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中国、動かぬ北に配慮 米に軟化求める

 【北京=城内康伸】北朝鮮が「すべての核計画の完全な申告」に応じない中、中国が米国に対して「上海コミュニケ」を参考にした申告方法を提案するなど、事態の打開を図ろうとする新たな動きが出てきた。しかし米国にとり、北朝鮮が否定する高濃縮ウランによる核開発計画とシリアへの核拡散疑惑は、決して置き去りにできない問題。6カ国協議が再開されるかどうかは、北朝鮮の対応にかかっている。
 北朝鮮による核計画の申告が実現しないまま、昨年末の履行期限から約2カ月が過ぎた。協議筋によると、議長国の中国は北朝鮮に対し「早期申告」を促すと同時に、核拡散問題にこだわる米国にも柔軟な対応を求めているとされる。
 中国が提示した案には、ウラン濃縮計画と核拡散疑惑を否定する北朝鮮の立場に配慮することで、昨年9月以来足踏み状態に陥っている6カ国協議の早期再開にこぎ着けたい思惑がにじむ。
 一方、米国はニューヨークの米朝チャンネルや、国務省のソン・キム朝鮮部長による先月末から3日間の北朝鮮訪問を通じて、核計画の申告と、北朝鮮がこれまで否定してきたウラン濃縮計画と核拡散問題を分離する案を打診。ウラン濃縮計画などについては、米朝2国間で詰めることを念頭に置いている。
 しかし、北朝鮮は今月19日に北京で行われた米朝協議でも、ウラン濃縮計画と核拡散をあらためて否定。米国の打診についても明快な回答をしなかったもようだ。また米国は中国の提案を引き続き検討中という。
 申告問題は米中が示した提案を軸に打開策が模索されるとみられるが、協議筋は「まずは北朝鮮側が完全な申告に応じる姿勢を見せることが重要だ」と指摘している。
中日新聞:中国、動かぬ北に配慮 米に軟化求める:北朝鮮問題(CHUNICHI Web)

拉致解決願い折り鶴 増元さん実家に鹿女子高PTA

 1978年、吹上浜で北朝鮮に拉致された増元るみ子さん=失跡当時(24)=の母校、鹿児島女子高校(鹿児島市)のPTA役員らが28日、姶良町のるみ子さんの実家を訪れ、生徒らが作った2万羽以上の折り鶴を贈った。
 拉致問題が長引く中、母信子さん(80)や、同校OGで救出運動に取り組む姉平野フミ子さん(58)=熊本県八代市=を励まそうと、5年前から毎年贈っている。生徒や保護者が年間を通じて作ったほか、PTAのバザーで来場者にも作ってもらった。
 PTA会長の金井由紀江さん(55)は「1日も早く帰ってきてほしいという願いを込めた。みんなの思いを受けとって」と激励した。
 カラフルな折り鶴を手にした信子さんは「毎年一生懸命作ってくれてありがたい」と笑顔。平野さんも「いつも勇気をもらってまた頑張ろうと思う。早くみなさんの気持ちをるみ子に伝えたい」と感謝した。
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米朝主張併記 中国が提案 核申告文書 72年米中声明参考

 【北京=城内康伸】北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議で懸案となっている核計画の申告問題で、議長国の中国が米国に対し、一九七二年二月のニクソン米大統領訪中時に出された共同声明「上海コミュニケ」を参考に、核計画に関する米朝双方の主張を併記して文書化することを提案していることが二十八日、分かった。複数の同協議筋が明らかにした。 
 高濃縮ウランによる核開発やシリアへの核拡散を否定する北朝鮮の立場に配慮することで、事態の打開を図る狙い。協議筋によると、米国はこれとは別にウラン濃縮計画と核拡散問題について、当初の申告と切り離して解明するよう北朝鮮に打診したといい、関係国間で申告問題をめぐる活発な調整が行われている。
 六カ国協議で合意した北朝鮮の「すべての核計画の完全な申告」をめぐっては、米国などがウラン濃縮計画や核拡散問題についても明らかにするよう要求。北朝鮮は疑惑を否定しており、暗礁に乗り上げている。
 同協議筋によると、中国の打開案は、プルトニウムによる核開発状況など、北朝鮮が明らかにする申告内容と合わせ、米国側のウラン濃縮計画などに対する考え方を文書に併記、これをもとに六カ国協議で解決を図る内容という。
 米中の敵対関係に終止符を打った上海コミュニケは、双方がそれぞれの立場を明確に述べた上で一致した認識を明記しており、中国はこれを参考に発案した。
 六カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は今月十九日、北朝鮮首席代表の金桂冠(キム・ゲグァン)外務次官と北京で会談後、「中国が示した(打開)案について意見交換した」と話していた。
 ただ協議筋によると、米国は中国案にまだ同意しておらず、調整が必要との認識という。
 <上海コミュニケ> 1972年2月、ニクソン米大統領が訪中して毛沢東主席らと会談した後に発表された共同声明。「米中の社会制度と対外政策には本質的な相違が存在している」と認め、台湾問題やベトナムなどインドシナ情勢について双方の見解を盛り込みながら、「米中の関係正常化への前進はすべての国々の利益にかなう」と明言して、関係正常化に道を開いた。
東京新聞:米朝主張併記 中国が提案 核申告文書 72年米中声明参考:国際(TOKYO Web)