<ワールドオンライン >日本、来月から対北放送
日本首相直属機構である拉致問題対策本部は北朝鮮に住むものと思われる日本人拉致被害者対象に短波ラジオ放送を来月9日に開始すると17日、明らかにした。中山恭子首相補佐官は「対策本部主観で出す放送のテーマは「故郷の風」であり、拉致問題に対する日本政府の立場と拉致被害者の故郷情報などを毎日放送する予定だ」と述べた。
このため横田滋拉致被害者家族会代表ら家族は今月初めに北朝鮮に被害者の早期送還などを促す内容のメッセージを録音した。
<ワールドオンライン>日本、来月から対北放送
拉致事件捜査*「よど号」を足がかりに(6月18日)
北朝鮮による日本人拉致事件の真相の一端がまた明らかになりつつある。
石岡亨さん(札幌市出身)と松木薫さん(熊本市出身)が欧州で消息を絶ったのは、一九八○年だった。
よど号ハイジャック犯の妻二人によって北朝鮮に連れ去られたとみられ、警視庁が結婚目的誘拐容疑でこの二人の逮捕状を取り、国際手配した。
よど号グループはほかの拉致事件にも関与していた疑いがある。
彼らに対する捜査が、やがて拉致事件の全面解決につながることを期待したい。
逮捕状が出たのは森順子容疑者と若林(旧姓黒田)佐喜子容疑者。両容疑者はスペインのマドリードで石岡さんと松木さんに近づき、東欧への旅行に誘い出して拉致したとされる。
よど号のメンバーは当時、日本で革命を起こすため、その中核となる日本人を「獲得」しようと欧州で活動を展開していたという。
失跡したとき、石岡さんは二十二歳、松木さんは二十六歳だった。身勝手な目的のために前途有為な若者の人生を奪い去るなど、到底許されることではない。
いまも北朝鮮には、よど号のメンバー四人とその家族計七人が暮らしている。「拉致問題は解決済み」といい張る北朝鮮相手に容易ではないだろうが、警察には引き続き粘り強い捜査を求めたい。
気がかりなのは石岡さんや松木さんら拉致被害者の安否だ。
北朝鮮はかつて、日本側に対し次のような説明をしている。
石岡さんは同じ拉致被害者の有本恵子さんと結婚し一児をもうけたが、八八年にガス中毒で家族全員が死亡した。松木さんは九六年に交通事故死した。遺骨はいずれも洪水によって流出してしまった。
これを信じろといわれても、北朝鮮の重ね重ねの不誠実な対応をみれば、信じられるはずなどない。
四月には釧路市出身の女性の幼い二人の子どもを拉致した疑いで、北朝鮮の女工作員が国際手配されている。女性は殺害されたようだという。
この事件も、よど号のメンバーと接点があるとみられている。
「弟が生きていると考えるのは難しいことだと分かっている」「生死が分からない中ぶらりんが一番つらい」
石岡さんの兄は以前、北海道新聞の取材に悲痛な胸中を、そう語ったことがある。拉致という非道の犯罪は、被害者の家族の幸せまで踏みにじってしまったのだ。
それでも家族は被害者生還の望みを捨てていない。よど号のメンバーやその妻たちがいまとるべき道は、すみやかに帰国して真相を語り、法の裁きを受けることだ。
社説 北海道新聞
「6カ国」合意履行に着手へ=IAEA代表団招請-資金問題最終段階確認・北朝鮮
【ソウル16日時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の李済善原子力総局長は16日、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長に書簡を送り、実務代表団の訪朝を招請し、核放棄に向けた6カ国協議合意の履行に着手する方針を明らかにした。朝鮮通信(東京)が伝えた。今後、北朝鮮が6カ国協議で合意した核施設の稼働停止などの「初期段階措置」を実際に実行するかどうかが焦点となる。北朝鮮は核施設停止に「30日が必要」との認識を示しており、7月中旬に初期措置履行が完了する可能性がある。
ただ、IAEAは16日の時点で、北朝鮮からの代表団招請の書簡を「受け取っていない」としている。
北朝鮮はマカオの金融機関バンコ・デルタ・アジア(BDA)に凍結されていた資金の送金問題が進展しないことを理由に、当初の合意で4月だった期限を過ぎても核放棄に向けた初期段階措置の履行を拒否してきた。
ニューヨーク連邦準備銀行などを経由した北朝鮮資金の送金作業は14日に開始。現在、ロシアの北朝鮮口座への送金に向けた手続きが進められており、李局長は書簡で「凍結解除の過程が最終段階にあることが確認された」との認識を初めて示した。
さらに、李局長は「6カ国協議合意に従い、寧辺の核施設の稼働中止に対するIAEAの検証監視手続き問題を討議する」と述べ、6カ国協議の合意履行に向けて具体的な行動を取る考えを明らかにした。
これまで、北朝鮮は資金問題の解決を優先させる立場を取り続ける一方で、「合意履行の意思に変わりはない」とも強調。ロシアへの送金作業は18日にも完了するとされることから、このタイミングで北朝鮮は前向きな対応を表明したとみられる。
米国の6カ国協議首席代表、ヒル国務次官補は18日から中国、韓国、日本を訪問。6カ国協議の日程など、今後の対応について意見交換する。
時事ドットコム:「6カ国」合意履行に着手へ=IAEA代表団招請-資金問題最終段階確認・北朝鮮