息を止めて五秒、

次の動きを呼んで

指先に込めた力が

引き金を簡単に引いた


どうして、なんて

ある様で実はない理由で

全部壊してしまって

正当化なんて汚いレッテルを貼って

憎しみに彩られた

鉄格子の隙間を睨んだ


撃ち落とした鳥の羽

君が奪い取った

退路は赤く染まっていく

そっちが先に手を出して

向けた銃口は

誰を護るための理由で

実はそうでもなかったり?

そうだったり?とか。


簡単な嘘で

簡単な死を創り上げて

屍が踏み歩く

その背中は救いを蹂躙する

口元の紅を手の甲で拭って

振り上げた刃だって

積み上がった「モノ」になったもの

そんなものに意味なんてなくて

でも理由だけが必要で

正答がないだけど誤魔化して

勘違いした絶望と

誰も知らないまま踏み躙る

紅の境界線を静かに線引いた


綺麗なものなんて

何一つありやしない。

知ってるのはそれだけです

そうなんです、

言わないだけで


現実論語る誰かの喉を

切り裂いて黙らせて

行き詰って息詰まって、

実は、そうなんです。なんて

理由もない意味を求めて

業を背負う誰かの背を

蹴飛ばした君の背に

差し出した銃口を

手向けてあげたのは


知ってるのです。

嘘だらけで

吐き出すのは

何時かの答え合わせ

じゃあいいですよ。

正当化しか正答を

僕の為だなんて嘘吐いて

結局また汚くなって

誰かの為なんて

優しくない嘘で塗れて

眩しい限りだ、なんて誤魔化して


後ろ指差されたのは

君だけなのさ!