自民政調会長、重油支援を否定せず=加藤氏「拉致と核分離すべき」
自民党の中川昭一政調会長は18日午前、フジテレビの番組で、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の合意に関し「95万トンについては、日朝の会議も始まるし、やらないとは断言していない」と述べ、将来の重油支援を否定しなかった。前提となる「拉致問題進展」の定義については「(日朝作業部会で)成果が出なければだめだ」と語るにとどめた。
これに対し加藤紘一元幹事長は同番組で「『解決なければ(支援)なし』を『進展なければ』と政府は微妙に変えている」と述べ、拉致問題で政府が柔軟姿勢に転じ始めていると指摘した。
また、加藤氏は「諸外国は拉致問題に『理解』と言っているが、外交辞令に近い。(日本が)置いてきぼりにされる可能性は高い。拉致と核を分離して考えるべきだ」と主張。中川氏は「拉致と核がセットだ。(諸外国が)日本の立場を支持するという意味は大きい」と反論した。
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「拉致解決」新潟で再発信 国際社会は支援傾斜 正念場の首相、25日訪問
北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の合意を受け、国際社会が北朝鮮への支援に傾く中で、安倍晋三首相が拉致問題の埋没回避に腐心している。首相は週明け以降、拉致被害者や家族と相次いで面会し、拉致問題の進展なしにエネルギー支援に参加しない政府方針と問題解決への決意を伝える。ただ、近く開始される日朝国交正常化の作業部会の行方は不透明で、「結果を出す政治」を目指す首相の正念場となりそうだ。
首相は十六日、今後の日朝協議について「何とか結果を出したい。拉致問題も具体的な進展を目指す。まだほっとする段階ではない」と記者団に力を込めた。
二十五日には新潟を訪問し、拉致被害者の蓮池薫さんや曽我ひとみさんらと面会する予定も正式に明らかにした。二十日も首相官邸で拉致被害者家族の会のメンバーと面会する。
首相は官房副長官時代の二○○二年、一時帰国といわれた蓮池さんや曽我さんを北朝鮮に戻すことに強硬に反対。毅然(きぜん)とした姿勢が国民の共感を呼び、首相への階段を駆け上がる契機となった。「原点の地」ともいえる新潟訪問で、政権の最重要課題とする拉致問題への揺るぎない姿勢をアピールしたい考えだ。
しかし自民党内では、日本の孤立化への懸念から「(国際社会の支援の)バスに乗り遅れてはならない」(山崎拓前副総裁)と路線転換を求める声も出ている。
こうした動きには内閣支持率が続落する政権を揺さぶる非主流派の思惑もあるとみられ、首相は十四日、記者団に「バスに乗ることによって誰を置いていかなければならないか、よく考えてもらわないといけない」と強い口調で反論した。
ただ、日朝作業部会が始まっても「拉致は解決済み」とする北朝鮮の態度を変えるのも容易ではない。膠着(こうちゃく)状態が長引けば、内外で逆風にさらされることも予想される。
北海道新聞 政治
「拉致解決の力になれば」 PP&Mのポール来日

北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失跡当時(13)=にささげる歌を作詞・作曲した米国の著名なフォークグループ「ピーター・ポール&マリー」のメンバー、ポール・ストーキーさん(69)が17日、PRのため来日、成田空港でめぐみさんの父滋さん(74)、母早紀江さん(71)と対面した。
ストーキーさんは「長い苦しみに耐えた夫妻に敬意を表します。歌が拉致解決の力になれば」と対面を喜んだ。
早紀江さんは「拉致被害者の魂の叫びを素晴らしい歌で表現してくれた」と感謝。ストーキーさんに拉致問題解決を願うブルーリボンのバッジをプレゼントした。
歌は「SONG FOR MEGUMI」。ストーキーさんがめぐみさん拉致のドキュメンタリー映画「アブダクション(拉致)」を見たのが曲作りのきっかけで、横田夫妻の悲しみや救出への願いが込められている。CDは21日に発売。
<写真:来日したポール・ストーキーさん(左)と握手する横田めぐみさんの父滋さんと母早紀江さん=17日午後5時、成田空港>
北海道新聞 社会