~風の吹くまま、自由気ままな旅を~ -85ページ目

イタリア入国 & アンコーナからフィレンツェ移動  ~花の都へようこそ~


ザダル22時発、アンコーナ翌7時着。



本当に快適な船旅だった。人の少ないザダル便にして大正解!!







アンコーナに着いて、まず思ったことは・・・



雲行きが怪しい。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-港着






航行中も何度か雨が降ったが、アンコーナの空もどんよりくもりくもり



雨が降る前にさっさと駅まで移動しよう。



そう思い、パスポートチェックを終えて、外に出た瞬間・・・


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-大雨



えぇ。



豪雨ですよ雷



しかも折り畳み傘じゃ太刀打ちできないほどの雨・・・



クロアチアから天気が良くないダウンダウン








数分後、雨が小降りになったので、急いで駅に向かう。



港から駅までは、近くのカフェのおっちゃんいわく歩いていけるらしい。



どのくらいか?と聞くと10分くらいだと言う。










しか~し。



早足気味で駅に向かうが、なかなか着かない。



「おいおいもう10分は経ったぞ」



と思い始めたとき、駅まであと900mという標識が・・・ガーン



おつ。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-教会
道中に見た教会








≪港から鉄道駅まで≫


港から駅までは、距離にして2kmくらい、歩いて20分強。



時間がない方、荷物が重い方、歩きたくない方は、市内バスを利用すると便利。



朝早い時間でも頻発しており、だいたいのバスは駅を通ってました。



歩いていく場合には、港のゲートを出たら、前の道を右へ。



200mほどで左に曲がれる道(坂道)があるので、そこを曲がり、坂の上を右へ。



あとは、右手に港や海を見ながら一直線。



バスに乗る場合には、歩く場合と途中までは一緒で、バス停は坂の上にありました。









アンコーナの駅には7:30過ぎに到着。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-アンコーナ駅
アンコーナ駅






ここからフィレンツェまでの行き方は、時間とお金との相談。



①ユーロスターを使うリッチな旅(ボローニャ乗換え)

所要3時間45分(乗換え待ち27分)  36€

07:40 ANCONA ― 11:25 FI C.M  (via BOLOGNA)



②ICを使うそこそこ早い旅(ボローニャ乗換え)

所要4時間半(乗換え待ち58分)  22€

07:40 ANCONA - 12:17 FI.RIFR  (via BOLOGNA)



③全てR(鈍行列車)の格安旅(ファエンツァ乗換え)

所要6時間半(乗換え待ち2時間42分)  15€

07:40 ANCONA ― 14:11 FI.SMN  (via FAENZA)



※ANCONAからは全てR(鈍行列車)。乗換駅から使う列車によって差があり
※フィレンツェの中央駅はFI.SMN。それ以外は郊外の駅のため、近郊線に乗換えが必要
イタリアの電車検索はこちらから






ということで僕は、当然②を選択。



③の安さは魅力だけど、ファエンツァ駅での待ち時間が長すぎる。






アンコーナの駅で早速切符を券売機で買い、いざ乗車。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-券売機
英語表記もでき、非常にわかりやすい券売機


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-刻印機
電車に乗る前に、刻印を忘れずに!!







驚くことに、電車の遅れはほとんどなく、乗り継ぎのボローニャでも時刻どおりでした。



昔はよく遅れることで有名だったイタリアの鉄道も変わったもんです。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-鈍行
アンコーナから乗車した鈍行列車


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ユーロスター
ボローニャ駅に止まっていたユーロスター


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-車内
ボローニャからのICの車内。6人コンパートメント。









列車は予定通り、12:17にFI.RIFR駅到着。



ここから、中央駅であるFI.SMN駅までは、近郊線で一駅、約5分です。










ということで、『花の都・フィレンツェ』到着です!!


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-フィレンツェ駅
中央駅のSMN駅






駅を出ると、さっそくどこかの教会の鐘がお出迎え。



う~ん、最高!!


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-街並み







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アドリア海横断 ~クロアチア→イタリア フェリー情報~


運ちゃんとの歓喜の握手の後、バスは順調に走り、ザダルには19:30到着。



バスターミナルからフェリー乗り場までは、ターミナル前のバス停から10分弱。



キオスクのおばちゃんに2番か4番のバスが行くといわれたが、



乗ったバスには番号がなく、ただCentreとだけ書いてあった。



ザダルでは、バスのチケットは1回券なら車内で買う(8kn)。



キオスクでは2回券しか売っていないからだ。






さて、フェリー乗り場に着くと、見えたのは立派なJadrolinija社のフェリーたち。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ザダル港
ザダル港






この中でアンコーナ行きはどれかと探すと、なんと一番でっかく立派なやつだった。



いくら夜行とはいえ、たかだか9時間の船旅には豪華すぎでは?と思ってしまうほど。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-船
豪華なフェリー


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-船入口
船の入口。なんかエヴァの使徒みたい






アンコーナ行きのチケットは、バス停近くのオフィスではなく、



もっと奥にある、専用のオフィスで買う。



料金はデッキクラスで、317kn(税込み ※チケット代は280kn)。



ネットで料金検索したときは37.5€とあったので、それよりかなり高い。



理由は分からないが、これしかないというので、しょうがなく購入。



しかも、英語版のネットでは€表記だったのに、€払いは出来ず。



knのキャッシュかクレジットカード払いになるので注意!!



※オフィスの裏側はザダルの旧市街になっており、カフェやレストラン、
 スーパーもある。余ったknで食事や買い物をすることが可能。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ザダル旧市街
出島部分がザダル旧市街。左下が港。










フェリーの船内は、見た目と同じく立派で綺麗。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-船内
船内


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-子供部屋
子供部屋や


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-免税店
免税店まで。深夜便なので、営業時間はたったの1時間15分。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-犬
犬も乗船可能






デッキのスペースはとても広く、十分すぎるほどの設備で、



観れないと思っていたスペイン戦まで観ることができた^^



船内は、トップシーズン前ということもあってか人はまばらで、



僕は、デッキクラスの中では超一等席となるソファを確保!!


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-寝床
このスペースを独占






チケットを買うときに座席を勧められたが、これなら絶対デッキの方が快適。



混み合うトップシーズンはどうか分からないが・・・


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-座席
座席には誰もいなかった






船内では、隣にいたイタリア人達とW杯について話したり、



ワインやお菓子をおごってもらったりした。



なんだか大学時代にサークルで行った、伊豆諸島行きのフェリーを思い出す。



12時を過ぎるとテレビは消え、船内は静かになった。



おかげで僕も快適に眠ることができた。



就寝時、なんといっても嬉しかったのが、ソファが僕にジャストフィットだったこと^^v



こういうときだけが、チビの特権!!



170cm以上の人は体を曲げないといけないので、165cm以下の皆様耳よりですよ~。



隣で寝ていたイタリア人達は朝、首や腰が痛いと言っていたwww












翌朝、船は予定通り7時にアンコーナ到着。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-イタリア
イタリアを望む


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-アンコーナ港
アンコーナ港






本当に快適な船旅だった。









≪クロアチア→イタリア フェリー情報≫


クロアチアからイタリアにはたくさんの会社が船を運航している。


その中でも今回、僕が検討したイタリア行きの船は以下の3つ。


Jadrolinija(フェリー)
クロアチアを代表するフェリー会社。
ザダル-アンコーナ、スプリット-アンコーナ、ドブロヴニク-バーリなどを結ぶ。
国内線も豊富で、クロアチアで一番大きな船会社。


Blue Line ferry(フェリー)
スプリット-アンコーナなどを結ぶ。
26歳以下は20%offなどの各種割引があり、節約派には嬉しい会社。


Snav(高速船)
スプリット-アンコーナ間を約4時間で結ぶ高速船。
ネットで予約すると、時期や曜日によって格安で乗ることが出来る。
ちなみに僕が調べた6月後半だと、最安21€、最高85€とかなりの幅があった。


※上記3つとも、時間や料金はシーズン、乗船クラスによって変わるので要確認




最初、スプリットから乗ろうとしていたので、Blu Lineを考えたが、


途中でルートを変更したため、ザダル便があるJadrolinijaに。


時間節約派にはSnavがお勧めだが、アンコーナ22時着が唯一のネック。


これでは、アンコーナに泊まる必要がある。






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散々だったプリトヴィッツェ (注:公園自体はとても素敵なところです)


天気が微妙だったので一日ずらしたプリトヴィッツェ。



ザグレブの天気はイマイチだけど、現地はどうか・・・



朝7半のバスに乗り、プリトヴィッツェには10時前に到着。

※料金は86kn+荷物代7kn
 (バス代は80knだったが、なぜか額面で+6kn。TAX??)









さてさて、気になるプリトヴィッツェの天気は・・・









キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
















なわけもなく、ドシャ降り。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-雨の入口




それでも、チケット売り場の人に聞いたら、昨日よりはマシらしい。



昨日は、どんだけ酷かったんだ・・・



午後天気が回復するなら待とうかとも考えたが、



今日は一日雨らしいので、さっさとまわって、港のあるザダルに行くことにした。



バックパックをロッカーに預け、いざ出陣。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ロッカー
ロッカーは1つ10kn








プリトヴィッツェ湖群国立公園。



16の湖と92の滝を持つ、ドブロヴニクと並ぶクロアチアの一大観光地。



連なる湖はエメラルドグリーンに輝き、上流から下流にかけ、



いくつもの滝が階段状に続くその美しさは、欧州でも屈指。






国立公園には2つのエントランスがあり、ザグレブ寄りがNo.1(最下流)、



園内ホテルが集まる入口がNo.2(上流と下流のちょうど中間)となっている。



公園内の順路はとても分かりやすく、所要時間や観たいポイントによって、



いくつかのモデルコースが元から組まれている。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ルート
分かりやすいルート






僕は一通り公園内全てをまわれるCコース(所要3~4時間)を選択。



コースを決めたら、あとは至る所にある標識の指示に従えばいい。



標識に従っていれば、道に迷うことはまずないだろう。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-標識
分岐点には必ずある標識









さて、雨の降りしきる公園はというと・・・



エメラルドグリーンに輝くはずの湖は、白く霞み、



遊歩道から見えるという魚の姿は、雨の波紋にかき消され、



岩の隙間を滑るように流れ落ちる滝は、鉄砲水のようだった(笑)


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-上空から滝
入口付近の高台から滝


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-雨の波紋
容赦なく降り注ぐ雨






さらに、前半部分の最大の見所である大滝には近寄れず、



絶景を見ながらゆっくりできるはずのベンチは、水で冠水していた。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-大滝
これ以上近寄れなかった大滝


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-冠水したベンチ
冠水したベンチ









ふぅ~。



何のために来たんだか・・・









一方、逆にこの雨のおかげで、木々の緑は青々としており、



いつも満員で1時間待ちはざらという船はガラガラだった。

↑この雨だから人が少ないのは当たり前か


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-青々とした緑1
青々とした緑


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ガラガラな船内
ガラガラだった湖を渡る船






まあ少しは良い事もないとね。









1時間ほどの散策の後、P3ポイントからP2まで船に乗って湖を渡ったのだが、



ここで雨脚が一気に強くなり、台風かと思うような突風まで吹き始める。



この雨により、一緒のペースでまわっていたほとんどの人が途中帰還。






僕は、「せっかく来たんだから」という気持ちだけを支えに、



あと半分ちょっと残る行程を歩き始めた。









P2からの道はまさにアドベンチャー。



ここまでいくと、もうウォーキングやトレッキングとはいえない。



道のほとんどが冠水しており、滝から飛来する水しぶきが僕らを襲う。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-アドベンチャー
冠水した道を渡る


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-船着場
誰も乗る人がいなくなった船着場


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-カッパと傘
ここでの正装は、カッパwith傘











この後、風はさらに強まる。




すると、前を歩いていた韓国人カップルの女の子が、風に煽られバランスを崩し・・・






なんと、湖に落ちた叫び叫び叫び






必死に叫ぶ女の子を助けようと男の子が手を伸ばすも、



なんと男の子もバランスを崩し、同じく湖へ。









思わず笑っちゃいそうで、写真に収めたい瞬間であったが、



そんなことは出来るわけもなく、すぐ救出活動へ。









他の人も駆けつけ、二人ともすぐ救出できたが、



男の子が持っていたCANONの最新型一眼レフは、残念ながら・・・チーン。



そして、気落ちする二人をあざ笑うかのように、ここでまた雨脚が強まる。









ここまで折り畳み傘一本で雨を凌いでいた僕も、さすがに寒さの限界。



これ以上ここにいても楽しめないと感じ、途中のST3からバスに乗って引き返した。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-上空からの湖
帰り道に見た湖










楽しい観光というより、修行のようだったプリトヴィッツェ。



でもまあ、降りしきる雨の中でもこれだけ綺麗なのだから、



もし晴れていたのなら、どんなに綺麗だったであろうか・・・


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-連なる湖







次は、絶対晴れた日に来よう。



そう決心した11:45。









これだけでも十分過酷であったが、この後さらに悲劇は続く・・・









入口近くのレストランで昼食をとった後、ザダルに向かうためバス停へ。



ザダル行きのバスは、13:50と時刻表にあったのだが、



僕は、用心して13:20にはバス停に着いておこうと考えていた。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-時刻表
南方面の時刻表







というのも、ここのバス停は道路沿いにある掘っ立て小屋のみで、ターミナルはない。



バス停で人が手を振らなければ、容赦なく飛ばされるくらいだ。



おかげでいつ来るのか、時刻表はあっても正確な時間は、誰にも分からない。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-バス停
バス停







しかも、その日の道路状況により30分程前後する、旅人泣かせなバス。



事前にこの情報を入手していた僕は、予定通り13:20にバス停へ到着。









しかし・・・









待てど暮らせどバスが来ない。









14時半を過ぎたあたりでインフォメーションに行ってみたら、



「時間が前後することはよくあるから、相当早く来ちゃったのかもね。



 それか、あなたたちが見逃したんじゃない?」




と、冷たいお言葉。






おいおい。



ここの国のバスは30分以上も前に到着するのかよ?



ザグレブからここまで2時間強の道のりで、30分の前倒し??



これがほんとなら、そのバスの運ちゃん相当イカツイわな。



それに、こっちは3人で道路を見張ってたのに、見逃すなんてことが・・・






14:40頃、予定より10分遅れでスプリット行きの別のバスが到着。



ただ、このバスはザダルには寄らない為、僕はスルー。



他の2人はスプリットに行くため、これに乗っていった。









ここから、僕の“一人ぼっちの負けられない戦い”が始まった。



というのも、今日のフェリーに乗らないと、次の便は明後日。



しかも、イタリアの宿はもう予約してしまっている。






僕はこの後来たバスを全て止め、 ※ツアーバスまで止めた(笑)



ザダルに行くか、途中のどこかで乗り換えて行けないか、を聞いた。






しかし帰ってくる答えは、ザダルには行かない、



どこかで乗り換えるより、ここで次のバスを待てという同じ答え。






次のザダル行きのバス・・・



17:10。






あと1時間半もある!!



といっても、僕にはもう待つしか選択肢がない。









17:10 バスは来る気配がない。






17:20 いまだ来る気配なし。イタリアに行けない場合のオプションを考え始める。






17:30 ヒッチハイクを本気で考え始める。






17:37 遠くからバスの音が聞こえる。






17:38 念願のバス到着。









結局、僕は約4時間半、あの何もないバス停で過ごした。



バスの運転手が「ザダルまでなら85knだよ」と答えてくれたとき、



僕は歓喜と安堵感で、思わず運転手に握手を求め、目には涙を浮かべていた。



たぶん僕の行動は、彼には意味不明だったであろう。



運ちゃん、スマン。









ということで、最後まで散々だったプリトヴィッツェ。



皆さん、プリトヴィッツェに個人で行く際には、注意が必要ですよ~。






キーワードは、“天候”“40分前行動”






これさえクリアすれば、素敵な一日になること間違いなし。
 


皆さんはぜひ良い旅を・・・







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ザグレブでゆったりまったり ~VIVA フリーフードシステム~


クロアチアの首都・ザグレブ。



ザグレブと言えば、昔カズが所属していたクロアチアのチームがザグレブだった気が・・・



ザグレブはとても綺麗な町で、その雰囲気はこれまでの東欧の街ではなく、



なんとなくウィーンに近いものを僕は感じた。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-街並み2


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-街並み1


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-街並み3










当初ザグレブには一泊の予定だったが、朝起きると宿のスタッフが、



「プリトヴィッツェ(次の目的地)の天気、ひどいらしいわよ」



と教えてくれた。



どうやら、現地の天気は大荒れらしい。



プリトヴィッツェは、大小16の湖と92ヵ所の滝がある湖群公園で、



あらゆる旅人から、「絶対に晴れの日に行ったほうがいい」と言われていた。



曇りや小雨なら行くことも考えたが、さすがに大荒れと聞いては行く気が・・・



ということで、ザグレブに延泊することに。






ザグレブでは、これは絶対やっておきたいというものがなかったので、



久々に何もすることのない、ゆったりとした時間を過ごした。



地元の市場でお店の人と交流したり、気になるお店に入ってみたり、



お気に入りのパン屋を見つけたり、植物園や美術館を訪れたり。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-市場
活気ある青空市場


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-花 市場
フラワーマーケット


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-骨董市
骨董市


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-時計屋
未だ現役の時計屋さん


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-時計屋 棚
アンティークな時計が並ぶ


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-パン屋
宿近くのお気に入りのパン屋さん


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-大聖堂
大聖堂


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-大聖堂 レリーフ
見事なレリーフ


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-各宗派
この日は何かのお祝いだったらしく、各宗派が集まっていた


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-モザイク教会
聖マルコ教会


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ナイーブ1
ナイーブアートミュージアム


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ナイーブ2
この旅で初めて触れたナイーブアート(素朴派芸術)


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-サックス少年
裏通りで見かけたサックス少年


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ケーブルカー
世界一短いケーブルカー。所要30秒!!


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-国立劇場
国立劇場。今週の演目はハムレットとバレエでドンキホーテ。バレエって・・・


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-植物園1
駅に程近い植物園


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-植物園2
入場料無料で散歩にはちょうどよい


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-植物園3
植物園で見つけた葉っぱから葉っぱが生えるおもしろい植物









あと、久々に自炊もした。



自分ひとりでの自炊はいつ以来だろう・・・



たぶんアイスランド以来かと。



まあ自炊といってもお手軽パスタですが。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-パスタ1


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-パスタ2






上記の写真の材料費は全部でたったの18kn(280円くらい)。



しかも、そのほとんどを占めるのがオレンジジュース代(10kn)で、



各パスタの材料費はたったの3knくらい(50円弱)。







どうしてこんなに安いのかというと、“フリーフード”という宿のシステムのおかげ。



これは、欧米人パッカー人気の宿に多いシステムで、



ある人が食材を使い切れず、宿に寄付したものを、他の人が使えるシステムのこと。



寄付する食材は何でもOKだが、代表的なものがパスタや調味料、牛乳である。






このシステム、一人で旅している者にとってはとてもありがたい。



日本みたいに一人分の食材を売っているところがあればいいのだが、普通売ってない。



なので自炊をするとなると、どうしても必要以上の食材を買わなければならない。



フリーフードのシステムがあれば、無駄な買い物をしなくてすむのだ。



もちろん、自分の欲する食材がフリーフードにあればだが・・・






さっきの写真では、パスタはもちろん、味付けの基本となるソースの材料、



各種調味料、そして最後に味を調えた牛乳まで、全てフリーフードから拝借。



僕が買ったのは、肉類くらい(笑)







北欧から降りてきた旅人から聞いた情報だが、



北欧ではフリーフードがかなり浸透しているらしい。



まあ、物価の高い北欧ならではということか。



僕もアイスランドでよく見かけたことを思い出す。



それにしても、いいシステムだ。



VIVA フリーフード!!









こんな風に、ゆったりまったりとした時間は過ぎていった。



さて、明日はいよいよイタリアへ渡る日。



その前に、今日行かなかったプリトヴィッツェに寄って、



マイナスイオンを全身に浴びてくる予定。






明日は晴れますように・・・









≪サラエヴォからザグレブへのアクセス≫


サラエヴォからは、毎日3便のバスと、1便の鉄道(2便という噂も)がある。


僕はサラエヴォの観光を昼にしたかったので、夜行バスを選択。


22時にサラエヴォを出て、翌朝6時過ぎにザグレブ着。


料金は54KM(3,200円)と高め。荷物代もかかるので、お忘れなく!!






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首都・サラエヴォ ~紛争の歴史を今に伝える街~


ボスニア・ヘルツェコヴィナの首都・サラエヴォ。



僕がサラエヴォと聞いて思い浮かんだのは、以下の3つ。



①サラエヴォ事件



②サラエヴォオリンピック



③ボスニア・ヘルツェコヴィナ紛争



上記は全て、聞いたことはあるけど、詳細は特に・・・といった感じ。



まあ、①は生まれてもいないし、②はまだ1歳。






この中で、一番興味があるのは、やはり③。



唯一のリアルタイムということもあるが、まだほんの15年ほど前のことである。



日本で戦争と聞くと遠い昔のようだが、ここではごく最近のことだ。



日本ではもう中々知ることの出来ない戦争について、もっと感じたいと僕は思った。









ボスニア・ヘルツェコヴィナの首都・サラエヴォへは、モスタルから3時間弱のバスの旅。



さすがに国内主要路線なことはあり、1日に10本近くはあった。



ちなみに料金は18KM+荷物代(1つにつき1KM)。

※1KM=60円弱






サラエヴォまでの道中は、国内でも屈指の景勝地と知られている。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-山
豊かな緑


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-川
道路と平行に走る川






ただ、そんな景勝地にも、紛争の爪痕が残っていた。


$~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-廃墟
途中途中、目にした廃墟


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-地雷の原っぱ
隣の席のおっちゃんが、ここは地雷ゾーンだと教えてくれた






モスタルの記事でも書いたが、ボスニア・ヘルツェコヴィナにはまだまだ紛争の爪痕が残る。



サラエヴォでも、着いたバスターミナルを出ていきなり目に飛び込んできたのが、この光景。


$~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-砲撃による廃墟
砲撃による廃墟らしい






そのほかにも、当時のまま残された廃墟が多数あった。



サラエヴォでの滞在時間は非常に短かったため、旧市街の観光はざっと。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-大聖堂
大聖堂



~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ラテン橋
第一次世界大戦の引き金になった現場横のラテン橋


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-サラエヴォ事件
このミュージアム前でオーストリアの皇太子夫妻が狙撃された


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-職人街
旧市街の中心にある職人街


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-日本のバス
サラエヴォを走るバス。日本のODAで贈られた車両。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-スナイパー
通称・スナイパー通り


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-スナイパー通り
紛争中、この通りを動くものは全て、ビルに潜むセルビア人狙撃兵の標的とされた @トラム









少ない滞在時間の中でどうしても行きたかったのが、郊外にあるトンネル博物館。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-博物館外観
博物館の外観



ここは、紛争時に造られたトンネルの一部を公開しているところ。



当時のサラエヴォは旧ユーゴスラビア連邦軍(セルビア人)に包囲されており、



ボスニア軍は、唯一包囲網の盲点だった街の南西にトンネルを造った。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-地図
地図の赤い部分が旧ユーゴスラビア連邦軍。右上の窪みにあるのがトンネル。






このトンネルは、物資の輸送はもちろん、兵隊や医者などの人の行き来にも使われ、



外部と市内のボスニア軍占領地域を結んだ貴重な生命線であった。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-洞窟当時






トンネル内は、165cmの僕がギリギリ立てないくらいの高さ。



今は25mほどしかないが、当時は全長800mあり、人の行き来は24hあったという。



併設の博物館には当時の写真や新聞の切抜きが展示されており、非常に分かりやすかった。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-洞窟入口
洞窟の入口


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-洞窟
洞窟内


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-洞窟の屋根
洞窟入口の屋根は銃弾で穴あきまくり


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-日本の新聞
トンネル博物館を報じる日本の新聞






展示されているものの中で一番衝撃的だったのが、映写室で流れるビデオ。



紛争時にジャーナリストや戦争カメラマンが撮影した映像を刻々と流しており、



日本では見たことがないような生々しく、グロイ映像だった。






今さっき通ってきたスナイパー通りは、銃弾の雨嵐。



子供を抱えた女性が懸命に走る姿や狙撃される子供の映像は、思わず目を覆いたくなった。



そのほかにも、さっきまで目にしていた建物は燃え、さっき歩いた道には人が倒れていた。






そう。



この映像で流れているほとんどの出来事は、




今のサラエヴォの街並みと変わらぬ中で起こっていたのだ。







その最たるものがこれ。



スナイパー通りに面し、紛争中は最前線まで300mという距離にも関わらず営業を続けたホリデイ・イン。



紛争中、ジャーナリスト達はここにたむろし、砲弾の音に首をすくめながら戦況を伝えたという。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ホリデイイン
現在のホリデイ・イン


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ホリデイイン戦時中
紛争時のホリデイ・イン






現在のホリデイ・インに入ってみたが、当時の様子を伺えるものはなかったが・・・


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ホリロビー
吹き抜けの綺麗なロビー。フリーWi-fi入ります。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ホリカフェ
当時のジャーナリストの気分に浸るのもありでは






トンネル博物館は、市内から少し距離があるため、訪れる人は少ないらしいが、



サラエヴォに行ったなら、ぜひ訪れて欲しい場所です。



市内からは、3番トラムで終点のイリジャまで行き、イリジャのバスターミナルから、



32番か68A番のバス(料金は1.5KM)で行けます。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-バス停
68A番のバスの終点が最寄バス停。ここから博物館までは徒歩10分弱。






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