筋膜を整えて健康を取り戻す
筋膜調整セラピスト,理学療法士の半田です。
前回は,立体視はめまいと関係があって,立体視と関係がある筋膜を整えると,めまいが改善する可能性があるんだよという話をしました。
今回は,前庭と筋膜の関係について少し解説してみますね。
前庭は,めまいの理解のためには必須の知識となります。
前庭は,内耳にある平衡をつかさどる器官です。
卵形嚢,球形嚢,三半規管によって構成されています。
これらは内リンパで満たされていますが,この内リンパが増えすぎている状態を「内リンパ水腫」といいます。
(出典:エーザイより)
まだ確かではないようですが,
これがメニエール病の原因といわれています。
この内リンパは,リンパ管をとおって,内リンパ嚢にいきます。
内リンパ嚢は,側頭骨の硬膜の下にあります。
内リンパ嚢の機能(役割)に関しても,まだはっきりとはわかっていないようですが,
一部の研究者によると,この内リンパを髄膜のリンパ腔へと排出するための器官と考えられているようです。
つまり,内リンパの量を調整する機能があるということになります。
硬膜(髄膜)の緊張により,内リンパ嚢が適切に機能しなくなったり,内リンパの排出がなされないと,内リンパ水腫がおこるとも考えられます。
硬膜は頭蓋骨膜に付着する部分があり,頭蓋骨膜には筋膜が挿入しているという見識もあることから,頭部にまつわる筋群,例えば側頭骨近くの耳介筋の筋膜による影響を受ける可能性があります。
このように筋膜の緊張により,内耳の前庭機能に影響がでることも可能性としてはあるわけです。
では,眼輪筋や耳介筋周囲の筋膜に介入するだけでいいんでしょうか?
答えはNO,不十分です。
筋膜の連続性を考える必要性があります。
この連続性を考慮することが,筋膜調整にとっては,とっても大事なんです。
次回は,実際に筋膜調整が必要になる領域を少し解説してみますね。
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【前庭リハビリテーション〜めまいの理学療法〜】
日時:8月25日(土)〜26日(日)
会場:東京リハビリテーション専門学校
講師:松村将司(杏林大学)*BPPV,前庭リハ
半田 学(TRIGGER)*めまいに対する筋膜調整
詳細・お申込みはこちらから
⇒ http://trigger-physio.com/topics/168/
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「めまい」と「筋膜」シリーズ
*1.からお読みいただくのをおすすめします。
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5.「めまい」と「筋膜」 ~筋膜調整が必要となる領域vol.1~
6.「めまい」と「筋膜」 ~筋膜調整が必要となる領域vol.2~
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