猫が喋る?
吾輩は猫である
夏目漱石 の作品でございます
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生まれたか、とんと検討がつかぬ。
で 始まります
以外や、猫様 人間の世界を冷ややかに
見ているやもしれません
江戸時代
江戸のお人は、
猫は、十年人に飼われると、人の言葉を喋る
と、信じられていたのです
この様なお話が
耳嚢(みみぶくろ)にあるそうです
* 耳嚢(みみぶくろ)
江戸時代中期、旗本南町奉行の根岸鎮衛が
同僚や古老から聞き取った
珍談、
牛込の和尚さんの飼い猫が、
鳩を取ろうと狙っていました
和尚は、鳩が可哀想に思い
「あぶない!」
声を出しました。鳩は飛んで逃げました
飼い猫は、猫睨みで不服そうに言いました
「残念なり」
と呟いたのです。人の言葉を喋る猫に吃驚です
和尚は、猫に小刀を突き付けて言いました
「お前は、畜類、喋るのは奇怪至極、
化けて人を誑(たぶら)かすつもりか」
そうしますと、猫は、人の言葉で、
「我に限らず、猫と言う者は、十年生きれば
全て ものを言うものぞ」
と答えたのです
驚きですね この様な事があるのでしょうか
ひょっとして、人間の言葉を全て知っていて
素知らぬ顔をしているのでしょうか ニャ~
その他にも この牛込(現在の東京都)での
猫が、人間の言葉を話すお話があるようです
その 牛込の名主小兵衛に子供が生まれたのです
名前は、金之助です
猫は、人の言葉で喋る
小さい頃から教えられたのです
本名 夏目金之助
そうです 夏目漱石なのです
猫 天才かもしれませんね
おっと もう少し お話が
猫は、三十年生きると、
猫又(ねこまた)という
妖獣(ようじゅう)に変化する
というお話も有ります
こちらは、ちょっと、怖いですね
人間様より、広い世界の猫様のお話でした
とらんくすや。親父
猫様のお喋りが聴ければ、
大小説家になれるやも?・・・絶対無いですね