TRIANGLE -74ページ目
伝えるには拙く
泣きそうに歪む
貴方の横顔に
一つ言葉を残して
手向ける花束は
千切られた花弁の誘惑
「どうして、」
続く筈だった言葉
喉の奥に貼り付いて
身体から吐き出された
嘘と錆付いた笑み
静かに伏せて
貴方が隠したもの全て
還らなくなっても
選択肢から掻き消された
欠片ばかりが
周りに転がっていた
「どうして、」
罪ばかりが上書きされて
近付く事さえできない
罰の散在に
涙一つ浮かべず
愛しています。
渇いた笑みも
枯らした喉も
消えていく灯篭の声
求めすぎたのは
誰のせいでもなく
小刻みに震える
笑えない、と
触れた指先で
一つ二つと語り
もう、失くすものなどない。と
冷たく頬を撫ぜた
風に声を枯らした
静かに迎える
季節の移ろいは悲しく
何も、言わないよ
言葉にはならない
痛みを両手に抱えて
薄く笑みを浮かべる
掠めた言葉も
見ないふりして
分かってるよ、
褪せていく色彩も
奪われた温度も
行き着く形も
僕の幸せも
移り変わる
世界に置いてきて
時間が口を開いて
僕を誘うから
此処に居るよ、
僕は、此処だ。
声を枯らして
澄んだ空に描いた
僕は、此処だ。
眠る君の横で
終わりを迎える様に
噛み砕いて
その首に晒した愛を
誤魔化す事なく
二重に折り曲げて
口元を釣り上げる
その瞳は映さないまま
光を透過してしまった
愛を、かく語りき
夢を描くのは簡単で
絵空事の様な物語
子供染みた愛を
ねぇ、と強請る
振り上げた拳も
掲げた正義も
正解なんてありやしない
肯定か否定か、
その二つの選択肢で
少数派を潰す
ほら、また一つ××を殺して
『其れ』が死んでいく事も
きっと正解なんだって
そんな嘘で重ねて
隠していくのは何時だって僕らだ
??が笑うなら
僕はまた疑って
笑みが浮かんでは沈む
右を見ては左を見て
祈りながら冒涜した背徳と
夢を見ながら現実を差し出して
撃ち殺した貴方を愛は
撃滅していく荒んだ憐憫で
噛み砕いた言葉で
また振り払った腕で
何を語ると言うのか
振り返っては業を背負って
はい、違います。
いいえ、そうなんです。
二者択一の世界で
曜日の上に重ねた
指先は跳ねあげた声で
「それで」なんて
安い言葉で
また愛を君に語ろうか
知っているなんて嘘で
呼吸が止めて
確実に締め付けた
閉塞感に溺れていく
刺したその目で
厭う様に手を差し出して
溢れだした夜を
飲み込んだ週末、
留めない嘘と
曖昧な仮面に隠す
かわる、がわる。
嘯いた境界線
種は熱を孕んで
夢と離れてしまった
言葉は、遠く
巻き戻してしまえ
愛を語る人を背に
突き落としてしまえ
理由を片手に
差し出す笑みも殺して
足元は天秤に酔ってしまって
戻る事はないでしょう?ね。
一つ一つ丁寧に数えて
それをゼロに返して
笑い合えるのなら
触れてしまって
揺られながら
浅い眠りに溺れて
白昼夢にも似た
眩む様な真昼の月に
転がってしまう、
君は退屈そうに吐き出す
呼吸を二度止めて
朝と夜の間
終末を呑み込んで
また相槌を打ちながら
死んでいく細胞と
僕の手をとりまして、
繰り返すリズムは
溶け込んでは愛しげに笑む
かわって、しまえば。
嘘を重ねてしまえば。
零れそうな夢を抱えた
遠くになってしまった
言葉を心に埋めこんで
息を止めて五秒、
次の動きを呼んで
指先に込めた力が
引き金を簡単に引いた
どうして、なんて
ある様で実はない理由で
全部壊してしまって
正当化なんて汚いレッテルを貼って
憎しみに彩られた
鉄格子の隙間を睨んだ
撃ち落とした鳥の羽
君が奪い取った
退路は赤く染まっていく
そっちが先に手を出して
向けた銃口は
誰を護るための理由で
実はそうでもなかったり?
そうだったり?とか。
簡単な嘘で
簡単な死を創り上げて
屍が踏み歩く
その背中は救いを蹂躙する
口元の紅を手の甲で拭って
振り上げた刃だって
積み上がった「モノ」になったもの
そんなものに意味なんてなくて
でも理由だけが必要で
正答がないだけど誤魔化して
勘違いした絶望と
誰も知らないまま踏み躙る
紅の境界線を静かに線引いた
綺麗なものなんて
何一つありやしない。
知ってるのはそれだけです
そうなんです、
言わないだけで
現実論語る誰かの喉を
切り裂いて黙らせて
行き詰って息詰まって、
実は、そうなんです。なんて
理由もない意味を求めて
業を背負う誰かの背を
蹴飛ばした君の背に
差し出した銃口を
手向けてあげたのは
知ってるのです。
嘘だらけで
吐き出すのは
何時かの答え合わせ
じゃあいいですよ。
正当化しか正答を
僕の為だなんて嘘吐いて
結局また汚くなって
誰かの為なんて
優しくない嘘で塗れて
眩しい限りだ、なんて誤魔化して
後ろ指差されたのは
君だけなのさ!

