*【丘の上の洋食屋オリオン】沖田円
読書日記2024-168丘の上の洋食屋オリオン沖田円(著)[角川文庫2024年2月発行]あらすじこの味が、幸せな思い出になる――美味しくて心温まる物語このお店の味が食べたくて、普通の日も特別な日も行きたくなる〈洋食屋オリオン〉。 両親を失った少女と叔父の心をつなぐトマトソースオムライス。 キャバクラでナンバーワンの女性が、素の自分に戻るためのカルボナーラ。 高校時代、友人と夢を語りながら食べた煮込みハンバーグ。 シェフのくるみが作る料理は、祖母から受け継いだ味を守りながら、今日も常連客たちを温かい幸せで満たす。 人生のほろ苦さと喜びを丁寧に紡ぐ物語。感想初めましての作家さん。奥の深い話とそれを邪魔しない美味しいお料理、そして賢い猫さんのスパイスが効いている好物なお話でした!『誰も寂しくならないお店』をテーマに始まったお店オリオン。それを祖母から受け継いだ孫のくるみ。とネロねこういう料理小説ってそちらがメインになることが多いけど、まずそれぞれの人生話があり、そこによだれが出そうなお料理が絡んでくる!その絡み具合が絶妙でしたねタイトルや表紙から抱く印象そのままのとても温かな物語の数々。辛い悲しい話も、全ての話が幸せな感触で終わるがよりいいですね〜これはぜひシリーズ化して欲しいなありがとうございましたm(_ _)m