TRIANGLE -48ページ目
湧水の言葉と
千切られた誓約
水槽に溺れた吐息に
影を纏っては
背を向け続けた
目を見れないまま
夢の隙間を進む
雲の切れ間は
忘れ去られた月の笑み
差し込む光の声は
何も聞こえないふりで
目を伏せる
君は笑う
僕は泣いて
そして。
そして。
落ちていくブリキの城
転がる歯車は
嵌りはしないだろう
目に映る世界は
赤く染まってしまって
嗚呼、僕は独り
目を伏せてまで
夢に耳をすませた
影を引き摺る君の足音
重くなる言葉を
君は忘れてしまうだろう
途切れたその話の続きを
僕は語り続けよう
君が忘れてしまう
この世界の続きを
小さく変わり始める
奥に孕んだ熱は
夢を見る為に必要で
離してほしい両手は
気付けば忘れてしまった
鎖のような、ものだって
そう嘘を吐いて
その背中に呼びかけた
返してはくれない言葉は
言えないんだよ、って
言い訳だらけで
並べた言葉は
曖昧に微笑むだけで
君は分かっているかな。
僕は知らないけど、
空っぽの箱の中に
欲しい物をたくさん詰めて
だけど僕が望んだものは
何一つなくて
おかしいな、って。
そう言って笑う僕に
君は泣き出すんだろうね。
痛みを孕んで
本当に欲しかった、
望んだ理想だって
棄てられない癖に
僕はまた一つ一つ繋ぎ合せた
言い訳だけが武器だって
そう言って泣いたのに。
離した両手は
きっと僕の夢で
離して欲しかったのは
僕の為で、
君の背中は
踏み躙った箱の隙間から
零れ落ちていった
そんなに優しくない世界が
僕の答えをくれたけど
どうしたって日常は其処にあって
何もない日々の温度も
喧騒だって捨てきれなくて
雑踏に泳ぐ
君は踏み躙られて
傷付いてばかりだけど
君に何を言ったって
何も伝わらないだろうけど
ねぇ、幸せですか?
明日が、来てほしいですか?
僕の掌で崩れた
最初で最後の願いも
誰かが望んでいたとしても
きっとそれは選ばれない
夢だったんだよ、きっと。
今なら、そうであって欲しいと
そう願うけど。
優しくない世界がくれた
答えはやっぱり優しくなくて
言葉は真直ぐには伝わらなくて
感情も理解できないけど
それでも僕は
明日が来てほしいと願うよ。
其処にあるものが
優しいものであると
君が気付けますように。
消してしまえば
きっと幸せになれた
何時だってそうなのに
何も伝わらなくて
君の様にはなれないから
僕は君にはなれないから
並べた幸せの形も重さも
何一つ変わらないはずなのに
天秤から溢れだした
たくさんの悲しみは
きっと誰も望んじゃいなくて
僕が本当に望んだものが
僕の心を責めてしまうなら
せめて憎んで欲しかったのに
離れてしまった指先は
望まない選択を受け取って
笑えない事ばかり増えて
笑えない言葉だけ積もった
僕は幸せですか?
僕は望みましたか?
僕は此処にいますか?
僕は此処に在りますか?
僕は生きていますか?
生きていますか?
曖昧になる呼吸も
僕が救われたい心も
本当は幸せでありたくて
僕は生きていますか?
救われたい心だけが
優しくない世界に
涙を流すんだ
例えば。
その先は続かずに
選べない指先が
抉り出した土の色に
言えない言葉は
喉の奥に貼り付いて
網膜に焼き付いたままの嘘が
裁かれたいと叫んでいる
脊髄で語るにはあまりに幼く
本能で生きるには
大人になりすぎた
中途半端な傷口は
鍵をかけたままに愛おしく
いっそ狂ってしまったら
耐えがたい程の憧憬と
慟哭が鳴り響く世界は
僕を愛してくれるだろうか?
例えば、
呼吸を失うには
あまりに速すぎる消失と
置いていかれる焦燥と
もう思い出せない程の
痛みは忘れてしまった

