切り替えのきかない心にも
日付は変わってゆくから
夜に一杯の酒を挟む
ホテルや居酒屋の光に囲まれ
街の片隅の駐車場で
心細げに車はたたずんでいる
連なるネオンの向こうに
広がる世界に期待して
幾つもの扉は開かれていく
体中の血管に
熱燗のかりそめを巡らせて
明日の自宅への道をたどる
切り替えのきかない心にも
日付は変わってゆくから
夜に一杯の酒を挟む
ホテルや居酒屋の光に囲まれ
街の片隅の駐車場で
心細げに車はたたずんでいる
連なるネオンの向こうに
広がる世界に期待して
幾つもの扉は開かれていく
体中の血管に
熱燗のかりそめを巡らせて
明日の自宅への道をたどる
裁けるものか
どんな愚かな出来事も
語れるものか
たった一つの観方で
未来を思い描くかのように
過去に理想を託すな
言葉になれなかった声を
今は黙って受け取れ
ピースの欠けた歴史を
饒舌で埋めるな
無には還れそうににない
欠乏や喪失さえ
抱え込んでしまう
集めたがりの心では
破られた後
千切られた後
跡形もなく消し去られた後も
まだ瞳は探してしまう
いやらしげな救いを
あの破片が
何かのヒントに見えて仕方ない
この無力感が
何かの手がかりに思えて仕方ない
太陽の光を写し
雪道は砂浜よりも輝く
雪道の光を受け
ボードは線を刻み始める
大きすぎる太陽に
見せつけるような跳躍
交錯する眩しさを
瞳は鮮やかに映し出す
心がただ
「あっ、」となった
あの数秒間の
勲章などには
録画などでは
替えられない
記憶は描く
僕の空に残る
確かな軌道
憧れていた未来のための
上手な今を
もうこのままで
演じきれなくなっている
「あの頃は良かった」って
いつのこと?
戻りたい過去だって
二人は同じじゃないのに
独り言のようにぽつり
交わることなく言葉は響く
初めて会った日のような
頼りのない声で
説明もなく
地球は回る
動かし方も分からずに
心臓は胸に響く
どんなゲームで
この世界は成り立っている?
解き明かしてみたい
勇者じゃなくても
扉を開く手が
謎に迫る
地面を駆ける足が
謎を増やす
予定調和でもない
意外な結末でもない
僕らのエンディングは
終わっても続く
どうせ濡れたなら
最後まで降っていてほしかった
ごまかしようのない昨日が
今を飲み込んでしまいそうで
染み込んでゆく雨粒にばかり
気を取られていたかったんだ
雨の中に消えていたかったのに
雨の方が先に消えた
照りはじめた太陽を前に
びしょびしょの服が置いてけぼり
今体内を走っている
血を感じられなければ
いくら外に出そうとも
生など感じられない
僕の無意識を
隅々まで行き渡らせて
流されそうな体を
流れる血は定義する
けしかけているようだ
途切れを知らない循環は
ぐるぐると廻りながら
どこかへ足を向かわせて