京都雲龍院 寺庭婦人のブログ -26ページ目

京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。

{3FDB22FC-D8D1-47A9-A26A-1706DCC7C5E6}

3月の大黒様ネタをもう一つ…。
東京で居る娘から「マミーが結婚するのだけれど、結婚衣装での撮影を雲龍院でしたいみたいなの。大丈夫?」と連絡がありました。通常 大きな撮影はお断わりする事が多いのですが マミーちゃんは娘の中学時代からの親友で、 雲龍院の行事にも度々お手伝いに来て貰っていた娘さんでもあり 喜んでお受けする事になりました。
衣装の着付けはマミーちゃんのお母さんが手掛けられ、お天気にも恵まれ 摩耶紅梅や河津桜の花が盛りだった事もあり とても素敵な写真が撮れたようでした。
東京から駆けつけた娘は 友人の美しい姿に感動して号泣。私も胸がいっぱいになったのですが…  あれ⁈ 娘の同級生なのよね。24歳と言えば 私がここに嫁いで来た年齢…。「娘のご縁はどうなっているの?」と…  そろそろ大黒様に手を合わせながら ぼやき始めている母。
「どうぞ どうぞ 、良いご縁を…  出来れば お寺の忙しい時には手伝いに帰してくれる 近場の方が良ろしおすなぁ〜」なんてね…。

さて、2015年1月に [京都人の密かな愉しみ] で雲龍院が舞台に使われて以来、今だに 「ドラマを観て 大黒さまにずっと会いたかったのです〜!」と仰る参拝の方が多くおられます。あの番組の人気が伺えますが、どうやら 書籍化にもなったようです。[ 京都人の密かな愉しみ ] 宝島社から本体1600円 +税
常盤貴子さんや大原千鶴さんへのインタビューや ドラマの舞台となった場所の紹介、三八子さんの美しい衣装や 京ことば、お菓子の事など… 京都人の日常にどっぷりと浸かった一冊です。
また、4月14日(土) には 2ndシーズン新作「Blue修業中 祝う春」が放送予定 と書かれているので そちらも楽しみです。
{90607264-035E-4162-8CD3-6493252FBCAC}


何かと雑事に追われて ブログをアップしそびれている内に4月に入ってしまいました。3月には御彼岸法要があり お墓参りで檀家さんが沢山みえられ、寒い季節はお休みしていた写経会も3月から始まりました。どちらの行事でも住職の法話はインド…。実は3月初めに住職と息子はインドのダラムサラにある密教大学で知られるギュトゥ寺に行っておりました。勉強会でお世話になっている北村先生はギュトゥ寺と親密な関係をお持ちで、今回は 大黒天(マハーカーラ)  の修法を見学する事が出来たのです。
ところで 仏様には階級がお有りで、上から [如来] [菩薩] [明王] [天部] となっております。大黒様は天部に所属され 仏様とはいえ ちょっと身近な存在。元々インドのヒンドゥー教の神様が仏法に従って仏教の守護神となったそうです。財福の神として有名な大黒様ですが、あちらでは戦いの神、冥府の神でもあり とても恐ろしい姿をしていらっしゃるので 布が被せられている程。日本にやって来られると大国主のミコト様と習合し 五穀豊饒・子孫愛育・出世開運・商売繁盛  それに金運上昇や恋愛成就 と… いいとこ取りのご機嫌な神様にパワーアップされたのですから喜ばしい事です。
雲龍院の大黒様はマハーカーラの様相も少し備えてらっしゃるので、「インドの正式な修法も研究できたら無敵よね!」と言うと「酷いなぁ〜! うちの大黒さんを どれだけ走らせるんだよ…」と息子。いえいえ 太っ腹な大黒様ですのでケチな事は仰しゃらないかと存じますが…。 「まずは あなたがしっかり 大黒様の勉強をしてちょうだい!」と息子のお尻を叩いている母なのでした。
{080E943E-DB3C-48C3-87F2-80B2CACDC405}
           インドのマハーカーラ様

{BE8E16C5-19B8-4CE8-801F-51FB9B774050}
    ギュトゥ寺でご馳走になったお食事
                     2枚とも住職撮影

{488B9008-DA76-4DC6-9D37-52A6A5DBD3A3}

{A0CF210A-8BD3-46ED-AB02-5984C41750F2}

{77CCA831-E9C3-41E5-9829-2CA168974732}

春のライトアップ拝観が今夜で終了致しました。
枝垂れ桜、花カイドウ、利休梅、姫椿(安寿姫) …  静かで重厚な暗闇に照らし出される花々が美しく、皆さん とても感激して下さいました。花びらを散らす事なく 最後まで頑張ってくれたことに感謝です。
明日からは 通常の時間 (朝 9時〜夕方 5時閉門) となりますので よろしくお願い致します。
{74F5EC67-931C-4A71-B894-8139388043C4}

{127D5AA3-39B3-4539-ABDE-86DE715C55AD}

{84E97C2A-31AB-46ED-A57A-1663CF758512}

{9010C88D-5DB4-4128-ACC1-EAD2B8A8A3F0}
                     4枚とも清水先生撮影

ライトアップ拝観が始まっております。連日の暖かさで桜の花びらが散ってしまうのではないかと心配しておりましたが [大輪の間] 横の枝垂れ桜が 今年はとても綺麗で皆様 毛氈に座って まったりとした時間を過ごされてます。
春のライトアップ拝観はあまり告知しておりませんので 貸切り状態の事もあり… 静かに ぼーっと過ごされたい方にはお薦めです!
ライトアップは 5日(木) まで。
{2943DC78-C320-44A7-88FD-B4597DD8E93E}


{00A7469C-2023-47B3-A0AC-6C8CCA0BE3CB}

{E56E0555-A34D-4F3A-A030-23CFBC7936A1}

{3E90B605-6454-4ACD-9D15-C9BDD9D6AF6A}

{DE449CEA-FCC5-49FD-ACC3-82B5A9BF9552}

{9A105080-4F8A-4DE0-9264-609839F8CBEE}

{A6FD1300-B8D2-4207-8F0C-548B623739F2}

暖かい日が続き 一気に花々が咲き始めました。昨年はなかなか開花せずにヤキモキした 勅使門横の桜 (ソメイヨシノ) が今年は既に満開です。
31日からはライトアップ拝観が始まりますし、どうぞ長持ちいたしますように…。
{772DB1AB-BA45-4221-859D-31DF2693BBC4}

泉涌寺で行われていた [ 京の冬の旅 ] が18日で終了いたしました。今回 特別公開されていた舎利殿は舎利(お釈迦様のお骨)の中でも 説法を一番良く聞いていらっしゃる歯(仏牙舎利)が祀られていることで とても神聖な御堂とされている場所でした。狩野山雪 画の龍をまじまじと拝見出来た事がとても嬉しく 今回 特別に作られた 舎利殿の朱印帳 を時々眺めては 龍と心を通わせた瞬間の興奮を思い出しております。
この特別拝観は 1月10日から始まり その間 スカイガイドの皆さまが舎利殿で一生懸命 説明をされてましたが、最終日には交代で雲龍院を覗きにいらして下さいました。以前、雲龍院が [冬の旅] 参加の時にお世話になったガイドさんもいらして 「今年は寒かったので 初めの頃はしもやけ になりそうでしたよ」…といった苦労話や 思い出話等 長丁場のお疲れを見せることなく 楽しげにお話しされ…  京都の文化財を皆さまにご紹介するお仕事に 誇りを持っていらっしゃる プロ根性が窺えました。兎に角 歴史的知識だけでは無く 拝観の方への気遣いや工夫が盛りだくさんで 学ばせて頂くことが多いのです。
「相国寺も鳴き龍が出来るから 泉涌寺と比べてみると良いですよ!」とガイドさんに薦められて 期間中、帰省した娘と共に 相国寺の拝観も致しました。どしゃ降りの雨の日にもかかわらず拝観の方は多く、それでも丁寧に説明をして下さり… 相国寺の龍もなかなかの美声で感動…。そんな母の横で娘は 「ねえねえ、折りたたみ傘を入れるカゴを置いてくれているの。これ良くない⁈」と 現実的な目線で拝観しており…。 早速 その足でカゴを買いに行き、アイデアを頂戴させて頂いたのでした。
折りたたみ傘を持って拝観されました方はどうぞ お使い下さいませ。
{4213D654-4F64-4F8C-91BB-209F49230665}


{B846C55C-495D-4BD5-B812-A2295CCC8B76}

{9133EF93-AB0B-4370-A60E-5CC00C394945}

このまま春に突入かしら? と甘い事を考えていたら 昨日は冷たい雨が降り、今朝も冷え込んでおります。
風も吹いておりましたので河津桜や摩耶紅梅の花びらが舞ってしまうのではないかと心配致しましたが、美しさ 健在です!
青空に映えて 綺麗な写真が撮れました。
{0997728F-FC34-44C0-9CF0-F438FD22047F}

{D395D761-9FB1-4642-A863-D616339110F0}

{45910D72-0F05-4CD6-AD1C-E633E85AB8B3}

昨日まで 4月のような 麗らかな暖かさが続いたお陰で 河津桜と摩耶紅梅 (はねずの梅) が一気に開花し、境内は花々の良い香りが充満し…  山門を入られてから玄関に至るまでにあちらこちらで拝観の方の歓声が上がっているのを 受付に座って ほくほくしながら聞いておりました。ちょうど河津桜が視線に入る場所でもあり、お花見を楽しみながら仕事が出来る スペシャルな季節でもあります。
先日 泉涌寺の婦人研修会が行われ、本山に出向いて参りました。  宗会議員の奥様方と 内局の山内婦人が集合し、先ずは 仏殿に掛けられている 日本最大の涅槃図を拝見致しました。コの字型になっている為 絵が立体的に見え、お釈迦様ご入滅のシーンを実体験している感覚を覚えながらも 次の舎利殿へ。[京都冬の旅] の特別拝観も残すところ あと数日となり いま一度 龍さんのお声を聞かせて頂こうと 気持ちを込めて手を打ち鳴らし ビリビリと心を通わせて参りました。舎利殿の周りには 月輪未生流の先生方が活けられた御華がぐるりと飾られてあり、笹屋伊織さんの茶店が出店されていて 泉涌寺は とてもスペシャルな拝観ができていたのです。
茶店を覗いてみたい気持ちを押さえつつ、次は月輪御陵の道を案内され 緩やかな坂道を登ったところで和尚様方と合流し、 孝明天皇様・英照皇太后様・江戸時代の天皇様・皇后様方の御陵を 宮内庁の職員さんが立ち合われる中 厳かな気持ちで拝礼させて頂きました。御陵では泉涌寺僧だけが唱えられる独特なお経でのお勤めがされ、緊張と興奮で胸が熱くなり…。続いて開山塔ではお焼香をさせて頂き 、泉山の中で平穏にお寺をお守りさせて頂いている事に感謝申し上げ 手を合わせてきたのでした。
実はこのように 御陵を参拝させて頂くのは 皆 初めての経験で…。聖地にズカズカと踏み込むなど 憚られる事ですし、「お寺の奥さんが のんきに本山あたりをお散歩なんかしていたら 「どれだけ暇なんや⁈」って笑われてしまうわ!」と…。そのような訳で  「どの辺を歩いているのか さっぱり分からないわ!」とか、「あら、開山塔 って屋外にあったのね!」などと…  新鮮な発見の歓声を上げながら賑やかくお喋りし、その後の行程もつつがなく進んでいくと 甘味処の情報交換なども出来  とても有意義な婦人研修となったのでした。
{B77707F9-C6B5-4337-AB54-72804EE7B801}

{C0D2AB91-D44B-467F-B7B5-E2D3603CDFA8}

{80E27B41-8C2E-422F-A3A6-4C331AF46AB9}

ここのところ 急に暖かい日が続き、白梅が満開に…。台所で洗い物をしながら 目の前いっぱいに広がる 梅の花を愛でております。
悟りの窓から覗く紅梅も咲き、カメラを抱えた方々が増えてくる季節。特に昨日は「嵐が来る前に…と思って 急いで来てみました。」と 仰る方もおられましたが 大丈夫! ゴウゴウと 怖い程の音を立てていた大嵐にも 花びらを舞わせる事なく 凛と咲き誇っております。梅の香いっぱいに 弥生月がスタートし、ここからは春が駆け足でやって来るであろうことに期待が膨らむ私なのでした。
{255726CD-C17E-471D-A764-A11E61DB18D6}

雲龍院で毎月 [ 入菩薩行論 ] の講義をして下さっている 平岡先生が、この度 [ 秘密集会タントラ概論 ] という御本を出版されました。
平岡先生は学生時代にインドのギュメ寺という学僧院に留学され チベットの高僧から直々に教えを受けた チベット密教学者。ダライ・ラマ法王様が来日される際にはご講演の通訳もしておられます。
外国人で伝授を正式に認められたのは先生が初めてだったそうで、向学心とご性格が受け入れられたという他に 失礼ながら その役割を担う運命を元々お持ちの方なのではないかと拝察致します。
 お釈迦様によりインドで開かれた仏教・密教は世界に伝道され日本にも入って来ましたが、長い歴史の間には 当のインドや 他の国々でも 政治などとの兼ね合いで強い廃仏毀釈が起こり 縮小や排除を余儀無くされました。チベット仏教も現在 その波に飲み込まれており、チベットのお坊様方は仏教の土壌がきちんと整っている日本に 自分達が受け継いで来た教えを残しておきたいと考えている向きがあるようなのです。その想いを真摯に受け止められての 今回のご出版。「この本に私的な考察は一切含まれておりません。師匠から学んだそのままを解説しています。」と力説される先生の渾身のご執筆です。
先日 高野山の前管長 松長猊下、泉涌寺の上村長老猊下、仁和寺の立部門跡猊下 といった真言宗の重鎮方がご参列の 出版記念パーティーが盛大に行われました。住職の話によると 上村長老様は平岡先生に [萬古清風 (ばんこせいふう) ] というお祝いの言葉を贈られたそうで…。萬古清風 をググってみると 〜古きにも新しきにも全ての時空にあまねく清風が吹く〜 という意味のようです。日本で温められてきた仏教の教えの上に チベットで培われた仏教の教えが吹き込み、仏様の心が益々清らかに降り注ぐ…  と勝手に解釈し、平岡先生が校長をされている[清風学園] の名にも掛けてあり とても感じ入ってしまいました。  実は私も平岡先生の勉強会でお世話になっている生徒の一人としてパーティーに参加しており、花束贈呈のお役目を頂いておりました。「年齢的に振り袖は着られないし 無理 無理…!笑」と躊躇しつつも目一杯 若づくりして出掛け…。宴の途中で上村長老様の下へご挨拶に伺うと 「いやぁ〜 よく似た人が花束を持って壇上に上がるなぁ〜 と思って見ていたんだよ。やっぱり雲龍院さんでしたか!」と豪快に笑って頂き 「えへへ…」と舌を出した私なのでした。