読書日記2025-177

ひきこもり家族

染井為人(著)

[光文社2025年8月発行]

 

ひきこもり家族 [ 染井為人 ]

 

あらすじ

不登校となり12歳でひきこもりとなった19歳の僚太。 母親と二人暮らしの大知はブラック企業で働き心を病んで、20年前からひきこもり44歳となった。 双方の家族がすがったのは、新宿にある「リヴァイブ自立支援センター」。 強引に自宅から引き出された二人は、すでにそれぞれのひきこもり人生から無理矢理引き出されていたほかの三人、50代の竹之内、40代の亜弥子、20代の玲とともに、元警察官が営む熊本の研修施設で囚人のような生活を強いられる。 施設長は辺見未知留というプロレスラーのような巨体の大女だ。 悪魔のような彼女に監視され、逃げることもできず未来のない辛い日々が続く。 必死にもがき、社会に怯えるように生きてきた彼らの終わりが始まる。 注目の作家が放つ、書き下ろし長編ミステリ。


感想

現実的な社会問題を題材にされることが多い染井作品。

今回はタイトル通りの"ひきこもり"


ひきこもり問題を解決しようとした親たちは、自立支援センターを頼る。

莫大な費用をかけてでも息子の社会復帰を願う母の気持ちは痛いほど分かる…


が、暴力や制圧そして洗脳では解決するもんではないよなぁ(~_~;)

いい言葉ばかり並べて勧誘する業者に不信感しかないけど、藁をも掴む想いの者には天から差し伸べられた光になっちゃうんでしょうね…


このお話はミステリなのか…?

流れとしてはそうなるなと思えるけど、そんなことで克服していくのは…(ーー;)


文中の当事者の言葉

『誰でもひきこもりになる可能性はあるし、犯罪者になる可能性もある。すべては表裏一体というか、紙一重なんだろうな、きっと』


うん、確かにそうかもしれない!


そしてこうも

『もっとも大きな要因は枠にはめようとする存在があるからだと思う。それは社会であったり、親であったり、自分自身であったり』


ある程度は皆んな頑張るけど、それが容量を超えたら、脳と身体がバラバラになっちゃうのかも…


ありがとうございましたm(_ _)m