From:ななころ
プライベートオフィスより
◆不況になると自殺者数が増える
新型コロナウィルスの影響が、日本経済に暗い影を落としています。
営業自粛や顧客減少により、売上や収入が大幅に減少している事業主。
収入が大幅に減少したり、リストラにあったり、勤め先が倒産したサラリーマン。
今はまだかろうじて持ち堪えているところも、このままズルズルいくと苦しい。。。
かといって、経済活動を再開したブラジルで今感染者および死亡者が急増していることを考えると、以前のように再開というわけにもいかない。
第2波、第3波がくれば緊急事態宣言の再発令。
結局は、場当たり的な対応の日本政府や、私たち国民一人ひとりのマインドが変わることができなければ、このまま不況がやってくるのを指を加えて待っているだけとなります。
そうなるとどうなるかというと、自ら命を断つ人が増えていきます。
なぜなら「経済不況が自殺者数を増加させる」と相関関係が示されているからです。
=== 記事一部抜粋 ===
経済不況で自殺が増加する:コロナウィルス経済対策の重要性
経済不況が自殺者数を増加させるのは、1920年代の世界恐慌の頃から観察されている事象である。
1929年頃から発生した世界恐慌(Great Recession)での死因を調べた研究では、死因のうち自殺だけが増加し、自殺率は失業率のピーク(1921年、1932年、1938年)と一致したという(1)。厚生労働省による自殺対策白書(2)での自殺者推移を見ても、バブル崩壊後の拓銀や長銀、山一証券など大手金融機関が破綻した後の1998年に自殺者が24,391人から32,863人に急増し、かつ30,000人以上の自殺者数が恒常化する現象が2011年頃まで続いてしまった(図1)。
Covid-19による経済不況によっては、自殺者が5月を過ぎても増えていく可能性も考えられ、この傾向が異なってくるかもしれない。Covid-19が引き金を引いた経済不況において有効な経済・財政対策を取らなければ、せっかく減少した自殺者を、再び増加させかねないと危惧し、この文章を書いている。
(2020/4/5 Yahooニュースより)
=== ここまで ===
◆自殺者が20%も減っている!驚
しかし、実際はどうかというと、4月は自殺者が昨年よりも20%も減っているのです。
増えるどころか、逆に大幅に減少しているというのです(驚)。
しかも過去5年間では最も少ない自殺者数なのです。
=== 記事一部抜粋 ===
先月の全国の自殺者数が前の年に比べおよそ20%減ったことが、厚生労働省などのまとめでわかりました。
厚労省などによりますと、先月の全国の自殺者数は前の年の同じ月に比べ359人少ない1455人で、19.8%減ったことがわかりました。少なくとも最近5年間では最も大きな減少幅だということです。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、家族ら同居する人が外出せず家にいることや、職場や学校に行く機会が減り、悩むことが少なかったことなどが要因とみられています。
(2020/5/12 TBSニュースより)
=== ここまで ===
ニュースの中でも言われていますが、「ステイホーム」で、余計な人間関係にストレスを感じなくても良くなったことが大きな要因でしょう。
会社を退職する理由の一番が「職場での人間関係」と言われるのも頷けます。
学校にいかなくてもいいとなれば、イジメに悩む子どもたちも救われます。
ななころもサラリーマン時代に一番辛かったのは、理不尽な上司との人間関係です。
今では、”合わないな”という人とは関係を切ることにしているので、人間関係でストレスを感じることがほとんど無くなりました。
(誤解のないように言っておきますと、イエスマンを増やすことではありません。成長のためにあえて諫言してくださる人は大歓迎です。)
ですから、コロナでステイホームが広がり、無用な人間関係で悩む必要がなくなり、結果的に自殺者が減っているのはすごく良い傾向だなと思います。
(とはいえ、充実した人生にするためには、誰しもがいずれ人間関係を克服しなければならない時が来ます。避けては通れない道だとも思っています。
◆必ず振り子は振れる
しかし、自然の法則に従えば、振り子は必ず左右に振れます。
左に大きく振れれば、同じ大きさで右に振れます。
それが原理原則です。
したがって、4月は自殺者が大幅に減っているのであれば、いずれ日常が戻るに連れて、今度は大幅に自殺者が増えていくことになります。
5月病やサザエさん症候群のような、”コロナ症候群”といった現象が起こることを心配しています。
これから一部を除いて、経済不況の煽りをモロに受けます。
収入半減時代に突入して、生活が苦しくなる人もいることでしょう。
やはり4月の自殺者減少は一過性であり、今後再び増加していってしまうのではないかと心配しているのです。。。
◆不動産投資家への影響も心配
そして、この影響は私たち不動産投資家にも及ぼされるでしょう。。。
「ななころさん、考え過ぎだよ」
ななころ自身の考え過ぎであってほしいと願っています。
ただ、現実は以前の記事で書いた通りになってなっています。
収支の悪い物件を所有していれば、銀行への返済が立ち行かなくなる可能性もあります。
不安や絶望を感じる人も増えてしまうかもしれません。
しかし、絶対にやってはいけないのは、自ら命を断つことです!
銀行に返済できないからといって、銀行が「体の一部を売ってでも金返せ」と言ってくることは絶対にありません。
勤め先に取り立てにくることもありません。
家族の命が危険に晒されることもありません。
そして、解決策はいくらでもあります。
(あの方も8月以降に復活する予定とメッセージを頂きました)
ですから、この先どんな未来が待ち受けていても、前を向いて進んでいきましょうね!
スルガ銀行で儲からない物件を掴まされてしまった人に向けて、「売却手順書」なるレポートを作成しています。
もし物件収支が悪く悩んでいる人はお読みになってください。
▼こちらから入手できます → 「スルガ銀融資物件売却手順書」
◆編集後記
以前相談を受けたこともあるかぼちゃの馬車オーナーさんが亡くなられたということを、風の噂で聞いた時は本当にショックでした。。。
「父の知り合いの弁護士に任せたから大丈夫」と言っていたのに。。。
(この悲報を聞き、2018年に情報交換グループの立ち上げを決意)
長い人生、生きていれば誰しもが困難にぶつかります。
絶望を感じる時が何度もあります。
時には目を背けたくなることもあります。
逃げ出してもしまうこともあります。
ななころはこれまでもいっぱい失敗してきました。
でもすべてに解決策がありました。
これからコロナ後にどんな世界が待っているかは分かりません。
絶望を感じることがあるかもしれません。
でも、これからもできることに焦点を当てて、進んでいくしかないと考えている次第です。
=== TEDより ===
「私たちが幸せを感じる理由」
『幸せはいつもちょっと先にある-期待と妄想の心理学』の著者であるダン•ギルバートは、期待外れが不幸を呼ぶという考えに反論しています。私たちの中にある「心理学的免疫システム」が、たとえ予想通りに事が運ばなくても、心からの幸せを感じさせてくれることがあるというのです。それは・・・