伝えるには拙く

泣きそうに歪む

貴方の横顔に

一つ言葉を残して


手向ける花束は

千切られた花弁の誘惑

「どうして、」

続く筈だった言葉

喉の奥に貼り付いて

身体から吐き出された

嘘と錆付いた笑み


静かに伏せて

貴方が隠したもの全て

還らなくなっても

選択肢から掻き消された

欠片ばかりが

周りに転がっていた


「どうして、」

罪ばかりが上書きされて

近付く事さえできない

罰の散在に

涙一つ浮かべず


愛しています。


渇いた笑みも

枯らした喉も

消えていく灯篭の声

求めすぎたのは

誰のせいでもなく


小刻みに震える

笑えない、と

触れた指先で

一つ二つと語り


もう、失くすものなどない。と