ちょっと寄り道 ~城壁に囲まれた街・Montagnana~
花の都の次は、水の都へ。
そう思っていたが、ここでまた新たな口コミが・・・。
W杯のPVを一緒に観たイタリア人が、僕の街は素晴らしいから、
もしヴェネツィア方面に行くなら寄ってくれと、情報をくれたのだ。
その街の名は、“Montagnana”。
やべ、全く知らない・・・(笑)
彼曰く、城壁に囲まれた街で、こじんまりとした落ち着いた感じの街らしい。
イタリア人の通な旅行者しか観光に来ないという、レアな場所に興味を持った僕は、
さっそく行ってみることに。
フィレンツェからMontagnanaまでは、列車で3時間弱。
僕の場合、BolognaまでだけはIC(10€)を使い、Bolognaから先はR(鈍行列車)へ。
Monceliceで再度乗換えして、30分ほどで到着(8€)。
ヴェネツィア方面からだと、Padova乗換えでも来れるらしい。

地図

道中の風景

乗換駅・Moncelice(ユーロスター、ICはもちろん通過)

Monceliceからは1両編成の列車
Montagnanaの駅を降りると・・・
見事に何もない(笑)

典型的なイタリアの田舎町の風景だった。
駅を出て、Centro(中央)に向かって歩き出すと、早くも城壁発見!!

駅からここまで徒歩3分ほど
お~!!
これは見事だ。
赤いレンガで造られた城壁が、完璧までに残っている。
しかも、城壁の周りはさらに草地で囲まれており、その外にはクリークが。
思わず、『お~』と口に出してしまった。






城壁に囲まれた部分は、だいたい横1㎞強、縦1㎞弱といったところだろう。

街の全景
それにしても、ここまで完璧な城壁はなかなか見れないと思う。
さらに、スペインなどで見た城壁は白壁が多かったが、
ここMontagnanaの城壁は、見事なまでな赤茶色。
夕日に照らされる城壁は、本当に綺麗だった。







夕暮れ
城壁内の街はというと、ほんとこじんまりとした街。

街中の道は全てレリーフの下を通る
地元の人が、オープンカフェでお酒やエスプレッソを楽しみ、
ジェラート屋さんの前は、街の人たちの社交場。
フィレンツェのような一大観光地では見れない風景が、そこにはあった。
街の中心には広場があり、ドゥオモもある。



広場の中心にいると、どこからともなく笑い声が聞こえ、
カフェの店員や道行く人、さらには車に乗っている人までが声をかけてくれた。
本当に居心地のいい街だ。

この日は屋外映画館で、モーツァルトのコンサートが開催されていた
夜になると、街の表情ががらりと変わり、これまた見事。
電灯に照らされて浮かび上がる城壁は、趣きがある。




Montagnanaは、ヴェネツィアやPadovaから日帰りでも十分来れる街だが、
ぜひここは1泊し、時間と共に移り変わる城壁を堪能して欲しいと思う。
フィレンツェやヴェネツィアなどの大きな街に疲れてしまった人に、おススメな街です。
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イタリア人おススメの街・シエナ
今回、僕がイタリアに来ようと思ったきっかけの街、シエナ。
トルコから中欧にかけて出会ったイタリア人、3人中3人に勧められ、
イタリアに行くなら、絶対訪れるべきと熱く語られた街。
「何がいいの?」と聞くと、
決まって「街全体の雰囲気」と答えが返ってきた。
それに、ご飯もおいしいらしい^^v
シエナは、フィレンツェから1時間強とデイトリップにちょうどいい街。
行き方はバスと電車があるが、利便性からバスの方がおススメ。
バスを降りると、雲ひとつない快晴の青空♪♪
今日はいい日になりそうだ。

シエナの街は、旧市街内だけなら歩いて十分回れる距離。
旧市街内の道は綺麗な石畳で、複雑に入り組んだ小道は冒険心を誘う。
シエナの情報をほとんど持っていなかった僕は、とりあえずドゥオモへ。

石畳の道

途中で見かけた教会
ここのドゥオモ・・・
マジ良かったです。
フィレンツェでは、ほとんどの教会がピンク、もしくはオレンジを基調にしていたが、
シエナのドゥオモの外観はそれとは違く、どこかスタイリッシュさを感じる。

ドゥオモ全体
そして、何より凄かったのがその装飾。
ファザードの彫刻や内部の絵、最後の晩餐が描かれたステンドグラスなど、
どれも溜め息が出るような美しさだった。








ドゥオモの入場券には、ドゥオモ以外のいくつかの施設の料金も含まれている。
ドゥオモを中心に、この共通券で入れるところだけでも、
一つ一つをしっかり見たら、それだけで一日が終わってしまいそうだ。




お昼は、イタリア人に「シエナに行ったら絶対食べて」と言われていた、
『ピチ』という太麺のパスタを初体験。
僕は正直、日本では太麺のパスタが苦手で、スパゲティは細い麺に限ると思っている。
なので、オーダーする時はやや迷ったが、せっかくの機会なので頼んでみた。

一口食べてみると・・・
これはうまい!!
太麺の僕のこれまでのイメージは、ただ太いだけという印象だけで、
噛み応えや麺の食感、喉ごしに不満があった。
しかしこの麺は、噛み応え、食感、麺自体の味など全てが絶妙で、
喉ごしは太麺なので良くないものの、とても美味しかった。
麺のコシなどから、ちょっと日本のうどんに通じるものがあった。
シエナに行かれた際にはおススメの一品です。
昼食後は、中心のカンポ広場でまったり。


写真のようなだだっ広い石畳の広場があり、ゆっくりするにはちょうどいい。
広場の周りにはカフェやアイス屋さんが並ぶ。
さっそくジェラートを買ってきて、寝そべってみる。
う~ん、幸せ。




近くに見えた時計塔と青い空とのコントラストが見事だった。

シエナには一日しかいれなかったが、ほんとゆっくりとした街でいいところだった。
イタリア人がここをお勧めした理由が分かった気がする。
皆さんもトスカーナに行かれた際には、ぜひシエナへ!!
≪シエナへのアクセス≫
バスは、フィレンツェの中央駅(SM駅)から道を挟んだターミナルから出ている。
直行(rapid)と経由便があり、所要時間に20分程度の差あり。
バスは頻発しているので、予約の必要はないと思う。
料金は片道7.1€で、往復で購入しても割引はなかった。
シエナのバス停はからドゥオモまではゆっくり歩いて20分ほど。
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“歓喜”と“落胆” ~フィレンツェでのW杯観戦~
まずは・・・
日本おめでと~!!
ここイタリア・フィレンツェでも、大いに沸いています。
日本は凄いことになってそうですね。
Yahooを見たら、道頓堀や渋谷が2002年以来の大盛り上がりとか。
ちょっと日本にいたかったなという気持ちもあり。
僕は、日本戦を宿のダイニングで観戦!!
一緒に泊まっていた日本人4名と前列に陣取り、感動を分かち合いました。
さらに嬉しかったのが、まわりでみていた韓国人や香港人、
さらには欧米人まで一緒になって、祝福してくれて・・・
W杯の大きさを改めて実感します。

大活躍の本田

3点目のシーン

ボンバー!!
次戦はパラグアイ戦ですね。
ここまで来ると、もう相手がどこであれ、楽な試合はないと思いますが、
2002年を超える奇跡をぜひ起こして欲しい!!
頑張れ、日本!!!!
さて、そんな歓喜の一日となった日本とは対照的に、
ここイタリアでは6/24はまさに悲劇の一日だった。
6/24はイタリアは祝日ということもあり、街中の至るところで応援の声が上がっていた。
Barはもちろん、道や広場まで。

人も入りきらないBar

熱い眼差し
僕は、せっかくイタリアにいるのだからと、盛り上がる場所で観戦しようと思った。
Barも良かったが、行き着いた先はPV。
宿からほんの数百メートルの広場で行われており、盛り上がりは最高潮!!

公園でのPV
試合が始まる前にまわりのイタリア人と話すと、もちろん誰も負けるとは思っていない。
3点差でイタリアが勝つとか、1-0でイタリアらしく勝つとか、
どんな勝ち方をするのかに注目が集まっていた。
終いには、
「今日の夜の試合は、日本勝ってくれよな!!そのほうがイタリアが楽だから」
と言われるほど・・・(殺)
しかし、結果は周知の通り。
あのイタリアが予選リーグで敗退した。
周りのサポーターは試合終了と同時に、頭を抱え、涙を流す人も少なくなかった。
イタリア戦のPVの模様をどうぞ。

最初はみんなおとなしく観戦

一つ一つのプレーに一喜一憂

3点目の失点シーン

頭を抱えるイタリア人たち

残り少ない時間の中、精一杯の応援

1点を返し2-3になり、かすかな希望が・・・

みんなの願いは一つ

しかし願いは届かず、そのままタイムアップ

終わったと同時に家路につく人々

地に落ちた強国
W杯。
人々を熱狂させ、時には喜び合い、時には罵り合い、ケンカにまで発展する。
W杯の凄さを感じた一日だった。

日本戦終了後、トスカーナワインで祝杯!!
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Cattedrale di Santa Maria del Fiore ~花のマリア~
フィレンツェと言えば、やっぱりドゥオモ(大聖堂)。

正式名称は、Cattedrale di Santa Maria del Fiore。
日本では、『冷静と情熱のあいだ』のイメージが強く、
僕もドゥオモと聞いて、一番に思い浮かべるのは、この映画の中で使われた空撮の絵である。
ドゥオモが見えるとエンヤが頭の中で流れ始めるのは、僕だけじゃないはず(笑)
たしか、あの映画の中では、
20歳の時に、「彼女の30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモで会おう」と約束する。
僕は、フィレンツェに来たのは2度目であり、1度目にきたのがちょうど20歳になる直前だった。
あれから6年・・・
10年ではないが、6年も十分長い期間である。
この6年で、僕はどれだけ変わったのだろうか。
いや、どれだけ変われたのだろうか。
ドゥオモを目の前にして、少し考えたが、すぐやめた。
なんか気分沈みそうだし


ドゥオモの中。天井画は『最後の審判』

中は落ち着きがあり、趣のある造り
フィレンツェのドゥオモは、大好きな場所。
どうして?と聞かれると、すぐには出てこないのだが、なんとなく雰囲気が好き。
ファザード(入口)の前に腰掛け、鐘楼の鐘の音を聞く。
ただそれだけでいい。
そんな場所。

ファザード

別角度から

ジョットの鐘楼
ドゥオモはほんと街のどこからでも見ることが出来、街の象徴にもなっている。

特に、アルノ川を越えたミケランジェロ広場からの景色はサイコーである。
ここから見るフィレンツェの景色は、たぶんもう何百年も変わってないのだろう。
そう思うと、また感慨深い。

遠めからの一枚

下の踊り場からの一枚

ドゥオモとストリートミュージシャン

広場までの階段からの一枚
なんとなく好きな場所。
こういう場所を世界中に作っていきたいな、と思ったフィレンツェの午後。
さて、この後は、いよいよ日本戦ですね!!
僕は宿のダイニングの大型テレビで観戦してきま~す。
頑張れ、日本ヽ(゚◇゚ )ノ
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