母との海外旅行は11月にすることが多いのですが、今回の行き先はロシア
西側のメジャーな国は行き尽くした我が母、中欧→東欧ときて、ついにロシアへ!ということになり、10月が東京の真冬くらいのギリギリ観光地として耐えられる寒さだろう、ということで行ってきました。
私は今回も全日程着物で旅行なのですが、今回は東京の着物生活で一番暖かい格好と同等にしようと思い、着物の下にはタートルニット&足元はブーツ、という和洋ミックススタイルに。
首元が開いている長襦袢はちょっと寒いし、フリース足袋履いても革で覆われた方が暖かいし、洗濯して乾くのに時間がかかる!
しかし10月頭といえば東京はまだ暑い
この寒暖差にどう備えるかが非常に悩みました。
ということで、何を持って行ってどう着ていたのかをご紹介。
どなたかの参考になればとは思いますが、次の旅行に行く時に自分の参考にもしているのです
ちなみにこれまでの全日程着物で海外旅行したときの持ち物とコーディネート記録はこちら→
2019年2月 着物でドバイ旅行(1)4泊6日着物編
2017年11月 着物でクロアチア旅行(2) 6泊8日の着物
2016年11月 ウィーン&プラハ着物旅行 6泊8日の着物
2014年11月 ベルギー&オランダ着物旅行 6泊8日の着物
2012年11月 着物でパリ5泊7日コーデ
ついでに、基本洋服+着物は1日だけ、という旅行はこちら→ベトナム&カンボジア、台湾
今回の6泊8日で持って行った物(身に着けていったものも含む)
●いつもとだいたい同じ
ポリエステル袷の着物:3枚
リバーシブル半幅帯:3本(撮影用2本含むのでいつもより1本多い)
防寒:ポンチョコート1着
帽子類:ニット帽1つ、ターバン1つ
帯留め・ピアス:いろいろ
●今回ならではの防寒対策
タートルニット:2枚 →1枚でも良かったかも
履物:サイドゴアブーツ
●いつもよりしっかり防寒
防寒下着:ヒートテック長袖3枚、110デニールタイツ3足、正絹の裾除け1枚(絹は薄くて暖かくすぐ乾くのでおすすめ!)
貼るカイロ:1日1枚分しか持って行かなかったけど、2枚分必要
手袋:本革手袋 →着物の時はロングを使うことが多いけど、今回はタートルインなのでショートで。
●着物小物
帯揚げ:2枚 →1度しか使用せず
二分/三分紐:2本 →1度しか使用せず
帯ベルト:1本 →こればっかり使用
●出発と到着時に日本で着る用
着物下着:綿楊柳の浴衣スリップ
靴下:1足
●いつも持っていくけど今回はナシ
長襦袢・着物スリップ・半襟・足袋:なし
では、実際のコーディネートは1日ごとにご紹介します。
○1日目 成田発モスクワ着
なんとこの日の東京の最高気温33度
東京にいるならセオ・アルファ浴衣でいいくらいですが、目的地が寒いため苦肉の策。
ポリエステル袷着物を、浴衣スタイル(襟なし長襦袢なし)で。
着物:ポリエステルプレタ着物【Journey】袷 ビビッド S,M,L
新作着物は、ネットショップ用の着画写真を撮ってきたかったので2色とも持ってきました。
コットン系の帯は薄くて軽いので、機内ではとても楽。行き帰りはこの帯でした。
足元はサイドゴアブーツ。金具のないブーツは八掛を傷つけないので着物にもおすすめです。
ヒールのないショートブーツは持っていなかったので、旅行用兼ねて新しく買いました。9月の暑い時から履いて足に慣らしておきました。
そして、シスター社のゴムベルトと、#帯結ばない帯結びには本当にお世話になりました
モスクワの空港に着いたら、トイレで着替えようと思って一番楽な着方に。
広襟がぶかぶかしてるのは、あまりに暑くて襟を大きく抜いていたため。
そして、モスクワ到着時の気温は、11度。
あれ?そこまで寒くない・・・空港では着替えず、上にコートを羽織るだけで十分でした。
モスクワ市中心部に到着。
最初のディナーへ。
下に何も着込まなくても、この余裕の表情。
○ロシアの洗礼を受けた2日目・・・
この日から寒くなる予報だったので、タートルイン、110デニールタイツ、正絹裾除け、ニット帽で着込む。
この日から急激に気温が下がり、いきなり3℃
しかも、雨
そして写真では分からないけど、風も強かった・・・
いろんな所に行きましたが、とにかく寒かったという印象
カフェで暖かいミントティーを飲んだ時が幸せでした・・・
さらに寒い夜は、ちょっとだけ着替えてお出かけ。
着物と帯は昼と変わらず。
着物:ポリエステルプレタ着物【Journey】袷 シック S,M,L
ニット帽は外し、帯揚げと帯締めと帯留をプラスして、普通の着物スタイルに近づけたのですが、タートルインにブーツだと着物らしさがやっぱりあまりない気が
ボリショイ劇場にバレエを観にきました。
すごくドレスアップした人もいたので、この日だけはちゃんとした着物スタイルで臨みたかったものですが、この寒さと雨では到底無理
○雪が降った3日目・・・
朝起きると、ホテルの外には粉雪が舞っていました
この日も1℃とか2℃とか・・・
帽子がないと頭が凍えそうになるのです。
着物:ポリエステルプレタ着物【Journey】袷 ビビッド S,M,L
帯:西陣織リバーシブル半幅帯【トリコロール×ブラックシルバー】
この日、貼るカイロは尾骶骨の上よりも、肩甲骨の間に貼った方が暖かいと発見。
斜めがけショルダーでほどよく密着するのです。
(帯で押さえつけられる場所に貼るのは、室内で暑くなりすぎるのでおすすめしません。)
というか、カイロは2つ体制で臨むべきであった。。。
○気温の谷を抜けた4日目
5−6℃くらいだとちょっと楽に感じるように。
着物:ポリエステルプレタ着物【ボタニカルレインボー】袷 S,M,L
この日の夜、寝台列車でモスクワからサンクトペテルブルクへ。
何度か着替えた日だったので、#帯結ばない帯結びとゴムベルトは本当に楽でした!!
○寝台列車でサンクトペテルブルグに着いた5日目
帯をひっくり返しただけで、着物も帯もニットも前日と同じ。
寝台列車の部屋にハンガー2本かけるところがあったので、そこにかけた前日の服をそのまま着る、という場所と時間の短縮。
サンクトペテルブルグの方がモスクワよりも緯度が高いのですが、気温は同じくらいです。
手袋を一瞬外しても凍えない5-6℃。
○暖かい(?)6日目
7℃もあれば、あれ?今日暖かい?!と思うほど寒さにも慣れました
着物:ポリエステルプレタ着物【Journey】袷 ビビッド S,M,L
旅行中、この帯をよく使いました。
後ろは撮っていないのですが、出先で着替える必要のない日は、帯結んでいます(その方が着崩れないから)。
これくらい暖かいと(でも7℃)、街歩きが楽
○最終日の7日目は、空港から日本へ帰るだけの日。
ニット帽は暑いのでターバンに。
ターバンは機内でぐちゃぐちゃになった髪をどうにかするのにとても重宝するのです。
着物:ポリエステルプレタ着物【Journey】袷 シック S,M,L
この日は10℃近くあったので、もはや暑かった・・・
日本に着いたら空港で初日の浴衣スタイルに着替えようと思っていたのですが、タートルも110デニールタイツも暑い
サンクトペテルブルクの空港のトイレで早速着替えました。
帯結ばない帯結びだと、こういう時も楽チン。
ですがこの後、出国のボディチェックの際にゴムベルトを外すように言われました。
洋服だとベルトを外すように言われることはよくあるし、これまでの旅行で「(帯を指して)それは外せる?」と聞かれたこともあります。普通に帯結んで、帯締めや帯揚げしていたので、「外せない」と言ったらそれ以上は言われなかったのですが・・・
さすがにこのゴムベルトは、ベルトでしかないので、普通に外せと言われました
外した帯が落ちないように、脇締めて腕で押さえていたのですが、腕上げるスタイルでスキャンされたので、帯の端っこをちょいっと帯に挟んでしのぎました。
最後に、どんな風にパッキンしてるの?というご質問をいただいたので、美しいものでもありませんが大公開
着物はたとう紙に入れず、三つ折りに畳んで一番下に。
正絹の帯は汚れると大変なので、ビニールに入れてその上に。
ニットの袖は広げて入れます。
その上に、割れるものや、袋に入れた下着類とか小物類、ポーチやお土産などの塊を入れます。
全部入れたら、最後にニットの袖をかぶせます。
反対側もだいたい同じです。
旅行記を書き散らかすのは私の趣味!
今後しばらくだらだらと続きます。
ご興味ある方は、お付き合いください!
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