パクリと影響の狭間 | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は3559文字です。(読破予想時間:約8分28秒)

 

音楽や映画や漫画・アニメなどに関して、よく「これパクリじゃん」って表現を耳にする。

 

芸術全般に共通する事かも知れないが、ここは音楽に絞って話を進めていく事にする。

 

確かに日本の音楽は昔から、パクリが多いのは自分自身も感じるところである。

 

 

でも、音楽的にスタンダードな表現になっているフレーズや、他の楽曲に似ている物を片っ端からパクリと表現する傾向が世間一般では、年々強くなっている様な気もする。

 

個人的な見解から言わせて貰うと、音楽とは過去の楽曲から継承してそれを発展させていくものであると考えている。

 

 

音楽を含めた文化の歴史は、継承・発展の繰り返しなのだ。

 

故に、どこかしら似てる部分があるのは当たり前と言える。

 

パクリなのか単に影響を受けたものなのかは、本当に判別が難しい。

 

 

そもそも、過去の楽曲を全然知らない様な、下地の何もない人間が、ゼロから素晴らしい音楽を生み出す事なんて出来る筈もなく、素晴らしい音楽を生み出せる人は例外なく、過去にたくさんの音楽を聴いて、それらほぼ全てを自分の中に取り込んでいる。

 

では、継承・発展の例とそうでないものの例を抽象的ではあるが、あげてみようと思う。

 

昔大流行して、今現在「オールディーズ」と呼ばれているジャンルがある。

 

オールディーズを好きなバンドが、当時流行ったものと同じセオリーで制作し、当時の楽曲と同じ空気を纏った曲を完成させたとする。

 

でも、これが全く新しい曲だったとしても、これは新曲であって新曲でない曲といえる。

 

じゃあ、これはパクリなのかと問われればそれは違うだろう。

 

新曲でありながら、オールディーズを作ったと言うところだろうか。

 

それ以上でも以下でもない。

 

それは、既に出尽くしたアイデアで一切新しさのない過去のジャンルの模倣した曲を作ったに過ぎない。

 

かと言って新たな要素を加えるとそれはもはやオールディーズではなく、また、違うジャンルか新ジャンルになる訳で。

 

継承をしても発展はさせてない典型的な例である。

 

良い悪いと言う話ではないのだが、今のこの時代にオールディーズの新曲に対するニーズはそんなに多くはないし、この曲は音楽界に対する歴史的な功績と言う物はほとんどないだろう。

 

 

この例は何も時代を遡った楽曲だけにはあてはまらない。

 

誰々風の曲と言うのも、そっくりそのまま継承して発展無く、そのアーティストの曲なのかと誰もが思ってしまう様な曲だとしたら、オールディーズの例と同じだろう。

 

ただし、許されるのはあくまで曲の空気感がそっくりって程度までで、フレーズがほぼそのままなものは論外として。

 

世間は、誰々風の曲など求めている訳ではなく、誰々風の曲はその誰々に当たる本人がいれば、十分満足なのである

 

その誰々に憧れて、そんな曲を作りたいと言う憧れは理解出来るが、言わせて貰えばその人の自己満足以外の何ものでもないと思う。

 

ただ、誰々風の曲ならば作った本人が満足してればそれで良いのだが、そのアーティストの曲のフレーズとそっくりなあるいは全く同じフレーズを使って作ってしまっては、それは完全なパクリであって、仁義に反する行為になってしまう。

 

 

継承して発展させるパターンの一つとしては、まず、過去のいろんな楽曲が自分の中で完全に消化出来て自分の物に出来ていて、その中から生み出されたパターンがある。

 

このパターンの楽曲は過去の楽曲のいろんな要素を感じつつ、それでいてどこか今までに聴いた事がない空気を纏った仕上がりになっている。

 

これが出来て初めてアーティストと呼べるのであり、新曲をどんどん書いて行く価値も生まれ、世間がそれを求める事に繋がる場合も出て来るのである。

 

まあ、パクリの場合でも世間が元曲をあまり認知していなければ、同じ様に世間が求める事になったりするのだが、それだからこそパクリは卑劣な行為であり、御法度なのだろう。

 

 

継承・発展のパターンとして他にあるのは、他人の楽曲で自分ならこうするのにって明確なアイデアが湧き出るパターン。

 

これは多くの場合が、その曲のカバーを作ればいいだけの話になるのだが、誰の物でもない確固たる土台の上に曲が制作されてる場合、その曲をきっかけに全く別の曲を作る事になる。

 

この場合は、きっかけになった曲と解釈もコンセプトも全く違う曲なので、まず、きっかけの曲と似る事はなく、それが何か気付かれる事もないだろう。

 

ざっと、考えられるパターンをいくつか紹介したのだが、音楽が継承・発展である限り、必死になって探せば、必ずといっていい程、どこかしら何かの曲に似てたりするのは当たり前の事で、特にロックやポップスなどポピュラーミュージックに関しては、ほとんどおいしいフレーズは出尽くしてると言われてる訳で、今の時代を含めてこれからの時代は、他の曲にどこかしら似ているなんて事はより多くなって来るだろう。

 

そのどこかしら、何かの曲に似ていると言うだけで、それが全てパクリと言うのなら、もう新曲なんてほとんど書けなくなってしまう。

 

 

自分も音楽を始めてまだまだ未熟だった頃、既にオリジナルをガンガン作ってライブハウスに出ている同世代の仲間なんかが、憧れのミュージシャンの曲が出る度にその連中もその曲そっくりな新曲を作っては、それが正しい事の様な理屈を聞かされた。

 

正直それに違和感がとてもあったのだが、当時その理屈を受け入れてる自分がいた

 

 

でも、今はハッキリ言える。

 

それは間違いであると。

 

誰かの曲を意識して作ってる様では、まだまだアーティストと名乗れる域ではないと断言したい。

 

どれだけ、そいつが曲作りで金を稼いでようが。

 

どんな分野でもプロや熟練者のモノマネをする所から始まってどんどん上達していくものだと思うけど、まさにその段階の人間は、まだアーティストではないのだ。

 

 

 

日本にも有名かどうかは別にして、凄いアーティストは確かにいるけど、そうじゃないモノマネの段階の楽曲があまりに多いのが実情だ。

 

日本国内では、邦楽に比べて当然洋楽に傾倒してる人間は圧倒的に少ないからこそ、洋楽のナンバーそっくりの楽曲が横行していても、多くのファンには気付かれもせず売れてしまうのだろう。

 

そこで、ディープに音楽が好きな連中は、そんな邦楽には見向きもしなくなる訳だ。

 

でも、洋楽そっくりな邦楽アーティストを敬愛するファンはそんな洋楽ファンに対して、やたら自分の好きなアーティスト達を攻撃する嫌みな連中として写ってしまう。

 

こんな調子で、洋楽ファンと邦楽ファンとの間に溝が出来る様を何度も見た。

 

 

実際問題、パクリかどうかなんて明確に分ける事を第三者がする事なんて出来ない場合がほとんどで、世間でパクリって言われる曲もほとんどがグレーゾーンなのである。

 

そして、現実には聴く人が聴けばハッキリと分かるのだが、証拠がないと言う意味でのグレーゾーンも多い。

 

明確な黒もたまにはあるけど、それも明確な証拠はなく、それは大抵、作った本人にしか分からない訳で、結局、作者の良心に任せるしかないって事。

 

ちょっとそれた話になると、原曲にリスペクトを込めた意味でわざと元の曲のフレーズを引用したりするオマージュと言うアプローチもある訳で、それを自分の曲をパクったなどと訴えると、せっかくの後輩アーティストのリスペクトも何も台無しになる訳で、いろいろ取り扱いが難しい問題である。

 

ま、これは原作者に一声かければいいじゃんって話なのだが。(笑)

 

結局は、クドい様だが、作り手本人の良心にまかせるしかないって話。

 

何でもかんでもパクリと言うのもうんざりだし、実際、パクリと呼ばれて仕方がない曲がもの凄く多いのも事実で、これまたうんざりだし。

 

唐突ですが、以上です。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 

 

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