例えば。


その先は続かずに

選べない指先が

抉り出した土の色に

言えない言葉は

喉の奥に貼り付いて

網膜に焼き付いたままの嘘が

裁かれたいと叫んでいる


脊髄で語るにはあまりに幼く

本能で生きるには

大人になりすぎた


中途半端な傷口は

鍵をかけたままに愛おしく

いっそ狂ってしまったら

耐えがたい程の憧憬と

慟哭が鳴り響く世界は

僕を愛してくれるだろうか?


例えば、


呼吸を失うには

あまりに速すぎる消失と

置いていかれる焦燥と

もう思い出せない程の

痛みは忘れてしまった