お天道様と仲良く暮らす江戸庶民
江戸庶民、お天道様が顔を出すと
動き出します
現在の様に、暗い内から行動する様な人は
基本いません
例外的に、暗い内から仕事をしているのは
日本橋魚河岸の人達でした
漁で上がった魚を段取り良く配送したり
売ったりする為です
そうです、新鮮でなければいけませんので
現在の様に、冷凍技術などありませんよ
氷 が高いのです
凍てつくような山まで取りに行かねばなりません
帰ってくるまでに溶けてしまいますね トホホ
さて、朝 刻(とき)を知らせる鐘がなるのです
明六つ刻(とき)です
日本橋本石町 刻の鐘 でございます
この鐘を聞き、
リレー方式で各所で鐘を鳴らすのです
15か所あったと言います
それで、江戸中に知らせるのです
そういえば、
江戸の時刻は現在と違います
現在 24時間 江戸 12刻(とき)
お天道様(太陽)が出ている間 を 6刻(とき)
お天道様が沈んで、日の入りまで を 6刻(とき)
昼間
明け六つ⇒朝五つ⇒昼四つ⇒真昼九つ
⇒昼八つ⇒夕七つ⇒暮れ六つ
夜間
⇒暮れ六つ⇒宵五つ⇒夜四つ⇒真夜九つ
⇒夜八つ⇒暁七つ⇒明け六つ
あれ 一、二、三 が無いですぞ
陰陽道からです
九 が最大の陽数なのです
九に合わせた数字の取り方なのです
ちなみに、陽 奇数 陰 偶数 です
当然 夏至の昼間が一番長い日と
冬至の昼間が一番短い日とは違いますね
朝の明六つ刻(とき)
現在の夏至の日で、午前3時49分
現在の冬至の日で、午前6時11分
同じ 明六つ刻(とき)でも
現在の 2時間以上違うのです
現在では、お天道様に関係なく
時を過ごしていますね
江戸では、
お天道様に合わせた刻(とき)なのです
お天道様を最大限利用するのです
もう一つキーワードが有ります
無駄をしないということです
夜に明かりを付ける
行燈を点けるとすれば
菜種油(なたねあぶら)が必要です 高価なのです
それでは、魚油(ぎょゆ)では、
鰯の油が使われ臭いがあり、煤(すす)も出る
しかも、菜種油の半分の明るさです
それでは 蝋燭(ろうそく)
とんでもございません
蝋燭(ろうそく) 一本
江戸の大工の日当の半分の値段がしたそうです
当然 働くのは、日の出に出かけ
日の入りまでに帰る 当たり前だったのです
しかも楽しく働く、休憩時間も長くとりました
働く時間は、本当に短かったと言います
無駄をしない
から出来うることだと考えます
現在のように、電気や、エアコンを着けて
だらだら 仕事をする 何処に意味が有るのでしょう
江戸時代の人なら言いそうですね
「無駄を省け
米は一度に炊け、保温とんでもない
夕飯は、冷や飯が当然 旨いぞ
家湯とんでもない 銭湯に行け
皆で入れば水が節約だ
着物 古着で充分 仕立て直しして着よ、
後は雑巾 どうにもならなきゃ 燃料に
残った灰は肥やしだ どうだ 」
とらんくすや。親父の耳元で喋っていますな
申し訳ない お江戸の皆様に平謝りでございます