あなたに心を許せない
ここで少しも笑っては
いけないような気がしてる
あなたに時間を使えない
少しの言葉を交わす時も
腕時計を気にしてる
涙もジョークも気遣いも
以前は何一つ
惜しむことなどなかったのに
あなたの声が聞こえてきても
離れゆく足は止まらない
あなたに心を許せない
ここで少しも笑っては
いけないような気がしてる
あなたに時間を使えない
少しの言葉を交わす時も
腕時計を気にしてる
涙もジョークも気遣いも
以前は何一つ
惜しむことなどなかったのに
あなたの声が聞こえてきても
離れゆく足は止まらない
冷めた瞳が
捨てきれずにいる
見慣れた景色に
見慣れないものを探している
塞ぎこんだ聴覚が
捨てきれずにいる
何かの予感に
どこか耳を澄ましている
心にぐっとこみ上げるものを
その手がばっと飛びつけるものを
見つけたらもう
止まれそうな気がしない
何の悲しみもない夜に
目が覚めて
ふと悲しくなる
始めからこの夜には
誰もいなかったはずなのに
寂しくなる
あんなに目一杯手を振った
確かさが
こぼれ落ちていく
さよならの
後になって分かることに
怯えている
体をここに残して
あなたは旅立つ
時間も場所も越え
空に向かって
遠い友人への伝言を
呟き続けている
あなたは今を捨てて
過去を歩いている
あなただけの物語を
皺だらけの皮膚と
あどけない瞳で
あなたは旅立つ
陽の当たる午後に