【嘘つきたちへ】小倉千明
読書日記2025-161嘘つきたちへ小倉千明(著)[東京創元社2025年5月発行]あらすじ過疎化が進んだ町で小学校時代を過ごした大地は、二十年以上前の卒業以来初めて東京で同級生二人と再会する。 虫取りやスイカ割りなどのノスタルジックな思い出話は、自然と五年生の時に起こった事故の話に移っていく。 リーダー格の少年・翔貴が沼に落ちて昏睡状態となり、目覚めぬまま最近亡くなった水難事故の真相とは? 第一回創元ミステリ短編賞受賞作「嘘つきたちへ」など、全五編の“嘘つきたちの競演”。 ■収録作品「このラジオは終わらせない」「ミステリ好きな男」「赤い糸を暴く」「保健室のホームズ」「嘘つきたちへ」感想新人離れした豊富なアイディアと展開で描く、‟嘘つきたちの競演” 第1回創元短編ミステリ短編賞受賞作を含む、デビュー短編集。へっ、これがデビュー作とは!?驚きでした。完成されてましたね〜どの話も途中からどんどん不穏な方へ展開し、ほぉ〜そうなるのか!と意外な展開へ。こういうのがイヤミスってやつね!しかもジンワリと効いてくるのよね…嘘をついても『それがなに?』と思える強靭な精神がなければ、恐ろしい嘘は成立しないのかも??これからが楽しみな作家さんです(^^)/ありがとうございましたm(_ _)m