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機動戦闘車4

足回りにびっくり!!


まず最初に驚いたのは車体下である。

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フロントアクスル丸見えじゃん((((((ノ゚⊿゚)ノ

対地雷はともかく、銃弾の直撃や跳弾、

砲弾破片等の敵火からの防護のための

防弾板か少なくとも不整地等での地面等への

直接接触を防ぐためのアンダーガードを付ける

のが、この手の車両の常識だと思っていたのだが

俺が常識はずれなのだろうか?
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リアサスも御覧の通りなんにも無い。

もっとも、なんにもないからサスペンションの

状態が良く分かるという利点はある。

写真をよく見ると台座のようなものがあるので

アンダー(アーマー)ガードが付けられるのかな?

とも思うが、通常お披露目であれば付けるよな

・・・・

サスペンションを見ると、ダブルウィッシュボーンの

様であり、通常スプリングとショックアブソーバー

が付いている位置に太い油圧シリンダーの様な

ものが付いているので油気圧式サスペンション

ということですね。


写真を見て分かるように下部装甲板をフレーム

にしてそこにサスペンションを直付けしているという

珍しい形式である。

まあ、お安いのと軽量化なのかな?

でもこの形式だとグランドクリアランスが低いよね

・・・

と思ったんだけど、タイヤの高さが14インチ(約35cm)

だから、40cmぐらいは確保しているのかな?


機動戦闘車3

当日公開に行かれた方から写真をいただいた。

ありがとう!!

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今回の報道公開は、10式戦車の時と同様に

試作(その4)の4両の試作車が試験のため

全国に展開する前の報道陣への公開である。

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90式戦車の時はあらゆる場所で盗撮され

問題になった事から外観形状等を報道陣に

公開するようになったということだ。

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詳しくは防衛技術ジャーナル2012年3月号

「10式戦車の技術試験」を見てくれ。


しかし、参加報道関係者さん達は嘗め回すように

拙者接写でござる状態なんだけど

いいの?


全体形状は上記画像のとおりだ。


搭載砲の105mm砲

名称はなんなんだろう「戦車砲」ではないよな。
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排煙器の形状から105mmL7のパテント使用

マルチポート式マズルブレーキ(多孔式砲口制退器)

は砲腔ライフリングに沿って開けられてるため、

らせん状に開いている。


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マズルブレーキ後方にはMRS(砲腔照合装置)用の

ミラー(ボアサイトミラー)が装着されている。

砲身被筒は120mm戦車砲と同様の断熱式を採用

防盾は10式戦車によく似た構成となっている。

向かって左側が砲手用の非常用照準具である

「直接照準眼鏡」の穴であり、蓋がされている。

向かって右の上下の穴は上がMRS用の

レーザ送受信部で、下が同軸機関銃(連装銃)用



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砲塔上部

右が車長用、左が装填手用ハッチ

重機関銃は4本のボルトで車長用キューポラに

固定されている。

よく見ると砲塔中央と装填手ハッチ前方に

重機関銃取付用と思われるボス(ネジ台)

が確認できる。

画像中央にある丸いものはGPSアンテナであろう。



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砲塔上面の視察装置類


照準装置の構成は10式戦車と正反対になっている。

他の言い方をするとM1A2エイブラムスと同じだ。


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砲手用照準潜望鏡(主照準具)


10式戦車のものに非常に似ている。

向かって左側が可視カメラ用で右がサーマル

(熱映像装置)カメラである。


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車長用パノラマ照準潜望鏡

M1A2と同様に装填手ハッチ前方に配置されている。

設置高さが低いので前方限定旋回の可能性が高い。

ガラス面の状態からM1A2のCITVと同じようだ。

つまり波長8~12μmの長波長赤外用だな。


とりあえずここまで











機動戦闘車2

機動戦闘車2


今日は車体について。


全長8.45m、全幅2.98mということである。

全幅については国産化の前提として大型車両の限界である

2.5m未満という話があったのだが、射撃精度などの要求性能を満たせないために61式戦車の全幅2.95mを超える全幅となっている。

専用車体に近い状態だが、対空自走砲のベースになる可能性もある。

エンジンはこの手の車両のオーソドックスな形式の前方エンジンである。

後方エンジン採用か前方エンジン採用かで、もめた様だが前方エンジン形式に落ち着いたようだ。

最初のイメージ図は後方エンジン形式とも受け取れる。

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初期の戦闘機動車イメージ図



1号車と2号車(どちらも仮称)は細部が異なる。
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試作(その4)1号車


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試作(その4)2号車


2号車の車体前部の向かって右に何かのセンサーが付いている。
操縦用サーマルセンサ?とも思ったが操縦席の反対側に付ける理由が見当たらない。


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試作(その4)1号車車体後部


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試作(その4)2号車車体後部

車体後部にも何やら変なものが付いているが画像が悪く判別できない。


ちなみにタイヤのセンターホイールハブの色が異なるが、

1号車は無塗装、2号車はプライマー(さび止め)塗装がなされているようだ。

自衛隊への納入前の試験走行での撮影のようであり、8月後半から9月前半の撮影なのであろう。


車体後部には大きめのハッチがある。
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構造的には乗員出入り用ハッチの作りである。

大きさ的に軽易に出入りというわけにはいかないだろうから、おそらく緊急脱出ハッチと思われる。

また、車体後部は主砲弾薬架になっているだろうから砲弾搭載にも重宝しそうだ。


車体側面は垂直装甲になっているが、試作(その3)の追加装甲無しの状態を見ると基本装甲には傾斜装甲が採用されている。

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試作(その3)砲塔システム+車体システム


■タイヤ
タイヤサイズは「14.00R20」、ミシュランタイヤである。
重装輪回収車もミシュランタイヤだと思って調べたら同じサイズだった。


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重装輪回収車は「14.00R20」



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NBC偵察車は「365/80R20」


機動戦闘車のタイヤ幅は35.6cm、直径約1.2m

NBC偵察車のタイヤ幅は36.5cm、直径約1.1m

機動戦闘車とNBC偵察車はタイヤ幅はほぼ同一で、直径は機動戦闘車の方が約10cm大きいことになる。


■エンジン

水冷4サイクル4気筒ディーゼル

最高出力:570馬力/2100回転/分

ピンときた方もいるだろうが、10式戦車用エンジン「三菱8V」の片バンクのようである。

つまり、形式は「三菱4V」になるのかな?

トランスミッションについては大型装輪車だからアリソン製あたりのオートマチックトランスミッションが妥当だろうな。

なんの説明もないようなので。