魚との対話 -35ページ目

ダイハツムーブ

館山へUターンして2年目。我家の庭は、昨年植え付けた苗が次々と花を咲かせ、とても綺麗である。

土に馴染んだのであろうか。



魚との対話-オオアマナ

義兄から頂いたオオアマナが咲いた。  4月11日撮影


無論、私も田舎暮らしにすっかり慣れ、自然との共生の日々を満喫している。

しかし、田舎では自動車がないと買物や雨の日は不便である。

そこで、今年の最大の目標を自動車学校に入校し、軽自動車を購入することとした。

4月16日、新築時に設置したカーポートにダイハツムーブが納車された。

大方の期待(?)に反して無傷で迎えた約1ヶ月後の5月10日、私はセルフのガソリンスタンド、ミタニのメール

会員になり初めてガソリンを入れた。走行距離260km、21Lの給油であった。

予想外の早さで目標をクリアー出来たのは、面倒見の良いYUさん(遊子の会の主宰者で高校のクラスメート)

のお陰と感謝している。以下に約30年ぶりに車を運転する顛末を書き留めておく。


1月、膝を痛めたり風を引いたりで見合わせ、館山自動車学校への入校手続きをしたのは2月に入ってからで

あった。私のように運転免許を持っているものの長らく運転から遠ざかっていた人の為の教習には、菜の花コースなるものが用意されていた。(入校料5000円、教習料1回50分 4400円、全7回)

自動車学校は、卒業を控えた女子高校生で混雑していて予約が取りずらく、7回目の最終回を終えたのは4月

2日であった。

第1回~3回は構内、4回~6回は路上、7回は私の希望で方向変換の教習を受けた。

私は下手なのを自覚していたので、ぼろくそに言われるかと思っていたが、教官は丁寧に優しく教えてくれた。

車道と歩道の区別の無い田舎道での走行上の注意点を学び、最後の路上教習では余裕を持って運転していますね、と言われるまでになった。かくして、私はスピードを出さなければ大丈夫という自信を付けて教習を終えることが出来たのである。


3月下旬、路上教習のスタートと共に車の購入の検討を始めた。

YUさんにお世話をお願いしたところ、テックピット(丸高石油)で予算50万円、3万km程度走行の白色のスズキ

ワゴンRをオークションで探してもらうことになった。

しかし、担当者からは中々見つからないとして、店頭の2万km走行で63万円の白色のダイハツムーブを勧められた。私は店頭でワゴンRとムーブを乗り比べた結果、外見を含めてムーブが気に入ったので購入を決めた。

4月3日、YUさん同席のもとダイハツムーブの購入手続きをする。

YUさんの交渉により、購入時諸費用と車検付きの整備費の他にタイヤ交換と少しの傷とへこみの板金塗装代を

含めて63万円となった。また、我家への納車は4月16日と決まった。

そして、納車までに私は自動車保険への加入とケイタイ電話の購入(トラブル発生時の連絡用)を済ませることと

なり、それらについてYUさんからレクチャーを受けたのであった。


車の保険は妻のすぐ上の姉の勧めもあって、優保険事務所(日本興和損保代理店)を訪ねた。

優保険の夫婦は、よく我家の前を犬を連れて通るので顔見知りであるが、トラブル発生時のサポートを尋ねた

ところ、好感触を得たのでお世話になることに決めた。

保険の種類はカーBOXといい、久しぶりの運転なので車両保険も付けることにした。

保険料は88120円(1年間)と年金生活者にとっては高額である。

ケイタイ電話は東京に住む娘との家族割のきくau(KDDI)とした。

久しぶりの運転の教習に続いて、自動車保険とケイタイ電話の勉強で智恵熱が出そうな日々を送ったが、これで

我家も昨年のパソコンに加えてケイタイ電話と軽自動車の田舎暮らし3点セットが揃うことになったのである。


4月16日、我家にダイハツムーブがやって来た。クリーム色がかった白色で外目には新車のようである。

小雨の中、早速カーポートへの出し入れや我家の畑の前の来客用の駐車スペースで方向変換の練習をする。

路上初日の翌日は笠名の安楽寺に墓参りへ行った。

30年ぶりに運転する私に周囲は厳しく(?)、中古車や白色を選んだのもそうだが、私は初心者マークを貼り、

ブロック塀の角にはクッションとして接着剤で発泡ゴムを取り付けるという石橋をたたいて渡るような安全対策を

施した。

しかし、それらは心に余裕を生み一週間後の4月24日、釣りの偵察に西岬の香や坂田漁港堤防へ行った時、

同乗のYUさんから後で「初めて車に乗せて貰いましたが安心して乗っていられましたよ」とのメールを頂いたのである。


私は昨年自転車で走り廻ったり、YUさんが車であちこち案内してくれたお陰で結構道路に詳しい。

テックピットの担当者からは10年は乗れますよ、とお墨付きをもらっているので、これからダイハツムーブで

南房総市や鴨川市にまで足を伸ばそうと思う。  おわり





ゴールデンウィーク

ゴールデンウィークは好天に恵まれ、私は夏野菜の植え付け準備と花の植え付けや種まきに追われた。

しかし、これらのガーデニング作業も2年目ともなると心に余裕が出て、城山ジャズフェスティバル2010や

母校安房高校の吹奏楽部第17回定期演奏会に足を伸ばした。

安房高吹奏楽部の演奏会では、隣組のYさんのお孫さんがフルートで出演した。

私は堂々とした演奏ぶりに感心して写真を撮り、Yさんに差し上げたところ大変喜んでくれて、嬉しく思った。


ゴールデンウィーク後半には、沼の里山を散策したり、近所のジロエミ博士とNさん宅の庭を拝見させて

もらった。

沼の里山ではヤマフジ、ジロエミ博士の庭ではモッコウバラ、そしてNさんの庭ではクレマチスが特に素晴らしく、写真を撮らなきゃ~と気分が高ぶるのを覚えたのであった。


ヤマフジ(沼の里山)


田植えを終えた里山では、随所に咲き誇るヤマフジをウグイスの鳴き声を聞きながら観賞することが出来る。

新緑に映えるヤマフジの眺めは、自然の美しさを強く感じるものである。




魚との対話-ヤマフジ

ヤマフジ(沼の里山)



魚との対話-ヤマフジ

ヤマフジ(沼の里山)


モッコウバラ(沼のジロエミ博士宅)


ジロエミ博士宅は、広大な庭と畑が地続きになっている。庭の一角の使われなくなったビニールハウスに

つる性のモッコウバラが咲き乱れている。苗は何本もあるので花の数は半端じゃなくて、ただただ感嘆する

ばかりである。



魚との対話-モッコウバラ

モッコウバラ(沼のジロエミ博士宅)



魚との対話-モッコウバラ

モッコウバラ(沼のジロエミ博士宅)


クレマチス(沼のNさん宅)


Nさん宅は、先日まで垣根のように作られたフジが見事であった。

フジは家の前面だが片側の側面には、昨年半端じゃない数のキンシバイが見事に咲いていた。

それらは、道路から見られるので木々に囲まれた庭は一体どんなだろうと思いめぐらすことになる。

ある日、我家を訪れた「遊子の会」の主宰者のYUさんに、この事を話したところ、Nさんは何と私が

卓球サークルできりきりまいさせられる西岬のUさん(ご婦人)のお兄さんだと言う。

YUさんはNさんに会わせてくれた。その結果私は好運にも庭を自由に見ても良いことになった。


私は、うわさのクレマチスの咲き具合をのぞこうと庭に入った。ジャスミンの香りが漂っている。

いろんな色のクレマチスが目に入る。見たことの無い光景である。

長方形の網の張られたフェンスにクレマチスが朝顔のように咲いているのである。フェンスは4つもあったで

あろうか。未熟な私には、驚きの光景を写真に再現することは出来なかったが、初めて見た色のクレマチスの

写真を載せておこう。



魚との対話-クレマチス

クレマチス(沼のNさん宅)



魚との対話-クレマチス

クレマチス(沼のNさん宅)


かくして、田舎暮らし2年目のゴールデンウィークは、充実裏に過ぎ去ったのである。












城山公園のツツジ

4月25日(日)、今日は館山港多目的観光桟橋の竣工式の日である。

完工を記念して「にっぽん丸」が寄港するという。

私は、畑仕事を終えた午後、新桟橋とにっぽん丸を写真に収めようと家を出た。

先ずは、城山公園(館山市)の山頂から全景を撮ろうと西側の坂道を登る。

途中八重桜をめで、山頂にたどり着く。沖に長く伸びた桟橋の先端に豪華客船にっぽん丸が停泊している。

また一つ、素晴らしい眺めが加わったなぁ~、と思う。



魚との対話-新桟橋とにっぽん丸

館山港多目的観光桟橋とにっぽん丸


山頂はツツジが咲いて華やかである。

全体的には6~7分咲きなので、ゴールデンウィークの頃は見頃であろう。



魚との対話-ツツジと館山城

ツツジと館山城


下山は東側の坂道を下りることにする。茶室雁月庵のモミジが清々しい。

東側の坂道は来るたびに整備が進んでいて、この日も新たに藤のトンネルを目にする。(咲いてはいない)

これで、東側は入口の桜と合わせて二つも花のトンネルをくぐれることになる。


中腹にある孔雀園に寄ってみた。ここは十代里見忠義の居宅跡だと聞く。私の幼い頃は館山幼稚園があった

所でもある。運良く孔雀が美しい羽根を広げてくれて、写真に収めることが出来た。

下山して、城山公園の美しい変貌ぶりに驚きながら、新桟橋へと自転車を走らせたのである。



魚との対話-城山公園の孔雀

城山公園の孔雀





城山公園の桜

昨日は41年ぶりに東京都心で積雪を記録したという。このところの寒さは異常である。

今朝の産経新聞の見出しには、普天間を継続使用 米、判断固めると、あった。

鳩山政権の迷走ぶりも、また異常である。


さて、4月に入り、やっと晴れの予報となった6日(火)、私は館山の城山公園へ桜の写真を撮りに出掛けた。

昨年は山頂が中心だったが、今年は登り口の広場にある里見茶屋前の眺めをねらった。

桜は終盤であったが、中々の景観である。山頂まで行かなくても茶屋の外に設けられた椅子に座り、

お茶を飲みながらゆっくり眺めるだけでも十分楽しめる。

余談だが、茶屋の館山メンチと鯨コロッケは評判が良いと聞く。

私も館山メンチ(館山銀座通り老舗の相川肉店製)を食べてみたが、ボリュームもあり大変美味しかった。



魚との対話-城山公園

城山公園  里見茶屋前からの眺め



魚との対話-城山公園

城山公園  里見茶屋


続いて、山頂にも行ってみた。ここでも桜は盛期を過ぎていた。

青い空と満開の桜の構図に出合うのは難しいものである。

城山公園では、桜の次は見事なツツジが見られるはずなので、その時にまた、訪れてみたいと思った。



魚との対話-城山公園

城山公園  山頂の館山城






千葉桜三昧の旅 (2)

宗吾霊堂(成田市)・佐倉城址公園(佐倉市)


「甚兵衛そば」での昼食後、義民佐倉宗吾(本名木内惣五郎)を祀る宗吾霊堂を訪れる。

「甚兵衛そば」の目の前にある山門をくぐると、すぐの右側に宗吾の墓はあった。

車中で、YUさんから宗吾の顛末を聞いた我々は、手を合わさずには通り抜けられなかった。

荘厳な仁王門から本堂へと進むが、境内や本堂奥の公園の桜(染井吉野)は、これからといったところで

華やかさはなかった。



魚との対話-宗吾霊堂 仁王門

宗吾霊堂 仁王門


続いて佐倉城址公園を訪れる。本丸跡は広い草原になっており、その周囲に桜が林立している。

我々は、ここで館山伊勢屋の寿司の弁当を食べながらの花見を目論んだのだが、やはり染井吉野は

これからといったところだった。



魚との対話-佐倉城址公園

佐倉城址公園


一通り園内を巡った後、国立歴史民族博物館に入る。ここも広い、原始・古代~現代まで六つも展示室がある。

何度か訪れたことがあるというYUさんの解説付きで手際よく回ったが、それでも疲れてしまった。

興味のあるところを半日がかりでゆっくり見学する所であろう。


ツアーの最後は印旛沼公園である。風車が回る佐倉チューリップ祭りの会場となる所だ。

バスを降りると強風で風車がぐるぐる回っている。

お目当ては印旛沼に接する公園の周りの桜並木であったが、ここも時季に至らずといったところであった。


千葉氏・三浦氏の興亡と万石騒動


サービス精神旺盛な主宰者のYUさんは、車中でよく行き先に関連した話をしてくれる。

私には、何時しかYUさんの語りが「遊子の会」のバスツアーの楽しみの一つになった。

中でも歴史物がお気に入りである。YUさんは里見ガイドであり、詩吟や写経をたしなむ人と言えば、添乗員

顔負けの話しぶりが想像できよう。


今回は、あらかじめ私は千葉氏を、Kさんが三浦氏の話をリクエストした。

ボケ防止と思い出づくりの為にブログを書いている私としては、それらの要点を書き留めておこう。


千葉氏は、元は桓武平氏で頼朝挙兵時に源氏に鞍替え。

元寇の際には兄は九州へ出兵し、その地に留まることになる。

国府台の合戦では北条側につき、里見と戦う。

亥鼻~酒々井~佐倉と居城を変えるが、秀吉の北条攻めの際、北条側につき消滅。

北へ逃げ商人や農民となる。


三浦氏も、元は桓武平氏で源氏に鞍替え。鎌倉幕府の重臣となる。

しかし、北条氏と仲が悪く前期北条氏に滅ぼされ、弟は里見のもとへ。そして正木を名乗る。

里見氏改易後、姓を三浦に復して徳川の末席に座る。

これら里見にからめて分かり易く話してくれたのが良かった。そして、お家を守る為の苦労が偲ばれた。


義民佐倉宗吾の話の際、館山市の三義民の話があった。農民一揆「万石騒動」である。

里見が滅亡し、北条藩(現館山市)の27カ村約1万石を支配していた屋代家の家人川井藤左衛門の

苛政に農民が立ち上がった。

農民代表の湊村角左衛門、国分村長次郎、薗村五左衛門の三名主が処刑された一方、屋代家は改易、

川井らも処刑されるなど農民勝訴で決着した。

今年は「万石騒動安房三義民300年祭」が開催される予定という。


帰路の車中、一言挨拶の中で、私は安房高のクラスメートのYUさんの熱心な勉強ぶりに

「高校の時にその位勉強していれば、東大だったなぁ~」と言った。

すると、皆の納得と笑いの渦が広がったのであった。           おわり




千葉桜三昧の旅 (1)

「遊子の会」の4月例会は、2月の河津桜に続いて「千葉三昧の旅」と題して、千葉の桜スポット 妙宣寺・

長光寺・宗吾霊堂・佐倉城址公園を巡った。

妙宣寺と長光寺では、満開の枝垂桜を満喫することが出来たが、宗吾霊堂と佐倉城址公園の染井吉野は、

満開にはほど遠く期待はずれに終わった。


行程は次の通り。参加者25名、4月1日(木)のことである。


 館山→妙宣寺→長光寺→「甚兵衛そば」にて昼食→宗吾霊堂→佐倉城址公園→国立歴史民族博物館見学

 →印旛沼公園→館山


妙宣寺・長光寺(山武市)


最初に訪れた妙宣寺の枝垂桜には圧倒された。山武杉や伽藍に囲まれた境内は、枝垂桜で埋め尽くされて

いる。主宰者のYUさんによれば、最大のものは高さ12m、幹周り3mという。

我々は見上げるだけでなく、二階の回廊から境内を見下ろす形で満開の枝垂桜を観賞した。

この回廊、後で知ったのだが他のグループの見学者が代表で怒られていたという。

即ち、立ち入り禁止だったのである。何とももったいない納得しかねる話である。


次に訪れた長光寺も枝垂桜の寺であった。樹齢300年、高さ15m、幹周り5mという巨木があったが、

その数において妙宣寺に劣り、結局この日のハイライトは妙宣寺の枝垂桜となった。



魚との対話-妙宣寺の枝垂桜

妙宣寺の枝垂桜



魚との対話-妙宣寺の枝垂桜

妙宣寺の枝垂桜  高さ12m、幹周り3m



魚との対話-妙宣寺の枝垂桜

妙宣寺の枝垂桜  KANさんのお勧め構図



魚との対話-長光寺の枝垂桜

長光寺の枝垂桜  高さ15m、幹周り5m


昼食は宗吾廟前の「甚兵衛そば」でとる。甚兵衛渡しにちなんで、渡し舟の器にそばがのっている。

細くてこしがあり美味しい。団体の予約は受けないとのことだが、そこは交渉力抜群のYUさん、

予約を取り付け皆でゆっくりと味わうことが出来た。

交渉力と言えば、館山出発が8時と早いにもかかわらず、団子で有名な老舗の伊勢屋(館山)に寿司の弁当を

用意させた。そばの後、佐倉城址公園で桜を見ながら皆で食べたのだが、お袋の味がして大変美味しかった。

これで徴収代金は1000円。たいしたものである。  つづく


富士山を撮る~館山沖ノ島

3月30日(水)朝、雨戸を開けると風がある。昨夜の天気予報では冷え込んで富士山が見えるでしょう、と

言った。少しして風が弱まったので、私は予定通り沖ノ島(館山市)で富士山を撮ろうと冬支度で自転車に

乗った。

思った通り、海上には箱根の山を従えて富士山がそびえている。

沖ノ島に近づくにつれ、その姿はどんどん大きくなる。富士山の右(東京側)には丹沢、左(洲崎側)には

大島が、同じく山頂を白くしてそびえている。素晴らしいパノラマだ。


私は、沖ノ島と対面する道路を移動しながら富士山を撮った。しかし、鮮明に富士山を捉えることは出来なかった。やはり、この時期見えただけでも良しとせねばなるまい。来年の真冬に期待することとしよう。



魚との対話-沖ノ島からの富士山

沖ノ島東端と富士山 前方は箱根



魚との対話-沖ノ島

沖ノ島 : 沖ノ島は周囲1kmの無人島。砂洲を通っていつでも渡れる。左後方に大島が浮かぶ。



魚との対話-沖ノ島からの富士山

沖ノ島西端と富士山



富浦ウォッチング~野草を食す

平成21年度最後の富浦ウォッチングは、野草を食す~春の恵みを楽しもう~である。

3月13日(土)、私はYUさん夫妻や遊子の会の仲間と共に参加した。

集合場所である富浦元気倶楽部のミーティングで、ガイドより大房岬で野草を摘み、それを天ぷらにして

食べてもらいます、との説明があった。

摘むのはどんな野草なのだろうか、またその味はどんなだろうか・・・・・・・。

初体験故に、いろいろ思いをめぐらし、マイクロバスに乗り込んだのである。


沖縄を彷彿させる南けい船場の海岸に下りる。南西の強風で海は大荒れ、しかし地元の人達であろうか、

胴長を身に付けて海に入りワカメを拾っている。風が強い時の早春の風物詩だという。



魚との対話-ワカメを拾う人

ワカメを拾う人  大房岬南けい船場


我々は、その浜辺で野草を摘んだのである。しかし、何でもよいというのではなく、ガイドリーダーの鈴木さんが

教えてくれる野草の新芽のみを摘むのである。要領が分かってくるとけっこう楽しいものだ。

鈴木さんにピッタリくっついて、私の摘んだ野草はボタンボウフウ・ハマボウフウ・ツルナ・ツワブキ等であった。



魚との対話-ボタンボウフウ

ボタンボウフウ  新芽のみを摘む


その後、天ぷらにすべく第二キャンプ場へ移動。ここは風が空に上る所と言われ、いつでも火が使えるという。

参加者一同や料理担当リーダー酒井さんが早朝に摘んだ野草が、ザルにどっさりと並ぶ。

かくして天ぷらの食材は、上記の他にタンポポ(花)・ツバキ(花)・ハマエンドウ(花)・天然シイタケ・フキノトウ・

アシタバ・カンゾウ・・・・・・・・となった。


さて、味であるが、酒井さんはにがみのある物が美味しい、お勧めはボタンボウフウとハマボウフウだと言う。

私は一通り塩や天つゆで食べてみたが、にがみの強いハマボウフウを天つゆにつけて食べた時、一番美味しい

かなと思った。この日は、他にイノシシのチャーシューと温かいお蕎麦も用意され十分な昼食となった。

これで300円とは安い!! 料理スタッフの皆さん、ありがとうございました。


富浦ウォッチングは、民話を聞かせてくれるのが特徴であるが、この日も生稲さんの「ワカメの道を引く」を

始めとして、リクエストに答えて3人の語り部が即興で民話を語ってくれた。


富浦ウォッチングに引き続いて、サービス精神旺盛なYUさん夫妻は、富浦町丹生(にゅう)のチリ椿~富山町の

吉井農村公園を案内してくれた。

丹生のチリ椿は大木だ。不思議なことに花の色が赤・ピンク・白と混在している。

また、椿は通常首から落ちると言われ花全体がポトリと落ちるのだが、チリ椿はサザンカの様に花びらが散り、

根元は花びらでいっぱいになっていた。



魚との対話-丹生のオチ椿

丹生のチリ椿  YUさんお勧め構図


富山町と言えば、里見八犬伝の伏姫、八房の舞台だ。吉井農村公園へ向う車中で、里見ガイドでもあるYUさんは、里見八犬伝を分かり易く話してくれた。


吉井農村公園は、実に田舎らしいたたずまいである。水車小屋に注ぐ小川はとても綺麗だ。

そこで生き生きと育つクレソンを摘む。



魚との対話-吉井農村公園

富山町の吉井農村公園


土手を上がるとそこにも小川が流れていて、今度はセリを摘む。小川をたどるとコンコンと水が湧き出ている

スポットに出くわす。YUさんの言う吉井の湧き水だ。周りをよく見ると黒い小石のような物が沢山ある。

カワニナだ。となると夏はホタルの里か??

それから土手でニョキニョキと生えているツクシを摘み、農村公園を後にした。


この日、昼食は野草の天ぷら、夕食は野草のおひたしとなった。

千葉市では春の訪れはアサリ採りであったが、南房総ではワカメと野草摘みか、と嬉しく思った。

ともかくYUさん夫妻のお陰で、大変得をした一日であった。










沼の里山~柿の木の芽吹き

私は朝な夕なに、我家の前面に広がる小高い山の連なりを何とはなしに眺めている。

ゆったりとした時が流れ、田舎暮らしを満喫する一時である。


今日は朝から雨だ。でも、春分の日から始まった柿の木の芽吹きは勢いを増している。

そこにヒヨドリが飛んで来た。

私は急いでカメラを取り出し、カーポートから写真を撮った。

柿の木の芽吹き~ヒヨドリ~山桜の構図をねらったのである。



魚との対話-柿の芽吹き



魚との対話-柿の芽吹き


これから始まる柿の木の若葉の光景には、何とも言えない美しさがある。

それ故、私は親から引き継いだ2本の柿の木を大事にしている。

NHKの朝ドラ「ウエルかめ」の中で、ミカン栽培のお婆さんの話に「連理の枝」と「くり返しの幸せ」という

心に響く言葉が出て来たが、今朝の柿の木の芽吹きは、さしずめ私にとっての「くり返しの幸せ」かな、と

思った。


庭に咲く花

我家の庭では、暖かくなるに連れてサクラソウやハナダイコン、ラッパスイセンが咲き揃い、春らしい雰囲気に

なった。続いて私にとっては初めて見る花であるアリウムコワニーとブルビネラが咲き出した。


アリウムコワニーはネギの仲間で、ブルビネラはユリ科で原産地は南アフリカやニュージーランドだという。

ブルビネラはよく見ると面白い。茎の先の棒状の部分に小さな花を沢山咲かせ、その小さな花が上へ上へと

咲き進み、現在は棒状の部分の2/3が花となっている。



魚との対話-アリウムコワニー

アリウムコワニー  3月14日



魚との対話-ブルビネラ

ブルビネラ 3月14日


上記の花は、いずれも本家のS子さんや近所のジロエミ博士(ご婦人)に苗や球根をもらい育てたものである。

先ずは、本家のS子さんの庭であるが、我家とは地続きで境にフェンスはなく昔からお互いに勝手に行き来

している。

その広大な庭に、ハナモモに続いてモクレンとケイオウザクラが咲き出した。

ケイオウザクラは奥の畑の隅にあるので気が付かなかったが、S子さんが生け花用にとバッサバッサと枝を

切って持って来てくれたので、初めて見ることが出来た。花弁は小さく桜なのにどんどん切ってよいのだと言う。



魚との対話-ケイオウザクラ

ケイオウザクラ 3月14日



魚との対話-ケイオウザクラ

ケイオウザクラ 3月14日


次はジロエミ博士の庭であるが、地続きの庭と畑は広大である。植物園のように何種類もの花木が植えられて

いて、その周辺にまた何種類もの花が植えられている。それらの配置がとても自然なのが良い。


ある日、妻がジロエミ博士の家の前を通ったら、ラッパスイセンが半端じゃなく咲いていた、と話した。

私はすぐ飛んで行った。半端じゃないとは、その数の多さで庭の一角と畑の隅に実に見事に群生して咲いて

いた。



魚との対話-ハナモモとラッパスイセン

ハナモモとラッパスイセン 3月18日



魚との対話-桜の木とラッパスイセン

桜の木とラッパスイセン 3月18日


ジロエミ博士は、暮れに久しぶりに出会った時、長らく暮らしていた3匹の猫がたてつづけに死んでしまい、

落ち込んで眠れない、と言った。

写真を撮らせてもらった日も、老犬の世話をしながら、まだ時々思い出しては変な気持ちになると言う。

桜の木の下に咲くラッパスイセンの前に、花瓶が3個立っていて花が生けられている。

3匹の猫が眠っているのである。

私は、撮影を終えそっと手を合わせてから家に戻った。