モノだらけで大嫌いだった実家がなくてはならない場所になった理由

週末は主人が仕事だったので、私と子どもたちで私の実家に遊びに行きました

私の実家は、ド田舎の四方を山に囲まれた緑豊かな場所にあります

とても静かで、鳥のさえずりや木々が風で揺れる音が聞こえてきます

ぼし子が現在住んでいる場所も閑静な住宅街なので特に騒音はありませんは、それとはまったく違う静けさです

時間がゆっくりと流れているみたい

実家と言っても、両親は亡くなっており、姉が飼い猫と暮らしています

母はぼし子が幼い時に、父は長男を出産する2か月前に共にガンで亡くなりました

実家に付くと、必ず子どもたちと一緒に仏壇に手を合わせ、孫を連れて遊びに来たよと伝えています

実家は築50年以上の平屋で、何度か増築をしているので間取りが変です

私が住んでいたころは、家中モノだらけでホコリが積もっており、ネズミやゴキブリ、蜘蛛、謎の羽虫、ダンゴムシなどが出てきて最悪でした

さらに、父がエアコンを買ってくれなかったので夏は地獄でした

ぼし子はそんな実家が大嫌いでした

そのため、社会人1年目でお金を貯め、2年目になると同時に実家を出て一人暮らしを始めました

その後主人と結婚し、当時主人が東京で仕事をしていたため、会社を辞めて東京で暮らし始めました

ほどなくして長男を妊娠

しかし、妊娠5か月の時に父がガンであることが分かり急遽帰省

父が退院することを想定して、実家の古くて汚いトイレとお風呂をリフォーム

トイレはボットン便所から簡易水洗に、お風呂はシャワー無しからシャワー有りのユニットバスに生まれ変わりました

けれど、父は家に戻ることなく天国の母の元へ旅立ちました

その後、姉が数年かけて家中の不用品を片っ端から片付け、大量のモノを処分

祖母が集めた大量の重たい布団、誰のものか分からない大量の衣類、壊れたブラウン管テレビやマッサージチェア、引き出しが開きにくくなった婚礼箪笥などもことごとく処分

母の着物も長いこと残してありましたが、遺品は他にもたくさんあるので、知り合いのバッグ作りをしているハンドメイド作家さんに譲り、大変喜ばれました

何年もかけて（姉が）大量のモノを処分した結果、実家は私が住んでいたころとは比べ物にならないくらい広くて明るくて心地よい場所になりました

今はエアコンもあるし、姉が頻繁に掃除をしているので、ホコリが積もっている場所なんて一つもありません

古い家なので蜘蛛とダンゴムシはたまに出てくるようですが、ネズミやゴキブリ、謎の羽虫は全く見かけなくなったそうです

こんなに古い家でも、モノを少なくしてしっかりと掃除をしてあげれば、住み心地が良い空間になるんだなぁと行くたびに感じます

広い畑には姉が育てているお花がたくさん咲いています

どのお花も色鮮やかでとっても綺麗

姉はハンドメイド作家です

畑で栽培したお花をドライフラワーにして販売しています

家の中には姉がドライフラワーで作った作品がたくさん飾られていて華やかです

実家を出て18年

大嫌いだった実家が、今ではなくてはならない場所になっています

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