昨日の続きです。

 

トラウマと一般に呼んでいるものが、実は過去に起こった出来事ゆえの心の傷ではなく、今現在喰らっている苦しさであると仮定したら? という話を書きました。

 

もちろん、すでに故人となっている人間などから物理的な虐待とか受けるわけないじゃん! とはなるんですが、精神的なつながりというものは、過去とか未来とか関係なくあるよね、というのがこの仮定の前提としてあります。

 

ただこうなると問題なのが、精神的なつながりによる苦しさって、どう対処すればいいの? ということ。

 

今、リアルで苦しい目に合っているのなら、「その場から逃げる」「虐待なら虐待してきている相手をどうにかする」などの手が打てます。

 

でも精神的なつながりに対しては、こういう手は打てません。

 

それこそ、精神的なつながり=脳のネットワークというやつが時空を超えてつながっちゃうのであれば、住む所を変えたりしたところで、つながりは消えない! となっちゃいます。

 

てことで、わかんないことは心に聞く! と聞いてみます。

 

「排除する意志を持つんや」

 

苦しみそのものに対して、なんとしても排除すると思えってこと? と聞くと、「そう」だそうです。

 

それだけ? という気もしますが、でも案外重要なのかもしれない。

 

なにせ常識的に考えれば、自分の中にわき起こってる苦しい思考とかって、自分の中で勝手に生み出されているもの! となっちゃいますからね。

 

下手したら、自分はいつまでも過去の終わったことに囚われている、心が弱い! なんて自分を責めたりまでしている。

 

でも、それは勝手に生み出されているわけではなく、まして自分の弱さなどとは全く関係なく、単に外部から攻撃されているだけ、と認識すれば話は変わってくる。

 

そして、そもそもそういう精神的なつながりによる攻撃というものがよく認識できないものである以上、こちらも「ただ排除する意志を持つだけ」という曖昧な対処法でも別にいいじゃん、という感じもするんです。

 

なぜならこの意志は、言い方を変えれば、運命に立ち向かう姿勢を示すことになるから。

 

自分を苦しめる存在に対して、どうしようもないものと諦めるのではなく、戦って倒す! という意志を持つ。

 

それは、自分が生きるということそのものを、この上なく肯定することと同義じゃないのかな、と思うんです。

 

 

 

このブログの記事は全て、大嶋信頼先生が開発された「心に聞く」を用いて書いています。

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