「金融庁が、不動産融資のチェックを強化するらしい」
そのニュースを見たとき、正直、胸のあたりがちょっとザワッとした。
私自身、最初の物件を買うために銀行の審査を待っていたときのことを、今でもよく覚えている。提出書類は全部そろえたはずなのに、返事が来るまでの数日間、スマホの着信履歴を何度も確認してしまうあの感じ。「もしダメだったら、どうしよう」って、頭のどこかでずっと考えていた。
あのときの自分に、今回のニュースを見せたら、たぶんもっと不安になっていたと思う。
「融資が厳しくなる」の中身を、ちゃんと見てみた
会員の皆さんから「これから融資って、どうなっちゃうんですか……?」という声をいくつかいただいたので、私なりにニュースの中身をちゃんと読んでみることにした。
結論から言うと、「今すぐ融資が止まる」という話ではなさそうだった。金融庁が求めているのは、銀行が融資を審査するときのプロセスや、貸したあとのフォロー体制を、きちんと確認してほしいということ。データを見ても、不動産向けの融資残高自体は、むしろ増え続けている。
ただ、日銀のレポートには、ちょっと気になる一文もあった。融資の中身が、私たちのような個人の大家業向けから、少しずつ他の先へと変わってきているらしい、というもの。
つまり「蛇口が閉まる」というより、「お金の流れる場所が、静かに変わり始めている」。そんなイメージのほうが近いのかもしれない。
不安になっても、それでも進めた理由
私が今の会員さんたちを見ていていつも思うのは、みんな「絶対に失敗したくない」と思うあまり、一歩を踏み出す前にすごく悩んでしまうということ。ニュース一つで、その悩みがさらに深くなってしまうのも、痛いほどわかる。
でも、振り返ってみると、私が最初の物件を買えたのも、条件が完璧に整っていたからじゃなかった。むしろ綱渡りみたいな状態で、それでも「今、自分にできることをやりきる」ことだけを考えていた。
審査が厳しくなるという話を聞くと、つい「自分にはもう無理かも」と思ってしまいがちだけど、実際に選ばれているのは、属性が完璧な人だけじゃない。自分の物件の収支や返済計画を、誰よりも自分自身が理解している人だと思う。
今、私が会員さんに伝えたいこと
だからこそ、このタイミングで改めてお伝えしたいのは、難しいテクニックの話じゃない。今持っている物件(またはこれから買う物件)の収支と借入を、一度紙に書き出してみてほしいということ。
銀行に指摘される前に、自分の頭でちゃんと説明できる状態にしておく。それだけで、これからの融資環境の変化にも、慌てずに向き合えるはずだと思っている。
先日書いた「俺の会社」という言葉が、離れない。という記事でも触れたけど、不動産投資は、誰かに人生の選択肢を奪われないための手段だと、私は思っている。ニュースに振り回されて立ち止まるより、今できることを、ひとつずつ。
今日も最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
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