何故歌詞を見ずに覚えて歌いたいのか | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は4054文字です。(読破予想時間:約9分39秒)

 

僕は歌詞を覚えるのが苦手です。

 

なので、そのコツなんか分かれば嬉しいのですが、歌詞を覚えるのが得意な人達のコツと言うのは、僕にとってはコツと呼べるものではなく、特に役立ったと言う経験はありません

 

そこで以前、歌詞を覚えるのが得意な人は何処が違うのだろうと言う記事を書いた事があります。

 

◇歌詞を覚えるのが得意な人って、一体何が違うの?

 

その時に、「どうして歌詞を覚えたいのか」「歌詞カードを譜面台に立てて歌ってはダメなのか?」などと言う質問を頂いたりしたのですが、だからと言う訳ではありませんが、何故僕は歌詞を覚えて歌いたいのかと言う事を語ってみようと思います。

 

それでは、始まりです。

 

 

僕のミュージシャンとしてのスタートは、元々弾き語りからスタートだったので、ステージで歌う時は、譜面台を立てて歌詞を見ながら歌うのが普通だった。

 

まず、歌詞を覚えたい理由は、この頃にさかのぼる。

 

今は、アコギで弾き語りをするのもスタンディングで練習していて、今後はスタンディング中心でやっていこうと思っているが、初めての弾き語りライブを経験した18才の頃の僕は、座って弾き語るスタイルが自分のスタイルだった

 

◇座ってアコギで弾き語りが自分の原点

 

そのスタイルが長い間続く事になり、立って弾き語りをしようと思ったのは、ほんの数年前の話だ。

 

初めて、スタンディングで歌ってみた時の映像がこれだ。

 

◇スタジオ弾き語りライブ『届く事のないメッセージ』/皆見つかさ

 

と言っても、僕は弾き語りのライブデビューを18才で経験した後、その1年後くらいには、バンドでも歌う様になっているので、バンドではスタンディングで歌う事も多く、バンドと弾き語りの二足のわらじ時代は、その後、ずっと続く事になるので、スタンディングで歌う事自体は、これが初めてと言う訳ではない

 

あくまで、スタンディングで弾き語りをしたのが初めてと言う意味だ。

 

フォークブームやニューミュージックブームの頃、アコースティックギター1本での弾き語りと言えば、シッティングスタイル、つまりは座ってギターを弾きながら歌うスタイルが主流だったし、その世代の僕は、そのスタイルに当時は憧れていたと言うのもこの問題の根幹にある。

 

当時の僕の目には、立って歌うスタイルより、譜面台を立ててギター1本で座って弾き語りをするスタイルが、物凄くクールに映っていた。

 

当時の座って弾き語りをするアーティスト達は、皆、譜面台を立てて弾き語る。

 

なのでその頃は、僕も譜面を見ながら歌うのが当たり前の様に思っていて、全く疑問すら持たなかったのだ。

 

そのせいか、バンドで歌う様になっても、歌詞カードがないとどうにも不安で、ギターボーカルやベースボーカルの場合は、足下に転がっているモニタースピーカーなど、観客席から見えない位置を探して、工夫をしてあちこちに歌詞カードを貼り付けて歌ったものだ。

 

ドラムボーカルに関しては、僕は元来ワンタムスタイルのドラマーなので、使わないタムなどに歌詞カードを貼り付ければいいだけなので、歌いながら演奏するには、最も、カンニングに適していたスタイルだろう。

 

これを何十年も続けると、もはや、歌詞カードなしでは歌えなくなるのかもしれないと自分の症状について思えてきたりもする。

 

実際、ニューミュージックシンガーの大御所、松山千春さんが、数年前に「歌詞カードがないと歌えない」と言っていたのが、僕の中に強く深く残っている。

 

そして、察しの通り、僕は今までに歌詞を見ずに、ステージで歌った事は一度もない

 

 

弾き語りをしていた初期の頃、「あまり歌詞カードに頼らない方がいい。歌詞カードは忘れた時にチラっと見る保険くらいに考えておけ」と先輩弾き語リストにアドバイスをされた事がある。

 

その時、「なるほど」と思って、実際に試してはみたのだが、今、歌っている場所を歌詞カードの中から探し当てるのは、少し時間のかかる作業であり、現実、歌詞が出て来なくなってから歌詞カードに目をやっても、もう間に合わないと言う事が実体験で検証されたのだ。

 

こうなると、選択肢は2つに1つと言う事になる。

 

ガン見する程見る必要はないが、常に、チラチラと歌詞を確認しながら歌うか、完全に覚えてしまうかだ。

 

保険や気休めに立てておく譜面台には、全くと言っていい程意味がない。

 

その時に、僕が選択したのは、「歌詞を見ながら歌う」だったのだ。

 

 

ここまで書いて今更だが、「歌詞を覚えるのが苦手」と言うのは少し違う気がしてきたので、その点をもう少し説明しておきたい。

 

僕は元来、暗記物は得意な方で、歌詞は、普通に暗記は出来るのだ。

 

学校の勉強などで暗記したものは、試験中に即思い出す必要もなく、「え〜と、何だっけ」の後に思い出して回答欄に答えを書いても何の問題もない。

 

しかし、歌詞の場合、「え〜と」などと考えている間に、曲はどんどん先へ進んでしまう

 

つまり、ボーカリストやシンガーには、スラスラと暗記した歌詞を取り出せる能力が必要な訳である。

 

◇歌い手・歌手・シンガー・ボーカリストと言う言葉

 

僕の場合、まさに苦手な部分はそこで、歌っている最中に「えっと、なんだっけ?」となる率があまりに高いのだ。

 

実際には、1秒とかからずに思い出せてはいるのだが、いつどこでそれが起きるか全く予測が出来ない。

 

なので、僕が知りたいのは、前出のリンク記事『歌詞を覚えるのが得意な人って、一体何が違うの?』と言う記事でも書いた「歌詞を覚えるコツ」ではなく、「歌詞をスラスラと間違わずに安定して取り出せるコツ」を知りたいと言う事になる。

 

 
それならば、「今まで通り歌詞カードを見ながら歌えば?」と言う意見も貰ったりしたのだが、僕が歌詞を覚えて歌いたい理由はシンプルで、歌詞を見ながら歌うのと、歌詞を覚えて歌うのではパフォーマンスにかなりの差が出るからだ。
 
これはバンドのボーカルとして歌う時も感じていた事だ。
 
パフォーマンスだけではなく、音楽そのものの表現にも差が出ると僕は感じている。
 
歌詞カードを見ながらでは、曲に入り込んだ瞬間、途端に歌詞を見失って何処を歌っているか分からなくなったりする事も多く、曲に浸る事もままならないのだ。
 
極力、歌詞を見失わない様に、出来るだけいいパフォーマンスを見せようと頑張っても、それには早い段階で限界が訪れる
 
パフォーマンスに関しては、スタンディングで歌う時のみに影響があるかの様に思う人もいるかも知れないが、実は、シッティングスタイルでの弾き語りでもその影響は出るもので、やはり、譜面台にばかりに目をやっていて観客席をほとんど見ないアーティストより、あまり譜面台に目をやらず、視線を客席に向けるアーティストの方がパフォーマンスは上だと感じる。
 
それと、譜面台にばかり気を取られているアーティストは表情の豊かさも失われるもので、譜面台をほとんど見ないアーティストの方が当然、その逆で表情は豊かだ。
 
表情は表現の一部でもあり、パフォーマンスの一部でもあるので、この差はやはり大きい。
 
表現者の一人である僕としては、その差は何としても埋めたいのだ。
 
◇歌詞で自分語りをしてはならない
 
そこに気が付いて、ステージでサングラスをかけて歌うと言うアーティストも少なくはないし、一つの手とは思うのだが、これはこれで、譜面台が見えにくくなると言うリスクと不安は付き纏う。
 
◇サングラスが好きになった理由と冷めた理由
 
僕も、極力歌詞カードに目をやる回数を減らして、見る時間を削って、視線を歌詞以外の所へ持っていく様に意識をして、出来る限りのパフォーマンスを試みてはいたのだが、それでもやはり、歌詞をスラスラと取り出せる場合に比べて、歌やステージングへの集中度も劣るし、パフォーマンスや表現力も下がると感じている。
 
 
結果、僕が出した最終結論は、「歌詞を見ずに歌う事」なのである。
 
そう結論を出して、3〜4年くらいは経つだろうか。
 
日夜、歌詞を覚えてボイストレーニングに挑んでいるのだが、未だに、歌詞がスムーズに取り出せなくなる事が多く、悪戦苦闘している。
 
 
とまあ、随分前に頂いた質問に対する答えですが、こんな僕の歌い手事情に興味があるなんて人はいらっしゃるのでしょうかね?σ(^_^;)
 
でも、僕と同じ轍を踏まないと言う警鐘を鳴らすくらいの意味は持てたのかもと思っています。
 
何故、僕がこんな風に歌詞を取り出すのが苦手なのかは、分かりませんが、何となく、「歌詞を見ながら歌う癖」の様な物が密接に関係している様な気がしてならないもので。
 
何か、精神的なものなのか、脳科学の分野的なものなのかと言った感じです。
 
そもそも、そこまで物覚えが悪いとは自分でも思ってないですから。( ̄^ ̄)アホチャウシ!
 
と言う事で、今宵はここら辺りで。



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

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