修身二十則 | どちて坊やが隠居をしたら~日本国でも毎日が徒然~

どちて坊やが隠居をしたら~日本国でも毎日が徒然~

「野宿でもお腹に肉のつく身哉」

日本一周・全県に足跡を目標に、車中泊やキャンプをしながら、
大好きなラーメンを食べ、100名城を中心にした城めぐりや
神社仏閣に参拝し御朱印を頂く、旅の絵(写真)日記です。






今日は、拙者が最も尊敬する偉人
「山岡 鉄舟 高歩」先生の命日でございます。

鉄舟先生は、江戸無血開城を決定した勝海舟と西郷隆盛の会談に先立ち、
官軍の駐留する駿府(現在の静岡市)に辿り着き、単身で西郷と面会し、
奇跡的な江戸無血開城への道を開かれました。
その西郷をして「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、
そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない」と賞賛させた
御仁であります。

その鉄舟先生は、十五歳の時に「修身二十則」という自らへの誓いを立て、
生涯守り通しました。

 =修身二十則=

一, 嘘を言うべからず
一, 君の御恩忘れるべからず
一, 父母の御恩忘れるべからず
一, 師の御恩忘れるべからず
一, 人の御恩忘れるべからず
一, 神仏ならびに長者を粗末にすべからず
一, 幼者を侮るべからず
一, 己に心よからず事
  他人に求めるべからず
一, 腹をたつるは道にあらず
一, 何事も不幸を喜ぶべからず
一, 力の及ぶ限りは善き方に尽くすべし
一, 他を顧して自分の善ばかりするべからず
一, 食する度に農業の艱難をおもうべし
  草木土石にても粗末にすべからず
一, 殊更に着物を飾り
  あるいはうわべをつくろう
  ものは心濁りあるものと心得べし
一, 礼儀をみだるべからず
一, 何時何人に接するも客人に接するよう
  心得べし
一, 己の知らざることは何人にてもならうべし
一, 名利のため学問技芸すべからず
一, 人にはすべて能不能あり、
  いちがいに人を捨て、あるいは笑うべからず
一, 己の善行を誇り人に知らしむべからず
  すべて我心に努むるべし  


鉄舟先生に関する拙ブログ
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