英語講師、英日翻訳者の門田直樹です。
私の父は現在82歳です。
今まではかなり健康でしたが、寄る年波には勝てず、ここ最近は病院のお世話になることも増えてきました。
今も膀胱に小さなガンがあるので、通院しながら治療を受けています。
そこまで重篤ではないのですが、病状が悪化しないことを願うばかりです。
父は典型的な昭和の人で、長男の私にはとにかく厳しい人でした。
妹には何も言わないんですけどね…
勉強しろと言われたことは一度もないのですが、礼儀や道徳にうるさく、人の道にはずれることをすると容赦なく鉄拳制裁されました。
怒られることをしたのは私なので、仕方ない面はあるのですが…
父からは色々なことを教わりましたが、一番印象に残っているのは、「とにかく人間を造れ。人間ができていれば後はそれなりになんとかなる」という言葉です。
父は40代の時に安岡正篤先生の本に出会い、おそらく安岡先生の本は全冊読破しています。
それ以来人間学について熱心に学んでいました。
私も父の勧めで安岡先生の本を読みましたが、最初は難しくて読むのに本当に苦労しました。
今はそれ程苦労することなく安岡先生の本を読むことはできますが、当然のことながら今読んでも難しく感じる本はあります。
若い時は父の言葉の真意がよく分かりませんでしたが、私も50歳を過ぎて父の言葉の真意が少しずつ分かってきた気がします。
世間では学歴が高いとか頭が良いか、地位が高い、お金を持っているという理由で人をもてはやしますが、最後はやはり人間性だなと思います。
人間性は顔に出るので、気をつけないといけませんね。
アメリカ合衆国大統領のエイブラハムリンカーンはある人を不採用にした時その理由を聞かれ、「その人の顔が気に食わないからだ」と答えたそうです。
「大統領ともあろうものが、顔が気に食わないといはどういうことか」と言われて、「人は40歳になると自分の顔に責任がある」と答えたと言われています。
顔はその人の履歴書だとも言われます。
どの面下げてと言われないような生き方を心がけていきたいと思います。
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