From:ななころ
プライベートオフィスより
◆前回のあらすじ
ななころが住んでいる東京都下の賃貸併用住宅。
居住部分の他にワンルーム× 2部屋、店舗 × 2部屋あります。
コロナ前は主に外国人ホームステイを受け入れて、国際交流を楽しんでいました。
英会話力を身につけられて、感謝までされて、お金をいただける。
最高でした。。。
ところが、コロナになりホームステイは激減。
しばらく先が見通せなくなってしまいました。。。涙
そこで、空き部屋にしておくにはもったいないと、ジモティーで短期賃貸募集。
すぐに入居が決まったりもしました。
ただ、ジモティー募集には一抹の不安もありました。
そこで、会員から教えてもらった短期賃貸募集サイトNOWROOMに登録して募集したところ、たった10日で入居が決まったのです!
NOWROOMを宣伝するつもりは無いのですが、ここには「新しい賃貸の形」があると、ななころは考えています。
コロナ以降に変化した新しい時代において、とても重要だと考えるからです。
どういうことかというと・・・
※前回記事
「コロナ下どうするワンルームの入居募集?たった10日で入居決定した方法(1)」
「コロナ下どうするワンルームの入居募集?たった10日で入居決定した方法(2)」
◆コロナ以降の新しい時代
「コロナは時代」
絵本作家であり、お笑い芸人のキングコング西野亮廣さんは、こう言いました。
コロナは、なかなか変えられなかった日本人の働き方を一気に変革させました。
コロナは、休日やアフター5の過ごし方を変えました。
コロナは、健康への意識を変えました。
コロナが、私たちの生活や価値観を大きく変えてしまったのです。
まさにコロナが時代を大きく動かしたと言えます。
そして、私たちの住居に対する考え方も大きく変わろうとしています。
特に毎日出社する必要がなくなった首都圏サラリーマンは、会社のそばに住む必要がなくなりました。
会社は、出社日数が減ったことで、交通費支給額が減るため、会社のそばに住むことを求める必要もなくなりました。
そのため、より広い家、より住みやすい家、よりリモートワークしやすい家に住みたいというニーズが大きくなっていきました。
その証拠に、アットホームの調査「首都圏における「新築戸建」の価格動向(2021年8月)」によると、
・中心エリアの価格上昇が続き、東京23 区、横浜市・川崎市、さいたま市、千葉県西部の4 エリア全てで2017 年1 月以降最高額を更新。
・周辺エリアでは、東京都下、埼玉県他が過去最高額を更新。
といったように、新築戸建は価格上昇を続けています。
◆仮住まいを探す動き
戸建てに移り住みたいというニーズに加えて、賃貸にも大きな影響を与えています。
以前にも取り上げた通り、都心に物件を所有する大家さんからは、
「単身物件に全然問い合わせが入らない・・・」
「前だったらすぐに決まったのに、なかなか満室にならない・・・」
「都心の物件でもAD積み増しが必要になってきた・・・」
といった声も聞かれるようになってきました。
※過去記事「コロナの影響で都心の入居需要に異変?」
この原因として、都心の便利な場所にある家賃の高い賃貸住宅から、家賃節約や住居環境の改善ニーズにより、郊外へ移り住む動きが出ていることも考えられるでしょう。
コロナ次第で今後どうなるか分からないため、一時的に都心の仮住まいを探す動きも増えています。
大学生などは特にそうで、授業がほぼリモートになってしまったため、大学のそばに住まなくても良くなってきています。
そのため、大学そばの家賃の高い部屋を一旦退去して、家賃節約のためにより家賃の安い部屋へ引っ越すような動きも出ているようです。
このようにコロナ時代においては、より柔軟な住環境を求める人が多くなっているのです。
◆今の賃貸借契約の問題点
ところが、今の賃貸借契約は柔軟とは程遠い状態です。
入居するまでにいくつもの手続きと手間とお金がかかります。
入居したらしたで生活用品を揃えるのも大変です。
また、一度入居すると引っ越しするのも面倒になります。
退去するのにお金もかかりますし、短期で解約すると違約金まで取られたりします。
コロナ下の柔軟性を求められる時代にまったくそぐわないのです。
(それが、私たち大家のメリットでもあったのですが苦笑)
そのため、「もっと手軽に引っ越したい」というニーズが高まっているのは間違いありません。
以前からそういったニーズは多かったのですが、コロナが時代を1歩も2歩も進めたのです。
(面倒な書類の山・・・)
◆未来の賃貸の形
このように賃貸にも柔軟性が求めれる時代において、NOWROOMのような短期賃貸のニーズは、都心を中心により求められるようになると思うのです。
NOWROOMやAirbnbのように、ネットで簡単に予約できて、明日からすぐに引っ越しできるような賃貸の新しい形がスタンダードになると思うのです。
賃貸借契約を結んだり、保証人をつけたり、火災保険の手続きをしたりなんて面倒なことが一切ありませんから。
少なくとも今の若い世代ほどそちらを選ぶ傾向が強くなっていくのではないかと予想しています。
NOWROOMやAirbnbが10年後も残っているかは分かりませんが、スマホでピッと予約できて、明日からすぐ入居できるようになるのではないでしょうか。
そのため、私たち大家がいつ時代が変わっても対処できるように、こういった短期賃貸への対応を今から想定して動いておかなければいけないと感じている次第です。
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◆編集後記
ななころの賃貸併用住宅には、毎年11月になると3ヶ月だけ部屋を借りに山形から東京に移り住んでくる、時代を先取りしたようなプロ釣り師がいます。
彼はまだ30代ですが、シーズン中は山で釣りをして稼ぎ、シーズンオフは部屋に籠もり執筆やネットで収入を稼いでいます。
今は「風の時代」に入ったとも言われています。
婚姻率は下がり、晩婚化もあって、若い人の独身が増えています。
若い世代を中心に、これからどんどん柔軟に住まいを変えていく人が増えていくのではないでしょうか。