From:ななころ
プライベートオフィスより
◆レンタルスペースという不動産投資
一言で不動産賃貸業といっても、いろいろあります。
アパートやマンションなど部屋を貸す住居系。
飲食店などにスペースを貸す店舗系。
高齢者や障害者に部屋を貸す福祉系。
ロードサイドなどの広い土地を貸す底地系。
外国人旅行者等に部屋を貸す民泊系。
そして、空きスペースをスポット的に貸し出すレンタルスペース系があります。
月単位、日単位、時間単位で、一時的に貸し出すスタイルです。
スペイシーやスペースマケット等のマッチングサイトを通じて貸し出しをします。
勉強会やセミナーで利用者側として借りるケースも多くなっていましたよね。
◆流行っていたレンタルスペース
最近ではこのレンタルスペースが流行っていました。
都心のワンルーム等を賃貸して、「貸し会議室」として又貸しするスタイルです。
マンションやアパート1棟を購入する不動産投資と違って、初期費用も安く抑えることができて、融資頼る必要もなく、割と手軽に始めるというメリットがあったからです。
最近では、著書や教材が次々と販売されるなど、取り組みを始める方も少なくありませんでした。
ななころも自宅の地下の空きスペースを、5年前ぐらいからレンタルスペースとしてスポット的に貸し出しを行っています。
場所は東京の外れですし、住居のど真ん中の、しかも地下スペースです。
「こんな場所を借りる人はいるのか?」
最初は疑問でしたが、年間で120万円以上の収入があります。
当初は驚きましたが、ホームパーティやコスプレ撮影など、いろいろなニーズがあることが分かったのです。
どんどん収入も増えていました。
◆撤退を余儀なくされる・・・
しかし、残念なことにこのコロナ騒動です。
これから始めようとしていてあえなく撤退に追い込まれた人も、きっと多かったはずです。
そして、さらに追い打ちをかけたのが、政府から出されたのが「営業自粛要請」です。
新型コロナウィルス感染拡大を防ぐために、営業を自粛するよう要請され、「貸し会議室」も対象となったのです。。。
ななころも続けることができなくなりました。
毎月家賃を払ってスペースを借りて、貸し会議室として貸していた人は大変です。
撤退するにも、短期解約違約金があって多額のお金がかかるためできない人もいます。
そんな事態となっていました。
◆東京都「感染拡大防止協力金」
一方で、東京都からは「感染拡大防止協力金」という名の支援がされることになりました。
4月15日に概要が発表され、営業を自粛した貸し会議室には「50万円(複数の場所を貸している場合は100万円)」が給付されるものです。
一筋の光が見えたのです。
(東京都ホームページ 「(第233報)「東京都感染拡大防止協力金」の受付を開始します!」より)
そして、いよいよ4月22日より受付がスタートしました。
(申請受付は「6月15日」まで)
そこまで複雑な手続きでもありません。
Webで申請が完結します。
(手書きをもっと減らしてほしいのですが・・・)
ざっと提出する書類は以下の通りです。
ななころもさっそく申請してみようと思います。
果たして結果はいかに・・・
◆編集後記
まさかこんな形で貸し会議室が終息になるとは思ってもみませんでした。。。
もしかしたらビジネスモデルとして終焉を迎えるかもしれません。
スペースマーケットやスペイシーも存続が厳しいでしょうね。
コロナ騒動がおさまったとしても、元に戻るには数年はかかります。
もともと潔癖症の多い日本ですから、今回のコロナが決定打となりました。
見ず知らずの他の誰がどのように使ったか分からないスペースを、あえて借りるという人は少ないからです。
消毒をしっかりと行ってアピールすれば効果があるかもしれませんが、手間も人件費もかかります。
レンタルスペースと同様に、レンタルオフィスやシェアオフィスも今後は難しいでしょう。
(個人的にはシェアビジネスは、利用者としてももっと広がってほしいと願っていたのですが・・・)
これからは根本的に新しいビジネスの創造が求められているんだなと感じている次第です。