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日朝協議 北「拉致、見解の差」 生存者帰国要求に反論

 【北京=大谷次郎、野口東秀】日本と北朝鮮による政府間の並行協議は五日、北京市内のホテルで、拉致事件の協議を約九時間にわたって行った。日本側は(1)生存者の早期帰国(2)真相究明(3)元工作員の辛光洙容疑者ら実行犯の引き渡し-を強く求めたが、具体的進展はなく、論議は平行線をたどった。並行協議は六日午前、国交正常化交渉を予定通り行うが、今回の並行協議の期間内に再度、拉致事件の協議を行うことで調整する。

 拉致事件の協議は、日本側が梅田邦夫外務省アジア大洋州局参事官、北朝鮮側が金哲虎外務省アジア局副局長がそれぞれ代表を務めた。

 協議で日本側は、「拉致問題の解決が国交正常化に非常に重要だ」(梅田参事官)と繰り返し主張。生存者の早期帰国などのほか、拉致された疑いの濃い特定失踪(しっそう)者に関する情報開示など「誠意ある具体的な対応」を強く要求した。

 これに対し北朝鮮側は、日本側の主張や要求にそれぞれ反論。横田めぐみさんの「遺骨」問題では、「別人のもの」との日本側の鑑定結果に「疑問点がある」などと反発した。専門家による検証の場を設置するよう求めたとみられる。

 また、金副局長は「日本が(北朝鮮に)引き渡しをすべき犯罪者がいるという話をした」と指摘。日本側の拉致実行犯の引き渡し要求に対抗したが、日本側は「そうしたことを検討中ということで、何のことをいっているのか分からなかった」(交渉筋)としている。

 協議終了後、金副局長は「拉致問題解決のためわれわれが行ってきた誠意と努力について話した」と述べながらも「拉致問題解決に関する見解と立場に大きな差がある」と論議が平行線に終わったことを認めた。その上で「これから(北朝鮮側が)何をするかもう少し研究する」と述べた。

 結局、今回の協議でも拉致事件をめぐって双方が激しく応酬したにとどまり、再協議で北朝鮮側が誠意ある対応を示す可能性は低そうだ。

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【用語解説】めぐみさんの「遺骨」問題

 平成16年11月の日朝実務者協議で北朝鮮は、横田めぐみさんのものとする「遺骨」を提出。埋葬された約2年半後にめぐみさんの夫が火葬、骨つぼに保管していたと説明した。しかし、帝京大法医学教室の鑑定で、骨から2人の人物のものと判断されるDNAが検出され、めぐみさんのDNAと一致しなかったため日本政府は偽物と発表。北朝鮮は「でっち上げ」と反発し「遺骨」返還を要求。日朝協議は約1年間中断した。
日朝協議 北「拉致、見解の差」 生存者帰国要求に反論 (産経新聞) - goo ニュース

日本側、拉致実行犯引渡しを要求 日朝協議2日目



 日朝包括並行協議は2日目の5日、北京市内のホテルで拉致問題について議論した。日本側は(1)生存している拉致被害者全員の帰国(2)真相の究明(3)北朝鮮の元工作員、辛光洙(シン・グァンス)容疑者らの引き渡しの3点を求めた。北朝鮮側は横田めぐみさんのものとして提出した遺骨を「別人」のものとした日本側のDNA鑑定に反論、協議は平行線をたどった。双方は拉致問題について協議を継続することは確認、北京滞在中に再び開く方向で調整する。

 協議には、日本側から梅田邦夫・外務省アジア大洋州局参事官ら、北朝鮮側から金哲虎(キム・チョルホ)外務省アジア局副局長らが出席し、午前9時半(日本時間同10時半)に開始。休憩をはさんで午後9時(同10時)すぎまで計約9時間続けられた。

 協議で梅田参事官は金副局長に「拉致問題の解決は国交正常化にとって非常に重要だ」と述べ、この問題が解決しない限り国交正常化の実現はないとする日本側の姿勢を改めて強調した。

 一方、金副局長は協議後、記者団に「拉致解決への見解と立場にはまだ大きな差がある」と述べた。また「我々は横田めぐみさんの遺骨鑑定結果に対する我々の立場を話した」とも語り、日本側の主張に反論したことを明らかにした。

 日本政府は協議で、拉致被害者の横田めぐみさんや有本恵子さんら11人の早期帰国と、拉致の経緯などの真相究明を求めた。

 日本側が拉致の実行犯として身柄の引き渡しを要求しているのは、辛容疑者のほか、金世鎬(キム・セホ)、よど号ハイジャック犯でもある魚本(旧姓・安部)公博両容疑者。辛容疑者は地村保志さんと富貴恵さん夫妻、横田めぐみさんの拉致に関与した、との証言が得られている。金容疑者は久米裕さん、魚本容疑者は有本さんの拉致にそれぞれ関与した疑いがもたれている。

 また、よど号ハイジャック犯の小西隆裕、若林盛亮、赤木志郎3容疑者の身柄も引き渡すよう要求。若林容疑者の妻(旧姓・黒田)佐喜子容疑者と、よど号グループの故田宮高麿元幹部の妻森順子容疑者についても、80年に欧州で失踪(しっそう)した石岡亨さんと松木薫さんの拉致の経緯を知っている可能性があるとして、引き渡しを求めた。

 一方、蓮池薫さんの拉致事件に関与した疑いがある「朴(パク)」と名乗る北朝鮮工作員についても、協議で取り上げたとみられる。

 日本側は、政府が認定した以外でも拉致の疑いが特に濃いとされる「特定失踪者」約40人の安否情報の提供を要求。また70年代にタイで起きたタイ人拉致事件でも、北朝鮮が関与した疑いがあるとして情報の提供を求める姿勢を見せていた。

 日朝両政府は6日には国交正常化交渉、7日は安保問題を協議することで合意している。
日本側、拉致実行犯引渡しを要求 日朝協議2日目 (朝日新聞) - goo ニュース

日朝協議:拉致問題めぐり平行線 6日以降も継続で一致 

 【北京・中田卓二】日本、北朝鮮両政府は包括並行協議2日目の5日、北京市内のホテルで拉致問題の協議会を開いた。日本側は(1)生存者の帰国(2)真相究明(3)拉致の実行役とされる辛光洙(シンガンス)元工作員ら3容疑者の引き渡し--などの具体的措置を取るよう強く要求。北朝鮮側は横田めぐみさんの「ニセ遺骨」をめぐるDNA鑑定結果などに反論した。協議は平行線のまま昼休みを挟んで計約9時間に及び、今回の協議期間中に再度、拉致問題協議会を開く方向で調整することになった。

 拉致問題協議会の日本側代表、梅田邦夫外務省アジア大洋州局参事官は協議後、記者団に「拉致問題の解決が国交正常化にとって非常に重要だと繰り返し説明した。明日以降も協議を継続する」と語り、引き続き北朝鮮に誠意ある対応を求めていく考えを強調。日本側は拉致の疑いが強い特定失踪(しっそう)者34人の安否確認や、よど号ハイジャック犯の引き渡しも求めた。

 北朝鮮側代表の金哲虎(キムチョルホ)外務省アジア局副局長は「拉致解決のため誠意ある努力をすべてした。日本側もそれを評価した」と述べる一方、「今後、どうするかは少し考えてみる。依然、大きな食い違いがある」と拉致協議の継続は拒まない姿勢を示した。

 6日は国交正常化交渉、7日は核・ミサイル開発など安全保障問題の協議会を予定通り開く。

毎日新聞 2006年2月5日 20時07分 (最終更新時間 2月6日 2時08分) 
日朝協議:拉致問題めぐり平行線 6日以降も継続で一致 -行政:MSN毎日インタラクティブ