れる場所を提供できたらいいなというふうに思ってこの『GIFT』を作りました」


白銀の衣装、全く重力を感じさせない滑り。

なめらかに舞う羽生くんは、まるで「癒しの天使」のようでした。

自身の心を癒し励まし続けた「もう一人の僕」の化身だったのかもしれませんね。

あまりにも繊細で、清らかで、とても、生身の人とは思えないような幻想的な舞姿でした。

↓ゆづ★マミさま、感謝してお借りします🙇‍♀️


「彼」は前半の物語の"水先案内人"かもしれないと、私は感じています。


GIFT翌日のインタビュー記事から。

「自分の歩みを物語風に描いた」前半、
「リアルに自分を掘り下げた」後半。

3時間にわたるショーで貫いたテーマが「ひとり」と「夢」だ。

(岩佐友記者)


そして、後半の為に用意されたのは「阿修羅(あしゅら)ちゃん」。羽生くんのセルフコレオであることが3/4の御本人のコメントで判明しました。

あまりにダンサブルなナンバーで、ただ呆気にとられるばかりでした。


↓愛弓さま、感謝してお借りします🙇‍♀️


で、これがまた、何とも痛快な歌詞なのです。爆笑

阿修羅ちゃん


作詞・作曲:Neru


ねえ、あんたわかっちゃいない


誰それがお手元の世界に夢中 
化け物の飼い方を学んでる

選ばれる為なら舌を売る 
裏切られた分だけ墓を掘る


へらへらのおつむがどうにかして 
うすら寒い言葉ばかりになる

覚えない顔とバイバイできるなら 
阿修羅にだってなれるわ


※逃げるえすけいぷえすけいぷえすけいぷ 
仏のまま

飛べるすてっぷすてっぷすてっぷ 
仰せのまま

アンダスタン アンダスタン 
どーどー閻魔様さえ喰らって


騙るすにーくすにーくすにーく 
嵐の中

跳ねるすきっぷすきっぷすきっぷ 
あっそ、へのかっぱ

アンダスタン アンダスタン 
いっそ骨の髄までしゃぶって※


ねえ、あんたわかっちゃいない


日々の滲みを木々に焼べて暖をとり合う

義理を誣(し)いた彼の四肢は散り散りになる

知りもせずに意味を美意識だと崇める

擬似餌じみた恣意に御の字だった


愉快な御託のフルコースに 
うわべの面をして可愛がった

くだんない僧と踊るくらいなら 
悪魔と手繋ぐわ


逃げるえすけいぷえすけいぷえすけいぷ 
仏のまま

飛べるすてっぷすてっぷすてっぷ 
仰せのまま

アンダスタン アンダスタン 
阿鼻地獄の果てまでロックオン


騙るすにーくすにーくすにーく 
嵐の中

跳ねるすきっぷすきっぷすきっぷ 
あっそ、へのかっぱ

アンダスタン アンダスタン
あんた寝言はあの世で言って


※〜※繰り返し


ねえ、ギャーギャー言っちゃって 
(こうべ)を垂れないで

(歌ネットより)


GIFTのモノローグで貴方は何度も「誰も傷つけない」と言っていた。過去、そうする度に貴方の心は傷だらけになっていったと思うのに。


だから、

もう、誰にも何にも斟酌しないで、心の中を全部ぶっちゃけたら、「阿修羅ちゃん」になるのかしら。

本音を吐き出すことで、どんどん心の重しがとれて、身体が軽くなっていくような、どんどん心が開放されていくような、…まさに痛快の極みです。


衣装も、まるでルパン⁉️

世界を股にかけて、ハートを盗みまくる❓
なんだってできそうよ、貴方なら。爆笑


彼が今この歌に出逢えた事の有り難さ。


羽生くんが音楽を愛するように、音楽もまた彼の味方になってくれている…そう感じました。笑い泣き


姿形は変わっても、これもまた「発露」という「癒し」ですね。


私は、対極にある、2つの"天使のプログラム"を目撃しました。

そして、この後、自身を偽る仮面をつけるファントム「♪マスカレード」から『オペラ座の怪人』という流れがまた堪らない。

セットの両手と、スクリーンのファントムが一体化した瞬間。登場シーンの「火の鳥」同様、まさに、度肝を抜かれました。


前半の、「ホープ&レガシー」から「いのちの名前」への流れ、
そして、後半の、「阿修羅ちゃん」から「オペラ座の怪人」への流れ、
これらの構成の妙に、ただただ唸らされるばかりです。

「火の鳥」として降り立った彼は、「森と湖の精霊」となり「癒しの白龍」に進化して「ショパンの精」を演じ、スケーター羽生結弦」に戻り、北京五輪SPのリベンジを果たしました。
更には、「ロックスター」&「ポップスター」に変身して踊り狂い、「ファントム」として君臨し、煩悩を昇華させる「巫女」に転身、最後に「白鳥」に化身して、再度、空に羽ばたいて行きました。

…こうして書くと、「いったい羽生結弦とは何者だ⁉️」となるわけです。

これが「羽生結弦の生み出す世界」。
全てを内包していく世界。

改めて、私達は途轍もないものを目撃してしまったと、身震いするばかりです。

↓柚香さま、感謝してお借りします🙇‍♀️




「特別新聞」掲載のこの羽生くんも天使味が凄いです。全く何たる透明感でしょうか。 




余談ながら、
『プロローグ』のフィナーレ曲もAdoさんの歌「私は最強」でした。

更に余談ですが、

調べたらAdoさんの「阿修羅ちゃん」は、ドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の第7シーズンの主題歌でした。

そして、このシーズンには野村萬斎さんが大門未知子の敵役としてレギュラー出演されています。観覧中の萬斎さんは面食らったでしょうね。よもやこの曲をアイスショーで聴くことになろうとは思いもよらぬことだったでしょうから!笑い泣き




1年前の記事です。中沢氏の「予言」は見事に的中しました。

「私は、こうした現状を状況を作り出している世界の技術的構造がいつの日にか反転して、自由になった阿修羅が演じる奇跡のような美しい氷上のパフォーマンスを観られる日が来ることを心から望んでいる」





今日は、3月3日、「ひな祭り」ですね。

我が家でも、娘2人の為に親王雛を2対飾っています。




そして、
毎年、この季節になるとこのお雛様を思い出します。↓



今日も羽生くんを全力応援!(ò_óˇ)

羽生くんが痛みなく滑れていますように!

羽生くんが笑ってくださっていますように!

羽生くんの幸せを心から願い、祈ります🙏

 

画像やTwitterや記事や動画は感謝してお借りしました。

 

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