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京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。


昨日 関東甲信地方は早々に 梅雨明けのニュースが流れましたが、京都は湿気の多いじっとりとした暑さ…。それでも庭に咲く 桔梗の紫色や クチナシの白い花が爽やかで目に涼を運んでくれます。
夕方、泉涌寺の石野さんが [夏越しの祓い]にいらして下さいました。一年の前半の邪気を祓い 年の後半の無病息災を祈るもので、神社では[茅の輪くぐり] の行事として 皆さんお詣りに行かれます。
僧籍と神職を併せ持つ石野さんは 涼しげなグリーンの衣を纏い 大黒天様の前で朗々と祝詞(のりと)を上げ お祓いをして下さいました。 
ところで 昨日は [泉涌寺を護る会] の総会があり、泉涌寺では
秋篠宮両殿下の御成りを給わっており…。今年は諸用により勅使門内でのお迎えに上がらせて頂けなかったのですが、今回も
両殿下が御門をお潜りに成られる際には ピタリと雨が止んだそうで… 不思議なパワーに恐れ多く感じたのでした。
 又、いにしえの皇室文化に詳しい石野さんは 直々にお目通りを賜わり
殿下から 幾つか ご下問があったそうで…。その内容は勿論 シークレットでしたが、宮様方のご向学心には ひたすら恐れ入ってしまい…。お菓子の水無月を食しながら 今年後半の無病息災、学力向上を願った私なのでした。


6月21日に雲龍院の初代住職、竹厳聖皐上人の開山忌法要が行われました。御命日は27日なのですが、今年は先々代住職 池田龍潤僧正の三十三回忌 と先代住職 市橋真明僧正の十三回忌 が重なる事もあり、又 本山の都合も照らし合わせて少し早めの日程に。開山さまは640年程前の方なのでお会いされた方は無いと思うのですが、住職の祖父と父にあたる先住のことは 「知ってる!」という方もおられ ご縁のある方のご参列も多く頂きました。
数日前に大阪北部が震源の地震があり、又 梅雨の真っ只中という事もあり 少々不安な中で当日を迎えましたが お天気に恵まれ 、例年程の蒸し暑い 不快感も無く 10時頃から皆様 続々と参集…。11時から 泉涌寺の上村長老猊下のご戒師、山内・縁故寺院様の職衆、そして織部流扶桑派 尾崎宗匠によるお献茶法要が厳修されました。法要中 お堂の障子を大きく開けると 露に濡れた木々の緑がしっとりと輝き、 心地よい空気が流れ込む中で宗匠のお点前が粛々となされ 三方それぞれのお位牌前にお抹茶が献じられると 読経の声は益々高らかに響き渡ったのでした。
法要後は[悟りの間]に場所を移し 織部流の二つ頭によるお茶会が催され…。雲龍院では 武家点前と称しており、袴姿の男性が目の前で立ったスタイルで一人一人に点茶するお茶席で 、特別感と珍しさから とても人気があります。宗匠の発案で常はお抹茶茶碗の上に 埃除けの扇子を置いているのですが、今回は住職が梵字一字を染筆した小さな色紙を裏向けに乗せました。梵字は仏様を表しているのだそうで、何の仏様が当たったのか…。後で住職から答えを聞いて「あら!私の護り本尊様だわ‼︎」と大いに喜んで下さる方もおられました。
その後 [大輪の間]で泉仙さんの御斎膳を召し上がりながら ゆったりと 先師を偲んで頂いたのでした。




 









明日の日曜日、 5月27日に篠笛 玲月流の発表会 [篠楽会 ささらのかい] が雲龍院で行われます。サツキの咲く この季節の もはや恒例となっております。
13時30分から本堂前で奉納演奏。その後 [大輪の間] に場所を移して 門下生の方々の発表会があり、15時30分頃から 篠笛奏者 森田玲先生の お楽しみ演奏会 が予定されております。今年は 小さいお子ちゃまのデビュー演奏もあるようで、先日のリハーサルには 「頑張ってね!」の声援にハイタッチで答えてくれて、演奏後には出演者の方々から大きな拍手が起こっておりました。きっと満開のサツキも バックで 後押ししてくれることでしょう!



以前 ブログでも紹介しましたが、庭園デザイナーの 烏賀陽 百合(うがや ゆり)さん が出されたご本に 雲龍院のお庭が紹介されております。
今夜(5月23日)、 その出版記念イベントとして  雲龍院の活け花を担当して下さっている 清水先生と共に  
19時〜   恵文社 一乗寺店内cottage
でトークショーが行われます。

前回 記載した [大輪の間] の床華ですが、
翌日朝のお掃除の際には やはり 花瓶が倒れているかと 一瞬 ドキリ…。午前中  お抹茶付き拝観の団体が帰られて 場を整えながら ふと見ると、何故か花瓶が起こしてありました。誰かも きっと驚いて  「気を効かせて直してくれたのね 」と苦笑しながら  一応 倒したスタイルに戻してみたのですが、それを見た義母は 「これは倒れたと勘違いするわ…  心臓に悪い!」と 一蹴。
午後に清水先生が来られた際  義母の言葉を伝えると「すぐに直します!!」と…。

水の流れをイメージした感はそのままに、差し障りの無い立派な活け花 になりました。
「義母の意見は直ぐに取り入れられるのね…」 寺庭婦人としての威厳の 敗北を感じつつも、取り敢えず 心穏やかに観賞出来るようになってホッと胸を撫で下ろしている私なのでした。


眩しい程の新緑の中にサツキの花のピンク色が鮮やかに映える庭園の風景。いつもは障子を閉めて 四つの切り取った景色を  [しきしの窓] として鑑賞して頂いている [蓮華の間] ですが、大きく開け放して風を取り入れ 部屋の真ん中にどっかりと座り 大きく深呼吸…。鳥のさえずり、薫風…。五感で雲龍院を愉しめる スペシャルな季節です。
今日は朝から 清水先生と石津先生が お華の活け変えにいらして下さいました。


[大輪の間] 床の間の花瓶が 「倒れてる!!」 と  ひゃー と思ったら…  その様な設えなのだそうです。後ろ お軸の画の僧 (寒山・拾得) は筆を持って 壁に落書きをしている最中だし… 。ちょっと 肩の力を抜いて いたずらワールド を眺める余裕を持ちなさいという メッセージなのでしょうか?
でも… どうしても一瞬  「はっ!」として 雑巾を取りに走りたくなる私なのでした。






若葉や花々の香に溢れる五月、皐月(さつき)に入り  今日はウグイスの声も朝から響いておりました。  雲龍院の開山さん(初代住職)は 竹厳聖皐(ちくがん しょうこう)という御名で、皐 の文字が入っているからでしょうか? 特にこの月は 境内に典雅荘重の趣きを感じます。
さて 昨年 完成した水琴窟ですが、こちらの音色も益々清らかに鳴り響いております。茶道 織部流扶桑派の尾崎宗匠により [ 龍淵のさやけし ] と名付けられましたが、庭師の斉藤さんが一年がかりで石の看板を彫刻して下さいました。ほっこりと出来る 癒しのスポットとして 「ここでお抹茶が飲みたいです!」と仰る方が続出しております。
そして、今 一番の見どころは [悟りの間] の奥に咲いているシャクナゲ。悟りの窓や迷いの窓を通して眺めるのも良いのですが、実は [蓮華の間] からピンク色の大きなハートに見えるのです。 新婚ホヤホヤ 庭師の斉藤さんの計らいかしら???
いやいや、大黒様から斉藤さんへの祝福に違いありません。
[しきしの窓] の障子を開けて、右側の毛氈から眺めてご覧下さいね。










                               清水先生撮影

4月27日 如法写経会法要が行われました。雲龍院の行事の中で 最も古く 大切な法要なので毎年 準備段階からピリピリと神経を使いますが、山笑う 清々しい季節に行われるという事もあり 一番 大好きな法要でもあります。
この日は 寒くも暑くも無い 絶好のお写経日和となり 朝から会員様が集われて10時に本堂にスタンバイ。長老様 はじめ 職衆のお坊様方も続いて入堂され 散華で場を清められました。その後 井戸へ清水を汲みに行き 加持して供えられ、天皇様の回向があり…。独特な節のあるお経を唱えながら 忙しく動き回る勤行をぼんやりと眺めている暇も無く 会員の皆様はお写経に取り掛からなければなりません。 職衆のお坊様方が筆を取られる頃には 山の笑い声が聞こえて来そうな程の静寂が訪れ  一同が お写経に集中されたのでした。
書き上げられたお写経は御輿に乗せられ 山を上り 天皇御陵へと運ばれて納経。
ひと修行を終えられた写経会員の皆様は 田毎さんの宗旦そばに舌鼓をうち 晴れ晴れとしたご様子にお見受けしたのでした。





ゴールデンウィーク2日目、ぴかぴかの晴天に恵まれ お昼頃には汗ばんで拝観に入って来られる方も多くおられました。お庭の新緑は眩しい程で、[悟りの間] 奥のシャクナゲが満開となっております。ピンク色の大きな花は見応えがあり、迷いの窓 や 悟りの窓 を通して眺めながら ぼんやりと物思いに耽るのは最高です。
「あぁ〜  今日は 昭和の日 でしたねぇ…」どこかで [ちゃぶ台返し選手権] なるものが行われたそうで 笑ってしまいました。  もはや 昭和 は古い時代のようにも感じ取れますが、ちゃぶ台をひっくり返すくらいの気骨さを昔の日本人は大切にしていたのかもしれません。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ

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サウイフモノニ
ワタシハナリタイ


ちゃぶ台 を上から見たような 悟りの窓をぼんやり眺めながら 宮澤賢治の文章が頭をよぎっていた 昭和の日の私なのでした。
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 昨日の日曜日は肌寒い雨の一日で、お写経に来られた方は 少し震え気味で修行のご様子でした。桜の花も散り 三寒四温でも無いとは思いますが、気温の変化に身体がついて行かず困ってしまいます。
とは言え、露にしっとりと濡れた新緑は美しく  庭園の中央 奥の石楠花がたくさん花を咲かせていて、書院からのんびりと眺める景色にとても癒されます。
受付に座っていると、度々 来られるタクシードライバーさんが 「仏様が現れてますよ!」と教えて下さいました。 成る程  霊明殿前の土塀に雨が滲み 仏様の姿に見えるのです。
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お腹の辺りの割れ目が 薬壺 に見えて、お薬師様かしら⁈   艶やかで美しい緑をご覧に、本堂からお出ましになられたのかもしれません。「土塀のガタつき も悪くないわね 」と… 手を合わせながら嬉しく拝したのでした。
さて、3年計画で玄関から山門に掛けての土塀修理の工事が行われておりますが、最終の 井戸から山門横 までの作業が先日から始まっております。しばらくの間 ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、どうぞお許し下さいませ。 ただ、今日は古い壁を崩して 見通しの良い状態に…。面白い角度から本堂を見て頂けるチャンスではありますよ!