読書日記2025-169
給水塔から見た虹は
窪美澄(著)
[集英社2025年7月発行]
あらすじ
中学2年生の桐乃は、団地での暮らしに憂いていた。 郊外にある古い団地群には、様々な国にルーツを持つ人が生活している。 そのせいか桐乃のクラスは衝突が絶えず、ベトナム人のクラスメイト・ヒュウがいじめの標的になっていたのだ。 家に帰っても、母の里穂は団地に住む人々を国籍問わず日夜助けており、「娘の私より、他人を優先するんだ」という思いがどうしても消えない。 この場所で生活することに対する桐乃の嫌悪感は、日々強まっていく。 そんな中、中学校で起きたとある出来事をきっかけに、桐乃はヒュウと話すようになる。 ヒュウは、理由は違えども、桐乃と全く同じことを望んでいた。 「この団地から出て、遠くに行きたい」と。
感想
読んでいて…しんどい…疲れた…
窪作品らしいといえばそうなんだけど、現代的な問題と現実的な問題に気持ちがザワザワ…読んでいる途中で夢にまで見てしまうざわつき?!
日本に住んでいる、様々な国にルーツを持つ人達、難民、移民、二世三世、技能実習生などのそれぞれの思いや実態に心が重くなりました。
幼いころは国籍や言葉等の違いがあっても仲良く遊ぶことができるのに、歳を重ねていくとそれが難しくなるのは何故だろう?
とにかく国籍に関係なく、子供が安心して暮らせる社会であってほしいと切に思います!
おじいさんのひと言、これに尽きますね!
『どう生きようと、おまえの人生はお前のものだ。誰のものでもない。それがどんな人生でも自分の人生を愛し、生きるんだ』
ありがとうございましたm(_ _)m
