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朝鮮総連本部:売買白紙に 緒方元長官が資金調達を断念

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の中央本部の土地と建物の売却問題で、売却先となっていた投資顧問会社の代表取締役を務める緒方重威(しげたけ)・元公安調査庁長官(73)が、売買額である35億円の資金調達を断念したと総連側に伝えたことが分かった。整理回収機構から約627億円の返済を総連側が求められた訴訟の判決(18日午後)直前の同日午前にも土地と建物の所有権移転登記を元に戻す手続きを行う。

 判決は総連側の敗訴が濃厚とされる。売買が白紙に戻ったことで、仮執行宣言が出れば、中央本部を含めた総連の財産が差し押さえられる可能性が出てきた。一方、東京地検特捜部は、当初から資金調達計画に具体性がなく、売買は仮装だった疑いがあるとして捜査を進めており、移転登記の撤回は今後の捜査にも影響を与えそうだ。

 関係者によると、1人で購入資金を出すとされていた男性が出資予定者が金を集めることは不可能とする情報が緒方氏側に伝えられた。これを受け、緒方氏も総連側に「資金を用意することはできない」との最終意思を示した。判決直前に登記を戻す手続きを始めるのは、こうした捜査当局の動きを意識しているためとみられる。

 緒方氏や総連側の代理人である土屋公献・元日本弁護士連合会会長(84)は問題が12日に発覚した後の記者会見で、本部などの財産が差し押さえられるのを回避するために売買した、としていた。緒方氏は、出資予定者について「(問題発覚で)動揺し始めた。しかし最後の最後まで(交渉を)頑張ってみたい」などと話し、出資を求め続ける意思を強調。出資計画は具体的として「仮装売買ではない」と訴えていた。一方で「出資者の人数は言えない」などと、計画内容の明言は避けていた。

 中央本部の土地と建物の所有権は、緒方氏が代表取締役を務める「ハーベスト投資顧問」に5月31日付で登記上、売買により移転された。緒方氏は4月19日、顧問会社の代表取締役となり、同日付で会社の所在地も緒方氏の自宅に移された。

毎日新聞 2007年6月18日 3時00分

朝鮮総連本部:売買白紙に 緒方元長官が資金調達を断念-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ

韓国、北朝鮮に重油支援へ 18日に作業着手

 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表ヒル国務次官補は17日、北朝鮮による国際原子力機関(IAEA)の実務代表団の招請について「(IAEAは)待ち望んでいたと思う。(代表団は)近く出発するだろう」と述べ、訪朝が近く実現するとの見通しを示した。訪問先のモンゴルで記者団に語った。

 ヒル次官補は韓国の首席代表、千英宇外交通商省平和交渉本部長と16日に電話協議し、千本部長が、北朝鮮への重油支援の積み出しに向けた契約締結作業などに18日に着手すると語ったことを明らかにした。

 韓国は、核施設の活動停止など「初期段階措置」の履行の見返りに重油5万トンを提供するとしており、作業着手は招請表明で北朝鮮が履行への姿勢を示したことを受けた措置。ヒル次官補は、実際に重油が北朝鮮に届くには「数週間かかるだろう」と指摘した。

 ヒル次官補は18日からの中国、韓国、日本歴訪で、各国の首席代表と「次の6カ国協議の時期や議題を話し合うことになるだろう」と表明。2月合意の履行状況を確認する外相会合の開催時期についても協議したいと述べた。(共同)

(2007/06/18 00:44)

韓国、北朝鮮に重油支援へ 18日に作業着手|朝鮮半島|国際|Sankei WEB

支局の目:亡命に至る思いは… /秋田

 北朝鮮東部の清津(チョンジン)から来たという4人の親子が2日、青森県深浦町の深浦漁港に小舟でたどり着いた。「生活が苦しく、1日おきにパンを食べるのがやっとだった」などと、現地での生活の苦しさを訴えていたという。
 私は同日夕に深浦に入り、漁港周辺を取材した。小舟は長さ約7・3メートル、幅約1・8メートル。目撃した人々は一様に「あんな小さな舟でよく日本海を渡って来られた」と驚いた様子だった。近くで菓子店を営む女性は「食べ物がなくて小舟で日本海を渡るなんて、ここでのんびり暮らしてきた私には想像もつかない」と話した。漂流の間、空腹に苦しんだのだろう。6日まで保護されていた青森県警五所川原署で4人は、事情聴取の合間に出された幕の内弁当をおいしそうに食べていたという。
 一方、警察庁の漆間巌長官は7日の会見で、4人が小泉前首相の訪朝や拉致問題を知っていたことを明らかにした。そして「何らかの情報を得る手段を持っていた。また周囲に比べると経済的余裕があったとみられる」との見方を示した。生活苦だけではなく、何らかの思想的・政治的意図をもった亡命だったのだろうか。希望どおり16日、韓国に移送された4人には、いずれにせよ、死の危険を賭してでも脱出しなければならない理由があったのだ。
 拉致問題、外交手法、そして核開発。北朝鮮を主導する金正日総書記の一挙手一投足は世界の注目を集める。これらは重要だし、掘り下げた詳細な報道が必要だ。同時に、食糧難や独裁体制にあえぐこの国の人々が何を思い、何に苦しんでいるのかを、想像することを忘れてはいけない。4人の足取りを追って漁港で取材しながら、そう思った。
 漁港近くに住む男性が「ご苦労さん」と、上陸直後の母親とみられる女性の肩をたたくと、女性はにっこり笑顔を返したという。男性は「言葉がわからなくても、気持ちって通じるんだね」と話した。【岡田悟】

6月17日朝刊

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