第11回 北区花火会(2024) | 打ち上げ花火

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ド素人の花火写真・動画館。普段の身近な出来事も。
かつて筆者が運営していた「東京西北部の中小河川」
「東京西北部の送電鉄塔」の関連情報も掲載。

荒川放水路通水100周年記念事業。
8月のいたばし花火大会・戸田橋花火大会(※こちら)でも書いたが、今年は岩淵水門から下流の荒川の現行の流路である荒川放水路が完成して100周年。長い間水害から東京を守ってきた赤水門は国の重要文化財に登録されることが決定。その赤水門・青水門の目の前で開催されるのがこの「北区花火会」。今年のテーマは「RED×BLUE SPARKLE GATE」。11回目と歴史は浅いが、秋花火としてすっかり定着した感がある。

 

花火担当も従来のイケブンに代わり、マルゴーの担当になった。22年「大曲全国花火競技大会」で内閣総理大臣賞、昨年の「隅田川花火大会」コンクール優勝など数多くの実績を上げている創業70年の老舗でもある。この近辺では「おけがわ市民花火大会」(※前回(15年)の様子はこちら)がマルゴー社の担当であった。コロナ禍などでしばらく開催されていないが、5年ごとの開催のようなので来年開催あるかも?

 

前日まで雨予報が出ていたが、当日になってみると曇りマークになり雨確率が下がっている。ありがたいことだが、8月の「小江戸川越花火大会」(※こちら)のように似たような例であっても思い切り降られたことがあるので安心はできない。

 

いつものように対岸の川口側で撮影しようと思ったのだが、公式サイトを見て驚いてしまった。何と今年は川口側も有料化されるのだという。余計な音楽も聞こえずに(ここの花火はほとんどが音楽花火なのだ)のんびりじっくり見れる場所として人気のあった会場だが、さぁどうしよう。無料席もあるのだが、新荒川大橋上流側の会場から離れたところのみとなる。

 

川口側の無料観覧席
 

土手上より。橋が邪魔だし、撮影も長い玉が必要になりそう
 

仕方ないので、今回は思い切って有料席を購入した。川口側の1人用席はパーソナル席(4,400円)とカメラマン席(12,100円)があるものの、玉数は10,000発と多いが最大5号玉・60分程度の中規模大会でさすがに1万円超は手が出せないので、今回は動画のみの撮影と割り切りパーソナル席を選んだ。それでもこの値段では余り売れないようで、当日になってもまだ売れ残っていたのを確認。

 

パーソナル席はパイプ椅子が用意されており全席指定。公式のイメージ図では2列のはずだったが、実際に訪れてみると4列。暗いので番号が探しにくい。しばらく探して当該を見つけたが、前から2列目。最前列か最後列なら一脚で撮影しやすいのだが、どうも無理っぽい。

 

川口側パーソナル席。スカイツリー遠望
 

仮設トイレの脇に席のない部分があったので、今回は席に座らず、そこで撮らせてもらうことにした(もちろんスタッフには一言告げた)。

花火は18時30分から。今回はドローンショーから始まる。会場上空に無数の発光体が現れ、いろんな絵が表示される。

 

ドローンショーより。太陽系
 

不死鳥
 

タイトル画面
 

カウントダウン?

 

最後にドローンによる数字が出る。ドローンでのカウントダウンなんて初めて見た。しかしカウントが終わっても花火は上がらない。恐らく赤羽側の地上で何らかのショーがあったのだろう。下記動画では花火と繋がるように編集してあるが、実際にはブランクがあった。

今回も4部構成。第1幕「REBORN ~生まれ変わる北区花火会~」、第2幕「100年の思い、100年の未来」(荒川放水路100周年のストーリー花火)、第3幕「北区芸術花火博覧会」、第4幕「グランドフィナーレ ~スパークル~」となっている。

 

 

9:20からの10発は芸術玉(敬称略)
プリズム(秋田・小松忠信)
昇曲導 付芯入万華鏡(宮城・若松將生)
昇朴付 錦の華(福島・菅野俊宏)
昇朴付 幻想イルミネーション(茨城・野村陽一)
昇朴付 幻想花(長野・那須野大)
昇曲付 夕日に群トンボ(静岡・田畑喜一郎)
昇朴付 芯入時計草(長野・藤原信雄)
昇朴付 孔雀芯花ヤシ(東京・小勝康平)
万華鏡(愛知・磯谷尚孝)
グラデーション青紅閃光(山梨・齊木智徳)

 

一脚なので手振れが酷い部分があるがご容赦を。
気が付いてみれば、席の設けられていない部分にも人がたくさん集まっていた。有料化は構わないが、椅子なしでもう少し安くしてみてもいいようにも思う。しかし円安、物価高で何もかもが値上がりしているので、これ以上安く設定するのは無理があるのかも知れない。赤羽側ファンゾーン(自由席)は今回は3,300円だが、筆者が初めてこの花火へ行った18年は1,000円であった。

11月9日には川口花火大会がある。こちらも対岸の北区側もいずれ有料化されるのだろうか。公式(https://1110hanabi.com/)を見ると今年はとりあえず大丈夫のようだ。互いに会場はすぐ近くだし、両者とも秋の開催なので、いたばし・戸田橋のように合同開催になる可能性も考えられるだろうか。
 

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来週は「こうのす花火大会」。言わずと知れた4尺玉の上がる埼玉最大の花火大会だ。29日正午現在、当日の予報は曇り時々晴れ、雨確率30%となっている。しかし油断はできない。特に九州沖に台風がいるのが気になる。「ノロノロ台風」と呼ばれた8月末の台風10号の時とよく似ている。台風から湿った空気が流れ込んで秋雨前線を刺激し、遠く離れた関東で大雨になる可能性さえあるのだ。
1週間前に曇り時々晴れ予報が出ていたものの、当日は全国的に雨になってしまった例として、一昨年の「小江戸川越花火大会」を参照(※こちら)。

公式サイトによる
https://hanabi-kita.com/