今日のテーマは「呼吸について」。

 

呼吸と言えば、私が真っ先に思い出すのはマインドフルネスです。

 

自分の精神疾患の治療にと、何冊かの本を読んで、1年か2年くらい続けていた時期がありました。

 

結局、効果をあまり感じられなかったのと、そんなに楽しくはなかったり面倒だったりしたのでやめたんですが、実際のところはどうだったんだろう? と思うことは今でもたまにあります。

 

効果はあったの? と心に聞くと、「そこそこ」とのこと。

 

マインドフルネスについてはその技法自体もさることながら、「今、ここ」を生きるという概念のほうも印象に残っています。

 

ただ、以前このブログを書いている中で、「今を生きる」って必要ないんじゃないか? というのが出てきたりもしました。

 

正確に言うと、人間の認識においては過去も未来も結局は「今」思っていることですし、そもそもその「今」ですら一瞬後には過去になっているものなわけで、つまり「今」というのをふくめた時間という概念自体が幻想であり、だから「今を生きる」も結局は一つの幻想に過ぎないんじゃないか、といった話です。

 

なので、「今」にこだわるよりも、そういうのを全部取り込んだ「全て」を生きたほうがいいんじゃないか? と思ったんですね。

 

まあそうは思いはしたものの、「今」に焦点を当てるのに比べると、「全て」を生きるってどうやればいいの? とわかりにくくはある。

 

てことでそれを改めて心に聞くと、「全て、と唱えてみ」と言われました。

 

唱えてみると、感じたのは自分の全身、というか自分そのものでした。

 

なるほど、どのみち「今」という概念が曖昧であるのと同じく、「全て」というのも曖昧には違いないのだから、そこは適当にやればいいのかもしれない。

 

そしてマインドフルネスにハマりきれなかった理由として、例えば呼吸に意識を向けたりすると、なんか狭苦しいんだよな、と感じたということがあったりしたことに気づきました。

 

そういった普段見逃しがちな些細な部分に意識を向ける、ということ自体がマインドフルネスのポイントではあるのでしょうけれど、逆に広く全体を感じることで、意識の硬直化を防ぐのもありなのでは? とも思うのです。

 

 

 

このブログの記事は全て、大嶋信頼先生が開発された「心に聞く」を用いて書いています。

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