From:ななころ
プライベートオフィスより
◆『人を動かす』を7回を読むプロジェクト
日本を代表する商売人が、
「この本は良い!」
「私の本を読むぐらいならこの本を読め!」
「7回は読みなさい!」
というほどの名著。
「人を動かす」(デール・カーネギー)
しかし、簡単なようでいて難しい。
なかなか7回も読むことができない。
さらに言うと、1回すらちゃんと読むことができない。。。
ということで、1話づつクイズ形式にしてブログでシェアすれば、ななころが本の内容を理解しながら読み進められるのではないか!?
ついでに、ブログの読者のために役立つのではないか!?
と思い立って始めたプロジェクト。
「『人を動かす』を7回を読むプロジェクト」
「不動産投資のブログなんだから、不動産投資に関して発信してよ」と文句が出そうな企画(笑)。
自己啓発系に興味の無い方や毛嫌いしている人は、どうか読み飛ばしてしまってください。
(毎週1回だけの配信の予定です。)
とはいえ、人生をより良く描くには人間関係を良好に保つことが不可欠。
「人の動かす」の原文タイトルは、
「How to win friensd and infulence people」
(友と影響力のある人を獲得する方法)
ブログ読者様と一緒に「人を動かす」を読み進めながら、良好な人間関係を築いていきたいと考えている次第です。
【第二話】アメリカの最も偉大な大統領リンカーンが、良好な人間関係を保つために大切にしていた言葉は?
【第三話】人を動かすためのたった1つの秘訣とは ?
◆カーネギーからのクイズ #003
前回のクイズにもありましたが、人を動かすコツはその人の”スイッチ”を押すこと。
「どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることができるか?」
しかし、知ってはいても、本当に理解している人はごくわずか。
現代の営業の現場においても、たくさんセールスマンが勘違いをして、押し売りになってしまっていることに気が付きません。
デール・カーネギーは、いつも講演のために利用していたセミナー会場のホテルから、突然「使用料を3倍に値上げする」という通知を受け取ったそうです。
3倍の値上げですから、とても受け入れられるものではありません。
しかし、ホテル側に「値上げは受け入れられない」と言ったところで、何にもならない。
ましてや相手の非を突いたところで、一層関係をこじらせるだけ。
カーネギーは考えます。
そして、ホテルに1通の手紙を送ったのです。
すると翌日には、3倍の値上げは見送り、1.5倍の値上げまでに留めるとの通知が届きます。
一方的な要求を退けることに成功したのです!
しかも「3倍の値上げは受け入れられない」と憤ったり、「3倍値上げするなら今後使用しないぞ」と脅しをかけたりすることを一切せずに。
ホテルとの関係を良好に保ちながら。
どのようにして、カーネギーはホテルの3倍の値上要求を防ぐことに成功したのでしょうか?
◆答え
前クイズにも書かれていましたが、繰り返しになりますが、人を動かすには相手の”スイッチ”を押してあげることだとあります。
この第1章 第3節「人の立場に身を置く」にも、こう書かれています。
「人を動かす唯一の方法は、その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えてやることだ。」
そして、節の冒頭に実際に人を動かした事例が書かれているのですが、これが実に勘違いしやすい。
表面上だけ受け取ってしまうと、
「なーんだ、結局はお金を与えれば人は動くんでしょ!?」
「褒美を与えれば人は動くんでしょ!?」
と・・・汗
しかし読み進めると実に奥が深いことが分かります。
単純にお金や報酬を与えることが、人を動かすことにつながるのではないということも学べます。
それは、自動車王ヘンリー・フォードの言葉に表れています。
「成功に秘訣というのものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場から物事を見ることのできる能力である。」
このことを十分に理解していたカーネギー。
ホテルからの要求に対して、ホテル側の「利益」と「不利益」を書いた手紙を送ったのです。
使用料を3倍に値上げした際のホテルの利益だけでなく、値上げすることによる2つの不利益についても書いたのです。
カーネギー側の立場ではなく、ホテル側の立場として(ここ重要!)。
そして翌日、ホテルから届いた通知には、3倍の値上げを見送り、1.5倍の値上げに留めると書かれていたのです。
◆ななころの体験談と今後の実践
過去のななころが一番勘違いしていたのが、この「相手の立場に立つ」ということです。
(今でも完全にマスターしたワケではないですが・・・)
相手の立場に立った”つもり”になっていたことが、なんと多いことか・・・!?
たとえば、「ホームステイ受け入れ」です。
ななころは自宅で外国人ホームステイを受け入れすることは、子供の国際教育なり、自分の英語力向上につながるので、絶対にみんなやった方がいいと信じて疑っていませんでした。
しかもお金までもらるので住宅ローンの負担も軽減され、感謝してもらえるんですよって。
友人にも伝えて、ホームステイの受け入れを勧めていました。
しかし、友人は「それ、いいね!」と言いながらも、始めた人は誰一人としていませんでした。。。
「なぜなんだろう???」
「なんでこんな良いことなにみんなやらないの???」
これこそ相手の立場になった”つもり”の典型例ですね。
よくあるおばちゃんの押し付けみたいになっていたのです。
(いや~、恥ずかしい・・・)
そのことに気がついたななころは、友人に勧めることは控えて、興味のある人だけに教えることにしたです。
このことを教訓に、相手の立場に立った”つもり”にならないように、心がけている次第です。
◆編集後記
新型コロナウィルスの影響で、この「人を動かす」に書かれていることが、今本当に求められている気がします。
たとえば、「家賃支払いモラトリアム法」。
「タリーズコーヒージャパン」創業者で元参議院議員の松田公太氏の声がけで、家賃の支払いの減免や猶予が可能な「家賃支払いモラトリアム法」の策定を国に求めています。
これなんかは、相手の立場を理解せずに、自分の要求ばかりを押し通す典型例です。
もしかしたら「票が入る」と国は動くかもしれませんが、大きな反作用を生むことになります。
家賃を猶予するどころか、「出ていってください」「二度と入居しないでください」と感じる不動産オーナーの方が多いのではないでしょうか。
(一代でタリーズをあそこまで大きくした人なので、自分の部下を動かすのと同じように考えてしまったのかもしれませんね。。。)
=== 記事一部抜粋 ===
「毎月の家賃が最も大きな負担」 外食経営者が「支払いモラトリアム法」策定求める
新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が続く中、外食産業の経営者らが21日、東京都内で記者会見し、家賃の支払いの減免や猶予が可能な「家賃支払いモラトリアム法」の策定を国に求めると発表した。政府が緊急事態宣言を発令した7日以降、多くの店舗が臨時休業や時短営業を余儀なくされており、経営者らは「外食産業は非常に厳しい状況が続いている。すぐに立法化してほしい」と訴えた。
(2020年4月21日 毎日新聞記事より)
=== ここまで ===