この記事は4019文字です。（読破予想時間：約9分34秒）
■はじめに
2019年7月18日に平成以来最悪の結果となった、放火事件が起きました。
犯人により火を放たれた建物は、日本を代表するアニメーション制作会社、京都アニメーションでした。
京都アニメーションの八田社長は、容疑者が「小説を盗んだことが不満」と反感を示唆していることについて「小説を応募してきたことはない」と説明しました。事件現場について「できれば公園にして記念碑を作りたい」と話しています。 ⇒ https://yahoo.jp/jcVfo0 （イメージ：ロイター/アフロ）
Yahoo!ニュースさんの投稿 2019年7月19日金曜日
亡くなられた方は30人を超え、10人以上の方が今も大火傷と闘っています。
この事件で亡くなられた方々へ、哀悼の意を表します。
■京都アニメーションについて
京都アニメーションの事を書くに当たって初めに言っておきたい事がある。
僕は、この会社の名前を知ったのは、この事件がきっかけで、京都アニメーションの作品や実績・功績について詳しい訳ではない。
ちなみに昔京都に何年か住んでいた時に、京アニの最寄り駅である六地蔵駅は何度か利用しており、あの場所は知っている。
当然、近くを通りながらそんな会社がある事すら気付いていなかった訳だが。
僕は、「アニメが好きか？「と訊かれれば「好きだ」と答えるだろう。
でも、アニメに関してもそれ程詳しい訳でもなければ、マニアでもない。
しかし、今回の報道でこれほどまでに素晴らしいアニメーション制作会社が我が国にあるのだと知って、事件のショックと同時に同じ日本人として、誇りすら感じている。
そして、京アニの作品が紹介されて初めて知ったのだが、僕は一度、京アニのアニメについてこのブログで書いている。
そのアニメとは『Free!』と言う競泳をテーマにした作品だ。
◇アニメ『Free!』を見た
今回、アイキャッチ画像がプールの画像になっているのは、その為だ。
僕は、小中学校の頃、競泳をやっていたので分かるのだが、この『Free!』と言う作品は、スイマー達独特のノリや塩素の匂いまで感じる程リアルな練習風景の描写など、本当に緻密で素晴らしい作品だ。
その『Free!』が京アニの作品だった事にも驚いたし、報道の通り、本当に優秀なスタッフさん達だったのだなと実感する事も出来た。
■「パクりやがって！」と言う怒鳴り声について
若くて優秀な未来のある京アニのスタッフさん達の命を奪った犯人には、心の底から憤りを覚えている。
事情はどうであれ、これはあまりに惨い、惨過ぎる。
絶対にあってはならない事だ。
まず有り得ない事だと僕も思っていますが、仮に、作品がパクられたのが事実だったとしても、これは、許される所業ではない。
犯人の動機を解明する事も大事だが、動機の裏付けもしっかりして欲しいと切に願う。
パクったのか、パクったのは犯人の思い込みや勘違いなのか。
京アニのスタッフさん達の名誉の為にも、パクったのかどうなのかはしっかり解明して欲しい。
もし、パクられたのが本当だとしても、京アニは、小説を公募していたと言う事なので、応募者が盗作して京アニに自分の作品であるかの様に応募してきたと言う可能性だってある。
何にしても、京アニでアニメを一生懸命に制作していたスタッフさん達には盗作であろうがなかろうが関係のない話だし、仮に、盗作が事実であったとしても、何度も言うが、人を殺してもいいと言う事にはならない。
僕も、音楽アーティストであるので、創作者の一人として、盗作された時の作者の気持ちは、十分に分かるつもりだ。
僕も「殺してやりたい」と思う程、相手を憎むだろう。
しかし、「殺したい」と実際に殺すのとでは、全く違う事なのだ。
京アニの名誉の為と言うのも一つの理由だが、盗作しておいてシレッと日常生活を送っている人間がいるのなら、そいつも僕は絶対に許せない。
それだけに、自覚の無い盗作であるのか、意図してパクったのか、偶然似てしまったのか、犯人の思い込みなのか、何としてもハッキリさせて世間一般の知る所として欲しい。
◇自覚のないパクリとその衝動について
『自覚のないパクリとその衝動について』この記事は5050文字です。（読破予想時間：約12分1秒） どこまでがパクリでどこまでが影響かだとか、違う曲をモチーフに曲を作ると言う事について、何度もこのブ…
◇盗作の恐怖
■ガソリン・刃物・ハンマー
犯人は凶器として20Lのガソリンの携行缶２つと刃物数本とハンマーを用意していたらしい。
犯人はガソリンを撒いて火をつけて自分も大火傷を負っているのに、駅方面に向かって走って逃げている。
その事から、犯人は自分もその場で死ぬつもりはなかった様だ。
おそらくガソリンの威力を知らずに軽視していたのだろう。
ガソリンを撒いた後で、逃げようとする人間を脅すつもりか斬りつけたり刺したりするつもりで、刃物を用意したのだろうか。
ハンマーは、僕が思うに、おそらくパソコンなどのデータ破壊の目的か、鍵のかかった保管庫や部屋などの侵入の為にドアノブを破壊する為に購入していたのだろう。
しかし、この犯人はあまりにバカだった様で、ガソリンの爆発力と言う点で大きな誤算があった様だ。
そして、自分自身が全身に大火傷。
「ざまぁ見ろ！」と言いたくなる気分だ。
このバカさ加減といい、この惨さといい、本当に軽蔑するし、死ねばいいのにとも思うが、何とか生かして、真実を解明した上で裁いて欲しい。
■精神疾患報道
また、「容疑者は精神疾患があり訪問介護を受けていました」と言う報道が相次いでいる。
◇「精神科への通院履歴がありました」って関係ないじゃん
精神疾患に関して、以前、某TV番組で数名の精神科医を含む医師達が話していたのだが、そこに出演しているお医者さん達全員の一致した意見が、「人を殺す様な残虐性は精神疾患のせいではなく、本人が持って産まれたものなので病気ではない。治療する事は不可能である。」と言う見解を述べていたのを覚えている。
また、一部、その逆を唱える医師も存在するがほんの少数だと言う話だった。
そんなに古い話ではなく、けっこう最近の話だ。
そして、きっと自分の弁護の実績をあげたい弁護士はその少数の医師を利用するのだろう。
過去にも、サイコパスが起こした重大な殺人事件で、弁護側が鑑定を依頼した精神科医と検察側が精神鑑定を依頼した医師の鑑定結果が全く違っていたなんて事が何度となくあったと記憶している。
残虐性など元々持ち合わせていない人間が精神を患ったとしても、疾患のせいでイライラしたりしても、人を殺したりはしない。
人を殺す様な生まれながらに残虐性を持っている様な奴は、精神疾患でなくても、風邪でイライラしていても、ニュースを見てムカついても、人を殺める可能性を持っているのだ。
だから、僕から言わせれば、人を殺した犯人がたまたま風邪をひいていたのと同様に、たまたま犯人が精神を患っていただけなのだ。
精神疾患に対する偏見や差別が助長されて、精神疾患の患者さん達が生き辛い世の中になる様な報道は、本当にやめて頂きたい。
心からそう願う。
■ガソリンの取り扱い
ガソリンは、車やバイクの燃料として使われる。
プラグから出た小さな火花で、ほんの少量のガソリンに引火し、その爆発力で、あれだけのエンジンの回転とパワーを生み出すのである。
そして、第二次大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争で、特にベトナム戦争では猛威を振るったナパーム弾。
ナパーム弾とは、従来の火薬を使った爆弾ではなく、ガソリンを使った爆弾である。
ガソリンだけではなく、数種類の爆発物が使用されているらしいのだが、ガソリンは爆弾の原料としても使われる程の爆発力があると言う事だ。
こう言った事から考えても、ガソリンは可燃物と言うよりも、寧ろ、爆発物だと言った方がいい。
しかも、使い方次第で、簡単に火薬以上の爆発物となり得る代物だ。
そう言う事を考えると、ガソリンは一般人に携行缶での販売は規制すべきではないのかと思えてくる。
例えば、車やバイクに直接給油するのはOK。
発電機などに使う目的で持ち帰るのなら、危険物取り扱いの免許がなければ販売してはならないなど、不便になるかもしれないが、ある一定の規制は必要だろう。
こんなに簡単にあれだけの爆発力があるものが誰でも買えてしまうのなら、この国はテロリストにとってテロ天国になりかねない。
プロの軍人上がりでもない、本物のテロリストでもない、あんなド素人が、今回これだけの大惨事を引き起こす事が出来たのだから。
この件、是非、国会で審議して法律を作って欲しいと本気で願う。
■あとがき
今回の事件は本当にショッキングな事件でした。
事件現場は、まるで、東京・大阪大空襲の後や、長崎・広島の原爆の爪痕の映像で見た時と重なるものがありました。
それ程に、ショッキングな出来事でした。
何の罪も落ち度もないのに、突然命を奪われた方達の為にもと、僕の中に浮かんだ提案や気持ちを書かせて頂きました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈り致しますと共に、大火傷を負って苦しんでらっしゃる方々、心よりお見舞い申し上げます。
そして、関係者、親族の皆様、心中お察し致します。
☆*ﾟ ゜ﾟ*☆*ﾟ ゜ﾟ*
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