先週の金曜日(5日)から田舎に行って、梅やらの剪定をした。
まあ、果樹の剪定は冬場の定番仕事です。
そこで、剪定とはどのように、といったことを書いてみます。
まず、木々は剪定をしないと、年数とともに大きく育ちます。
田舎にもサクラやら、ヒノキやら、ケヤキやらとまあ、
木材として育てるのであれば、
大木になって欲しいのでしょうけど、庭木としての観賞用なら、
ある程度の大きさで剪定しないと、手に負えなくなります。
果樹の場合もあまり大きくなりますと、収穫するのが大変です。
そして剪定をしないと、実りも悪くなります。
植木の場合は、混みすぎ他の木々とのバランスが悪くなったり、
風通しが悪くなって、病害虫に悩まされたりします。
国立公園のような、大自然そのままの場合、
これは植物であっても弱肉強食の世界でありますので、
その環境に適した強い木々が残り、弱い植物は淘汰されます。
ですので、たまたま、雑草の種が飛んできても、全然そうした
バランスは崩れないので、綺麗な光景は維持できるのであります。
しかし、人間の管理する、お庭の木々やら、
畑の果樹はやはり人間の管理下に置いておく必要があります、
そこで木々の剪定が必要になります。
要するに、管理する人間の好み、形に仕立てるわけです。
果樹なら、簡単に収穫出来るようなサイズで育てたいわけです。
さて、講釈はこのくらいにしましょう。(笑)
そういうことをする楽しみ、道を楽しむ道楽が木々の剪定です。
すべて、自分の好みに切っていくわけで、自由です、
そして、だれにも非難されません。
自分が植えた木々ですから。(笑)
間違いとか、こうしてはいけない、って結果は未来に出ます。
ですので、剪定は現在なのですが、切っているときは常に結果、
未来を考えます。
現在は過去の結果です。
面白いでしょう、「因果の法則」そのまんまなのです。
考えますと、人生そのもの、その縮図かなとも思えるのです。
幸せな将来にしたいなら、その種を今、蒔くのです。
「蒔いた種は、自分で収穫せねばなりません」
簡単な理屈ですが、現実は意外と難しいのかも……
いや、物事の道理さえ分かっているなら、簡単な事です。(-_^)V
おっと、剪定のことを書いてみたかったのですが、
長くなってしまった。
写真で紹介したら、結構分かりやすいかも、
なのでそうしましょう。
剪定前の柿の木(蜂屋)、ビヨーンと長く伸びた徒長枝が沢山ありますが、
この長い徒長枝には実がつきません。徒長枝は他の枝よりも養分を多く使います。
すぐに花や実をつけることはなく、
主幹や主枝の養分を無駄に吸い取ってしまい、
樹木の生長に悪影響を与ます。
ですので長い徒長枝を根元から切ってあげるのです、
そうすることで長い徒長枝にいってしまう栄養分が結実に結びつきます。
要は結実する花芽をビヨーンと長く伸びた徒長枝は持っておりません。
徒長枝を切った結果です、結実するのは細かな髭のような枝に実がつきます、
ですので小さな細い枝は切ってはいけません。
結実する花芽は細かな髭のような枝が持っております。
こんな感じで、剪定終了。
梅の剪定、これも柿と同じです、長くビヨーンと延びてる徒長枝を全て切る。
結実する花芽をビヨーンと長く伸びた徒長枝は持ってないのです。
徒長枝を切った梅の木。
結実する花芽は細かな髭のような枝が持っております、
垂れサクラの剪定。
これは植えてから20年くらいは手を加えてないので、ほとんど自然の侭です。
しかしこの垂れサクラの北側に小梅がありまして、
日照不足からか枯れ枝が目立つ、
そこでこのサクラを少し切って北側の小梅とのバランスをとってあげたい。
大きな太枝を切った、まだ形は出来ないが、
基本形としてはこのサイズでまとめようかと思う。
キャタツが無かったので、今回ははこのままで、
次回に形を整えよう。
昨年10月に強剪定した柿(西村早生)。 ↓写真右端
これはやはり大きくなりすぎて、収穫も大変で、
周りの木々との日照的バランスも考えて、です。
今年の収穫はありません。今年の秋にはビヨーンと徒長枝が伸びるでしょう。
その時の剪定法は最初の柿のようにします。