・新いけばな主義 リレー個展 会期⑤ 工藤 亜美
斎藤です。
新いけばな主義 リレー個展に
昨日行ってきました。
会期①6/ 3-12 秋山 美晴(草月流)終了
会期②6/17-26 伊藤 庭花(小原流)終了
会期③7/ 3-10 大泉 麗仁(草月流)終了
会期④7/17-24 篠田 岳青(草月流)終了
会期⑤7/29-8/3 工藤 亜美(小原流)開催中
麻布十番ギャラリー 10:00-19:00 無料
(最寄り駅:麻布十番駅)
使用した作品の素材の一部を
次の作家さんにリレーする、
ユニークな個展です。
会期⑤は工藤 亜美さんです。
(会期は8/3まで)
会場に足を踏み入れると、
空調もすずしいけれど、
作品もすずしい~~~
会場の奥に目をむけると
こちらへとはずんでくる、
糸の玉。
天井をみあげると、
U字カーブをえがく
すっきりとした線が
玉をささえます。
入口の方をふりかえると、
玉の糸はほどけ
足もとへとひろがります。
上を見上げると
こちらもすっきりと
U字カーブをえがきます。
モノトーンの世界、
洗練されたしずかな空間です。
しかし、作品サイズは大きい!
1枚の写真に
収まり切れないもどかしさ・・・
写真で見るより、
実物はずっと感動的です~
ふわふわとした糸に
目をむけると
この糸は「春雨」でできています。
なので、
異質素材ではないですよ、
とのこと。
ふわふわとした雲のよう~
腰掛けたら
気持ちいいだろうな、、、
でも、これは春雨なので、
と思いとどまる(笑)
そして、壁の荒々しい肌も
作品の一部となり
上品に感じられます。
春雨とコンクリートの相性も
ばっちりです。
夜になると糸の玉が
光り輝いてきます。
よ~くみると、
細いワイヤーのようなもので
丹念に丸く形づくっています。
奥の通路を2階へとあがると、
2本の柱が立っています。
スペースがたっぷりと取られて、
作品のすぐそばまで寄れます。
こちらは紙の原料である
楮(こうぞ)でできています。
よくみると形だけでなく、
色もちがいますね。
1階の「春雨」の作品と
2階の「楮」の作品。
それぞれの素材の個性を
いかした作品です。
この2つの作品の
関連性を考えなくても、
作品そのものを
たのしめばよい気がしました。
以上、1~5期まで
足を運びましたが、
運よく、すべて作家さんに
お会いできました。
作家さんのお話をうかがいながら
会場いっぱいの作品に
自分がつつまれる。
作者のおもいが、
体全体につたわってくる個展でした。