他人の曲を意識して曲作りしていた頃とそれをやめた今 | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は4356文字です。(読破予想時間:約10分22秒)

 

東京オリンピックのエンブレム、とうとう取り下げする事になりましたね。

 

今日は、この一連の騒動で自分が確信した事を書きたいと思います。

 

僕の楽曲作りのポリシーにまつわる話です。

 

 

何度かこのブログに書いたけど、僕は、自分で曲を作る時に何か別の曲や他のアーティストをモチーフに作る様な事は一切してません

 

以前は、誰々風の曲だとか、○○(曲名)みたいな曲だとか、何かをモチーフに作ってた時期もありましたが、今はやめました。

 

元々、そういうやり方は間違ってると思ってたんですが、十代の頃に歌や楽器を始めていろんなバンドマンやミュージシャンと知り合って、その仲間達が軒並み、そういうスタイルで曲を作ってた訳です。

 

何かをモチーフに曲作りをする人間があまりに多くて、不思議に思ってたものです。

 

しかも、各々、それが正しい事だという事の持論も持っててて、いつの間にか自分もその理屈に毒されてた訳です。

 

何故だか、バンドマン達が一目置く様な、いわゆる『通な曲』に似せて作ると、評判がいいんです。

 

元の曲がいいからとかそういう意味じゃなく、「○○風にしてみた」って言い訳の様に、この魔法の言葉を添えるだけで、みんな「やるじゃん」って評価になる訳です。

 

今にして思えば、まるで、パーティー用のBGMの選曲のセンスを自分で作った曲でもないのに、自慢し合って褒め合うみたいなノリに近い様に思えます。

 

これが、十代の駆け出しのアマチュアミュージシャンだけのノリかと言えば違うんです。

 

日本の音楽界そのものが、プロ・アマ問わず、そういう考え方が蔓延してるんです。

 

洋楽ファンの方なら、バンドマンやミュージシャンでなくともこの話にピンと来ると思います。

 

日本の曲って、海外のアーティストのアイデアとそっくりの曲がもの凄く多いじゃないですか。

 

曲どころかPVやステージ衣装やステージングや演出までそっくりって事も少なくないですよね。

 

勿論、全てのアーティストって訳ではないですけど。

 

だから、洋楽ファンで邦楽が大嫌いだって人が増える。

 

そして、邦楽しか知らない人にそれを何とか知って貰おうと、結果、邦楽ファンに対して邦楽を貶す事になる訳です。

 

そんな事を知らない邦楽オンリーの邦楽ファンは、洋楽ファンは感じが悪いと両者の間に溝が出来る。

 

そんな構図、あちこちでみかけますよね。

 

たまたま、似てしまう事も勿論ありますが、全てが偶然似ただけであるのなら、洋楽と邦楽の似た曲がどっちが先に発表されるのかが、ほぼ半々になってもおかしくはありません。

 

でも、結果は違います。

 

いつもそっくりなアイデアは、邦楽が遅れて発表されるんです。

 

その逆は、ほぼありません。

 

この作り方がパクリだとは言いません。

 

と言うか、僕には判断がつかないし、パクリだとは言い切れないと言った方が正しいのかもしれません。

 

この話の怖い所は、その空気が蔓延してる所なんです。

 

まず、悪い事をしてるなんて言う自覚は誰も持ってないんです。

 

勿論、ほとんどの人がパクってるなんて、思ってない訳です。

 

 

それが影響なのかパクリなのかは、それこそ僕には判断がつきません

 

 

分かるのは、僕がモチーフにされた側だと、決していい気分ではないって事です。

 

でも、そういう空気の中にいると、いつの間にか「自分もそういう作り方をしていかなくてはダメなんだろうか?」或いは、「自分のやり方は間違ってて、それが正しいんじゃないのか?」って、そんな気にさせられるんです。

 

僕がそうでした。

 

最初の何年かの間は、自分が正しいと思ってましたが、あまりに自分と同じ考えの人間が少ないのと、自分も含めて同じ考えの人間が作った曲の評判がイマイチだと、自信が揺らぐんです。

 

でも、何のモチーフもなく大したキャリアもない10代の少年が作った曲なんて、一流のプロの曲を真似た曲より、ウケたりする訳はないんです。

 

当時はそんな事に気付かず、だんだん自信が揺らいで、結局、皆と同じ様に曲の出所がハッキリ分かる様な作り方をする様になってました。

 

例えばバンドのメンバーに指示を出す時もこんな感じです。

 

「The WhoバージョンのSummertime Blues風の曲だから、あんな感じで弾いてくれ。でも、ギターソロだけはジミヘンのKilling Floorみないな感じでよろしく」

 

一番極端な例ですが、実際にこんな感じなんです。

 

何となく想像つきましたか?

 

それでも、常にそれが間違ってる様な気が、心のどこかでしてました

 

そんな作り方を一切排除したのは、ソロ活動一本に絞って活動開始したのと同時です。

 

ソロ活動というスタイルが頭にちらつき出した頃、何のきっかけもなく突然悟る様に、その結論に至ったんです。

 

で、今は、他人の曲や他のアーティストをモチーフにする事は一切やらずに曲作りをしてます

 

勿論、影響を受けたアーティストの影響はあちこちに出るでしょう。

 

でも、自分で意識してそれ風にするのと、自然に出るのは、例え結果が同じでもその意味や意義は全く違います

 

僕個人のアートに限定して言わせて頂きますが、僕の作品においては、他人の曲や他のアーティストをモチーフにした楽曲は、アートとは呼べないと思っています。

 

 

理屈じゃないんです。

 

作者である僕が、自分の過去の作品に対してそう感じるからです。

 

当然、他人の曲や他のアーティストをモチーフにする作り方をしてる時期にも、自然に思い浮かんだ楽曲もあって、そういう曲は拙いながらも、自分の歴史として胸を張れます。

 

一部、僕のソロになってからのアルバムにも、『Stranger In X'mas Town』『やな女(1988)』『やな女(1993)』『あんたが愛した私』など、昔、作った曲が入ってますが、完全なオリジナルとして作った曲です。

 

 

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正直、そうでない曲は、思い出したくもないです。

 

いわゆる、黒歴史ってやつです。

 

何かモチーフがあって、○○風に作ると言うのは、本当に楽だし、また簡単なんです

 

僕に言わせれば、そう言った作り方に、いわゆる「産みの苦しみ」は伴いません

 

その作り方しか知らない人は、その程度の苦労が「産みの苦しみ」だと思っているのでしょうけど、それは絶対に違うと断言させて頂きます。

 

そして、モチーフが格好良ければ、そこから出来た作品も大抵格好良くなる

 

 

そんな事は当たり前の事なんです。

 

そんな作り方をして、いくら評判が良かったところでそれは決して自分の手柄じゃない

 

元になった曲の作者のセンスが素晴らしいと言うだけの話です。

 

その黒歴史の中には評判の良かった曲もありますが、今ではそれは、僕に対する賛辞とは受け取る事が出来ないです。

 

お客さんを騙してた様な気分になりますね、やっぱり。

 

 

今回の東京オリンピックエンブレムの盗作騒動では、やっぱり自分の判断は正しかったんだと再認識させられました。

 

きっと、佐野さんの周囲でも佐野さん自身も、ちょっと参考にするくらいはOKと言う認識で常に仕事をされてたんでしょう。

 

でも、そのちょっと参考にするって言う線引きが、だんだん、どこまでかセーフなのか、分からなくなってくるんですよね。

 

それは音楽でも同じでした。

 

そして、罪の意識も本人には皆無で、いつの間にか、他人に盗作と指摘されても、心の底から堂々と本気で「盗作ではなく影響」とかって言ってしまえる自分になってるんです。

 

大騒動になってもそれに気付かず、かなり時間が過ぎてから、自分のオリジナルが何処にもない事に気付く事になるんでしょう。

 

それに少し、気付き始めたのが、キリンのバッグのデザインを取り下げた辺りなのかもしれないし、まだ、何も気付いてないのかもしれません。

 

それは僕には分からないですが、僕もそんな空気の中流されてた事がある一人ではありますので、他人事には思えない騒動ですね。

 

ただ単に単体のアーティストとして、作品を盗作したとかしてないで揉めるのではなく、国を背負う様な場で、盗作を指摘された事を自分に当てはめて想像すると、本当に怖いです。

 

と言うより、自分も周り(その業界全体)もそんなやり方を、長年してきたのなら、アーティスト同士で揉めたくらいでは、やってはいけない事だったとは気付かないかもしれません

 

それより、盗作だと訴えてるアーティストの感覚の方を疑うかもしれません

 

だって、自分の周りではそれが常識だった訳ですから

 

むしろ、国を背負う様な厳格な場での指摘だからこそ、「あれ!?もしかして、やってはいけない事だったのではないのか?」って、気にさせられるのかもしれません。

 

そういう意味では佐野さんに対して、ちょっと可哀想だと思う同情心もあるのですが、日本の業界全体のやり方に一石を投じた騒動ではあったし、これを皆が教訓にすれば、そこで意義も生まれるのかなって、そんな風に思います。

 

その意義が日本の音楽界にも派生してくれるといいんですけど。

 

 

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