富士駐屯地開設58年記念行事(その4)式典及び観閲行進準備
資料館を見終わり総合訓練場に向かう。
思いのほか見物場所が埋まっていたので悩んだ末に昨年の場所よりやや左方向に陣取る。
整列した戦車の後方に整列のために待機する隊員が見える。
9時50分ごろから整列位置に整列し始める。
9時55分、指揮官を除き部隊は整列完了
昨年とは異なり最先任曹長は腕章を付けていない。
10時、各部隊指揮官が整列位置に付き10時15分からの式典を待ち受ける。
10時15分予定通り式典が開始された。
開始前の説明で来賓からの祝辞が6名ということで会場内からどよめきがおきた。
無論「多過ぎ」と思ったのだろう。
さて、式典内容についてだが割愛させていただこう。
11時2分、隊員達が待ちわびた開放の瞬間だ。
「乗車用意!」
回れ右をし戦車に真向かう。
「乗車!」
号令により
各乗員は戦車に乗車する。
偶然にも操縦手の仰向け乗車方法と
乗車完了
戦車乗員の皆さんは戦車内で一息ついてお茶でも嗜んでるのでしょうか?
一斉にエンジン始動した後ライト点灯
いよいよ観閲行進開始である。
(つづく)
富士駐屯地開設58年記念行事(その3)資料館編
誘導員の誘導により整列位置に停車する戦車
整列した10式戦車
戦車教導隊マークと第1中隊マーク
戦車整列後、一時中隊(待機所?)に戻る戦車乗員たち。
第2中隊の戦車乗員のようである。
指揮者は拳銃装備の戦車長
昨年の茶色の革製ホルスターとは異なり、駒門でも見た黒の布製レッグホルスターを装着している。
他の乗員は砲手及び操縦手であろう。
折曲銃床式の89式小銃を携行している。
観閲行進予行と整列する様を見たが
時間はまだ9時前である。
式典開始の10時15分まで時間があるので資料館へ向かう。
昨年は時間的余裕がなかたので見れなかったのだ
資料館入口より撮影
手前の車の後方下に大砲が見えるが装備品の常設展示位置である。
白いテント群は隊員などが運営する出店である。
正門は右手奥の木が生えているあたりになる。
一昨年に入った時と何やら雰囲気が違う。
なんと今年リニューアルしたという話である。
自衛隊展示室はこんな感じ
陸上自衛隊の遍歴をボードで紹介している。
歴代の部隊編成などが分かり勉強になる。
警察予備隊時の編成
最新の編成
戦車部隊の編成
※9TKBn(第9戦車大隊)は70TK(70式戦車)と記されているが74式戦車(74TK)の誤記
キルゾーン戦法も紹介!
夏休みの自由研究に最適だ!
以前は戦車砲弾等の展示があったのだがなくなってしまったのかな?
と思ったら奥の「その他の展示室(仮称)」にありました。
(すみません。展示室の正しい名前忘れました。)
入って直ぐに砲弾のお出迎え。
以前はガラスごしだったのだがむき出しである。
APFSDS弾頭と演習弾
00式105mm戦車砲用演習弾
来週の総火演でもお目見えする74式戦車が射撃する00式(まるまるしき)105mm戦車砲用演習弾
徹甲弾であるAPFSDSを模したものだ。
装弾筒(黒い部分)に「105TKG00式TP-T」のプリントが確認できる。
意味は以下のとおり。
105:105㎜
TKG:TK=TANK、G=GUNつまり戦車砲
00式:制式番号(制式年の西暦下二桁)
TP:Target Practice(訓練弾、演習弾と訳される)
-T: -Tracer(Whith Tracer:曳光付き)
こちらは90式戦車及び10式戦車が射撃する
00式120mm戦車砲用演習弾
105mm戦車砲用TP-Tと同様のプリントがしてあると思い、担当の自衛官さんに動かしてもらったのだがこちらにはプリントされておらず残念
榴弾用の信管も展示
M557瞬発信管は最も一般的な着発信管(当たったら作動する信管)であり、61式戦車の90mm戦車砲用榴弾及び黄燐発煙弾にも使用されていた。
奥には旧陸軍の軍服や階級章の対比等の展示物があった。
ちなみに、軍服の写真の右手前に「お願い」と書いてあるが、「フラッシュ撮影禁止」だった。
気づいたのが写真撮った後なんで勘弁してくれ。
(つづく)
富士駐屯地開設58年記念行事(その2)観閲行進予行
とりあえず戦車部隊の行進には間に合ったので一安心
雨もほぼ気にならない「パ・・・・ラ」程度である。
施設教育支援隊の92式地雷原処理車
特科教導隊、施設教育支援隊に続きいよいよ戦車部隊の行進
行進開始!
行進先頭は戦車教導隊本部である。
戦車教導隊長乗車の10式戦車を先頭に幕僚乗車の2両の90式戦車が続く。
隊長の「かしーら!」
の予令発声で部隊旗が上方に掲げられ各車長の右腕が水平に伸びる。
敬礼(頭右:かしらみぎ)のための予備動作である。
の動令で旗が振り下ろされるとともに各車長は敬礼を行う。
戦車教導隊長車の10式戦車
思いっきりブレてしまったのは残念
戦車自体は第1中隊所属の戦車で砲塔マークだけ戦車教導隊のマークを付けている。
戦車教導隊のマークは昨年の戦車教導隊長車(90式戦車)にも付いていたが、今年は富士山が白く塗装されているスペシャルマーキング
昨年の隊長車に付けられた戦車教導隊マーク
オレンジ(機甲部隊の兵科色)一色で標記
第3中隊所属の90式戦車
第2中隊所属の90式戦車
電光が黄色からオレンジに変えられたスペシャルマーキング
戦車教導隊本部に続き第1中隊の行進
5両の10式戦車が参加
第1中隊は10式戦車中隊に改変され、昨年度納入分の全13両中、10両が配備されたと聞く。
第1中隊の10式戦車
中隊マークは「鷲」の砲塔マーク
第2中隊の90式戦車
中隊マークは「星に電光(稲妻)」をあしらった伝統の砲塔マークである。
「電光石火」を表す。
第2中隊に引き続き第3中隊の行進
第3中隊の90式戦車
第3中隊は第5中隊廃止に伴い90式戦車中隊に改変された。
中隊マークは「アイアンナイツ(鉄騎士)」から「蜂」に変更。
戦車部隊のトリは第4中隊の行進
第4中隊の74式戦車
中隊マークは「ペガサス」
戦車教導隊唯一の74式戦車中隊となってしまった。
戦車定数削減が著しい昨今、第4中隊もいずれ廃止になってしまうのだろうか
(つづく)