From:ななころ
プライベートオフィスより
◆『人を動かす』を7回を読むプロジェクト
日本を代表する商売人が、
「この本は良い!」
「私の本を読むぐらいならこの本を読め!」
「7回は読みなさい!」
というほどの名著。
「人を動かす」(デール・カーネギー)
しかし、簡単なようでいて難しい。
なかなか7回も読むことができない。
さらに言うと、1回すらちゃんと読むことができない。。。
ということで、1話づつクイズ形式にしてブログでシェアすれば、ななころが本の内容を理解しながら読み進められるのではないか!?
ついでに、ブログの読者のために役立つのではないか!?
と思い立って始めたプロジェクト。
「『人を動かす』を7回を読むプロジェクト」
「不動産投資のブログなんだから、不動産投資に関して発信してよ」と文句が出そうな企画(笑)。
自己啓発系に興味の無い方や毛嫌いしている人は、どうか読み飛ばしてしまってください。
(毎週1回だけの配信の予定です。)
とはいえ、人生をより良く描くには人間関係を良好に保つことが不可欠。
「人の動かす」の原文タイトルは、
「How to win friensd and infulence people」
(友と影響力のある人を獲得する方法)
ブログ読者様と一緒に「人を動かす」を読み進めながら、良好な人間関係を築いていきたいと考えている次第です。
【第二話】アメリカの最も偉大な大統領リンカーンが、良好な人間関係を保つために大切にしていた言葉は?
【第三話】人を動かすためのたった1つの秘訣とは ?
【第四話】「人の立場に身を置く」とはどういうことなのか?
◆カーネギーからのクイズ #004
アメリカのフィラデルフィアに住むナフルという男が、大きなチェーンストアへ、石炭を売り込もうとしていました。
しかし、数年間ずっと熱心に営業しているにも関わらず、そのチェーンストアは石炭をナフルから買おうとはしません。
そのため、彼が著者(Dカーネギー)のところに相談しに来た時、ナフルはチェーンストアを罵り、チェーンストアは市民の敵とまで考えていました。
そこで、著者(Dカーネギー)は、ナフルに”ある1つのアドバイス”をします。
すると、これまでまったく話を聞いてもらえなかったチェーンストアの重役の方から、
「春になったら、またいらしゃってください ーーー 石炭を注文したいと思いますから」
とまで言ってくれたのです。
著者(Dカーネギー)は、ナフルにどんなアドバイスをしたのでしょうか?
◆答え
著者(Dカーネギー)がナフルに与えたアドバイスは、
「相手に誠実な関心を寄せる」
ということでした。
ナフルは、チェーンストアの重役のところに行き、冒頭でこう伝えます。
「今日は、石炭を売り込みにきたのではありません。別なお願いがあってきました。」
「実は、チェーンストアのことについて、いろいろと教わりたのですが・・・」
そう言って、チェーンストアの重役の考えをお伺いする姿勢で望んだのです。
すると、チェーンストアの重役は、話は1分間だけという約束を大幅にオーバーし、2時間近くも時間を取り、そして最後に「石炭を買うよ」と言ってくれたのです。
数年間ずっと熱心に営業してきても断られ続けてきたのが、たった2時間弱でひっくり返ったのです。
ナフルの方から一言も石炭の話をすることなく。
アドラー心理学で有名なアルフレッド・アドラーは、著書でこう言っています。
「他人のことに関心を持たない人は、苦難の人生を歩まねばならず、他人に対しても大きな迷惑をかける。人間のあらゆる失敗はそういう人たちの間から生まれる」
人を動かすために、人に好かれるために、本当の友情を育てるために、人間関係を良好に保ちたいと思うなら、次の原則を心に刻みつけておく大切だとこの本には書かれているのです。
人に好かれる原則①「誠実な関心を寄せる。」
◆ななころの体験談と今後の実践
ななころはサラリーマン時代、社名を聞けば誰しもが「あぁ~」と声が漏れるような一部上場の営業会社に約11年務めていました。
「社長が売れと言ったら、どんなものでも売ってくる」と言われるほどの営業力のある会社でした。。。(恐)
営業だけで2000人以上いる会社ですから、まぁ、それはそれはいろいろな営業がいます。
営業スタイルも三者三様です。
売れる営業は、年収2000万円は優に超え、喫茶店で油を売っていようが、定時に帰宅しようが、上司からはガミガミ言われない天国のような環境でした。
一方で、売れない営業にとっては、売れるまでとことん追い詰められる地獄のような環境でした。
(まるで不正の横行したスルガ銀行のような職場ですね。。。汗)
ななころ自身は営業経験はなく、もともとエンジニアとして採用されました。
それなにのにどういうわけか、営業と一緒に顧客を回ったり、営業に対してコミュニケーションの研修を行ったりと、営業に近い立場の仕事を任されることが多かったのです。
そんな営業に近いところにいると、「売れる営業」と「売れない営業」の違いが見えてきます。
それでは、売れる営業と売れない営業の違いは何でしょうか?
◆売れる営業と売れない営業の違いは?
いくつか共通点を見つけたのですが、その共通点の1つが「人を動かす」の本日のテーマにある「相手に誠実な関心を寄せる」でした。
(ここでは、すべての営業マンが”誠実”だったかどうかはひとまずおいておきましょう苦笑)
とにかく、売れない営業の共通点は「自分のことばかり話している」ということです。
会社から売ってこいと指示されたもの、上司から売ってこいと命じられたもの、そればかりを話そうとするのです。
一方で、売れる営業マンの特徴は、とにかく「まずは相手の話を聞く」ということでした。
それも「どんなことに困っているのか?」といった売り込みにつながる話ばかりではありません。
趣味や今興味を持っていることは?
担当者が会社や上司に一言物申したいと思っていることは?
さまざまなことに関心を寄せて聞いているのです。
また、相手がまだ心を閉ざしている段階では、無理に愛想よく話すのではなく、まずは簡単なYes or Noで答えられる「クローズドクエスチョン」からスタートしていく。
徐々に関係を築いていって、やがて相手から「オタクではこんな商品扱ってる?」と聞いてもらうようにしてもらっていたのです。
この「相手に耳を傾ける」ということが本当に上手だなと感じました。
◆編集後記
ななころはもともとは人見知りでした。
ですから、サラリーマン時代に得たこのスキルが活きることが多々あります。
たとえば、銀行員や不動産業者とも打ち解けやすくなりました。
息子の友達のパパやママとも一瞬で仲良くなれるようなっています。
今では、ホームステイを通じて、外国人との関係づくりにもこのスキルを活かしています。
当時のななころと同じように人見知りで悩んでいる人も多いかと思いますが、一生懸命「話す力」を身に着けようとしちえる人は”逆”です。
相手に関心を持って「聞く力」を身につけることなんだなと感じている次第です。