trycomp2のブログ -675ページ目

重油支援、第1便が韓国出港 到着後、核停止着手へ

 【ソウル堀山明子】2月の6カ国協議で合意した北朝鮮の核放棄に向けた「初期段階措置」で、核施設の稼働停止・封印などの見返りとして、韓国が提供する重油5万トンのうち、第1次輸送分6200トンを積んだタンカーが12日、韓国南東部の蔚山(ウルサン)港を出港した。

 天候に問題がなければ、タンカーは14日中に北朝鮮北東部の先鋒(ソンボン)港に到着する見通し。

 国際原子力機関(IAEA)の監視要員も14日に平壌入りする予定。IAEAのエルバラダイ事務局長は12日、ソウルで記者会見し、寧辺(ニョンビョン)などの核施設の稼働停止・封印作業が来週前半に始まり、「1カ月以内に対象施設をすべて封印し、監視カメラなどを設置する」と述べた。

 北朝鮮外務省報道官は6日、韓国からの重油第1次分を受け取った時点で「稼働を前倒しで中止することを積極的に検討、準備している」と語った。

 北朝鮮は14日にも停止・封印作業に着手する可能性がある。

 韓国は、重油5万トンの輸送を8月1日までに完了させる計画で、総費用は222億ウオン(約30億円)。

毎日新聞 2007年7月12日 東京夕刊

MSN-Mainichi INTERACTIVE 北朝鮮

6カ国協議:核施設の無能力化へ向け北朝鮮の対応焦点に

 【北京・西岡省二】18日再開が決まった北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の首席代表会合では、寧辺(ニョンビョン)などの核施設の稼働停止・封印という「初期段階措置」に比べ、「核計画の完全申告」と「核施設の無能力化」という、より踏み込んだ第2段階措置へ向け、北朝鮮がどう対応するかが焦点になる。

 「完全申告」で最大の争点になる高濃縮ウラン(HEU)型核開発については、北朝鮮は開発計画そのものを否定し続けてきた。また「無能力化」は「北朝鮮のプルトニウム生産能力をなくすための不可逆的な措置」(6カ国協議関係者)といわれるが、明確な定義はまだ決まっておらず、詳細は作業部会で専門的に議論されるとみられる。

 北朝鮮側は、協議での最大目標に掲げる軽水炉型原発提供に向けた議論も始めたい考えだ。軽水炉について米国は、北朝鮮がすべての核を放棄して米朝国交正常化が実現した後に検討するとの立場を変えておらず、北朝鮮が軽水炉論議を持ち出せば、協議の紛糾は避けられない。

 今年2月採択の合意文書では、第2段階の履行で北朝鮮側に重油95万トン相当の支援が提供されるとしたが、日本は拉致問題が進展しない限り支援には加わらない方針を堅持している。北朝鮮公式メディアは最近、「義務履行を拒否している日本が6カ国協議の対話に参加するというのは、どの面から見ても不安定要因である」(4日・朝鮮中央通信)などと繰り返し批判。同協議からの「日本外し」の主張を鮮明にさせ、日本側の方針転換を要求している。

毎日新聞 2007年7月12日 20時16分 (最終更新時間 7月12日 20時51分)


MSN-Mainichi INTERACTIVE 国際

6カ国協議:第2段階措置へ向けた跳躍台に 米の意向

 【ワシントン笠原敏彦】米国は再開6カ国協議をマカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア」(BDA)の北朝鮮資金返還問題解決を受けた「仕切り直し」ととらえ、第2段階措置の履行へ向けた「スプリングボード(跳躍台)」(マコーマック米国務省報道官)にしたい意向だ。

 米首席代表のヒル国務次官補は12日、関係国との事前調整のため日本へ向け出発。次官補は11日の毎日新聞などとの会見で改めて第2段階措置を年内に終了する目標を示し、「失われた時間を少しでも取り戻したい」と意欲を見せた。北朝鮮の初期段階措置着手を今週末にも見込み、その直後をとらえた協議再開には、次回会合を何としても交渉プロセスの活性化につなげたい米国などの思惑がにじむ。

 米国はBDA問題で、法の「抜け道」を使ってまでして北朝鮮の求めた国際送金を実現。ヒル国務次官補は6月下旬、北朝鮮が初期段階措置も履行しない状況下で「前倒し」的に電撃的な初訪朝に応じるなど譲歩を重ね、核交渉の進展を優先させる姿勢を鮮明にした。

 北朝鮮が核施設の稼働停止に応じる見通しとなったのは、米国のこうした譲歩の成果だ。しかし、履行期限からほぼ3カ月を過ぎた初期段階措置終了の見通しに、今後の協議の一層の難航を予想する見方は強い。

 強硬派のボルトン前米国連大使は3日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルへの寄稿で「北朝鮮は国務省(米交渉団の主軸)の意志を打ち砕くことに自信を持っている。今後もさらなる譲歩を強要してくるだろう」と指摘し、交渉の行方に懐疑的な見方を示している。

毎日新聞 2007年7月12日 20時18分 (最終更新時間 7月12日 20時45分)


MSN-Mainichi INTERACTIVE 国際